2014/05/06

アイコム、車載351MHz登録局IC-DPR100発売

アイコムから3/25に発表済みの351MHz登録局(DCR)用車載無線機、IC-DPR100が発売されました。
(アイコム公式ウェブサイトより引用)

IC-DPR100 主な特徴 - アイコム株式会社



IC-DPR1の後継機種とのことです。

IC-DPR1からの大きな変更点は主に以下の2点です:
1) 操作性向上
2) スピーカー・マイクの防塵・防沫化

> 1)操作性向上
PTT操作以外を本体へ集約し、音量とチャンネル設定がボタン操作からダイヤル操作となり、緊急呼び出しキー、ユーザー設定可能なプログラムキーが追加されています。無線機を使い慣れたユーザーにとってよりストレスフリーになっています。

> 2)スピーカー・マイクの防塵・防沫化
濡れた手や悪天候下でのオペレーションが可能となりました。西部警察のように雨の中、スピーカーマイクを車の窓から外へ引っ張り出し、車外で運用する芸当もお手の物です(笑)



その他の追加機能は以下のとおりです。
- メモリーチャンネルスキャン
- 9種類の呼び出しメロディー
- 受信電波強度通知
- LCDコントラスト調整
- チャンネル番号音声案内
- 送信モニター(送信開始ビープ)
- 終話信号受信ビープ



IC-DPR1との仕様比較表を作成しました。表の黄色部分がIC-DPR1とIC-DPR100で異なります。
(表クリックで拡大)

本体重量が2倍に増え、受信時の消費電流がわずかに増えています。

マイクロホンの音声出力(低周波出力)が約2倍となり、騒音下での通話が快適になりました。

受信感度は一見低下しているように見えますが、よく見ますとIC-DPR1とIC-DPR100で単位が異なっています。計算すると実質IC-DPR1と同じことがわかります。



以上のようにIC-DPR100は車載ハイパワー無線機を必要とされている方にとって満足のいくスペックとなっています。

モトローラのGDR4000八重洲無線のVX-D2901は別格として、比較的簡単に手に入る他社競合製品はケンウッドのTMZ-D504が挙げられます。

どちらを選ぶかですが個人的にはスピーカー音量が1.5W、チャンネル上下キー装備でコネクトアンサー(圏内圏外)機能を持つTMZ-D504は業務用、大型ボタン&大型液晶表示で操作性がよく充実したスキャン機能を持つIC-DPR100はレジャー用と考えています。

いずれも車載無線機ですから別途アンテナなどの準備も忘れないように選ぶと安心です。おすすめは第一電波工業のアンテナM300MRHDUとの組み合わせですね。このアンテナはケーブル一体型ですのでアンテナコネクターの端子加工やアンテナケーブルを別途用意する手間が省けます。

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