SRH920は全長11センチという超コンパクトサイズながら50MHz~430MHzのアマチュア無線3バンドの送受信を可能とする高機能アンテナです。50MHzを送受信できるこれほどコンパクトアンテナはかつて存在しなかったため発売からずっと気になっていましたが、先日ようやく手に入れました。
外観をチェックします。
アンテナ長さは確かに11センチほど。本体はラバーコーティングされています。
一見すると曲がりそうですが実際は非常に固いです。無理に曲げようとすると壊れると思いますのでしないほうがよいでしょう。
さっそく手持ちのVX-8Dに取り付けます。
VX-8Dのアンテナコネクター根本付近の防水キャップに干渉することなく、すんなり装着出来てしまいました。
写真では分かりづらいですがまるでVX-8D専用に設計されたようなフィット感です。長さもさることながら、丸みを削ぎ落したソリッドなデザインがVX-8Dのソリッド感をよりいっそう引き出しているのではないかと思います。これは嬉しい誤算でした。
試しにアルインコのDJ-X81に取り付けてみます。
DJ-X81付属のアンテナよりも取り回しは良くなりましたが・・・何か少し違う気がします。やはりソリッドなSRH920はソリッドボディの無線機がよく似合うようです。
今度は手持ちのFMトランスミッターとIC-R1で微弱電波を送信し、VX-8D付属のアンテナとSRH920の受信感度比較を簡単に行いました。比較した周波数は100MHz帯と400MHz帯です。VX-8Dのスケルチはすべて最小の1設定としました。
実験の前にアンテナの長さを比較します。
SRH920のアンテナ長はVX-8D付属のアンテナの半分しかありません。SRH920のコンパクトさがよく分かると思います。
いよいよ感度比較です。まずはVX-8D付属アンテナ装着時。
そしてSRH920装着時です。
この結果から感度はアンテナ長に比例するのでは?というのが個人的な感想です。
補足ですが手持ち使用の場合VX-8D付属アンテナ装着時とSRH920装着時でFMラジオの感度にそれほど違いがなかったことを付け加えておきます。
気がついたことを2つ。
アンテナのラバー部分は他のアンテナと比べホコリがつきやすいです。使用に支障はないでしょうが、汚れが気になったらセロハンテープなどでホコリを取り去るとよいでしょう。
アイコム製のトランシーバーやレシーバーのアンテナコネクターは他社製品よりも長く、社外品のアンテナを取り付けると隙間が気になりますが本品もほんの少しですが気になりました。
SRH920のまとめです。
外観はソリッドですからソリッドボディの無線機や受信機によくフィットします。
感度は並みですが、携帯性をほとんど損なわず50MHz帯とその周辺が運用できるという、これまでの常識を見事覆した本品の存在は気分的にも安心感や充足感を与えてくれます。
普段ロングアンテナを振り回せない状況下でSRH805Sに甘んじている方にとって、このSRH920は周波数という欠けていたパズルの穴を埋める、ひとつのキーアイテムと言えるでしょう。
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