・FTM-3200DR - Yaesu.com(英語)
(公式サイトから引用)
今回登場したFTM-3200DRは従来のアナログFMモードに加え八重洲無線のアマチュア機のデジタル通信方式であるC4FMに対応したモービルトランシーバーです。
大きさは突起物を除き幅15.4センチ、高さ4.3センチ、奥行15.5センチ。無線機本体の重さは約1.3キログラムです。
送信出力は最大65ワットとハイパワー。他に30ワットと5ワットが選べます。65ワット送信時には15アンペア程度消費するため米国内での固定運用時は電源を選ぶ必要がありそうです。
本体前面にスピーカーを配置し、音声出力はなんと3ワットと驚異のスペックを誇ります。補足ですが付属のテンキー付きDTMFハンドマイクMH-48A6JAにはスピーカーがついていません。
送信周波数は米国の2mアマチュアバンドに対応し、受信周波数は136~174MHzをカバーします。受信時に動作するトーンスキャンとDCSスキャン機能も装備しています。また米国のWX警報も受信可能です。
システムフュージョンに対応したAMS(自動モード選択)機能を装備し、受信時にアナログ/デジタルが自動切替されます。
メモリーチャンネル数は199の通常メモリーに加えホームチャンネル、すぐに呼び出せる重要チャンネルと10組のプログラムスキャン(PMS、サーチ)を記憶します。メモリーチャンネルスキャンも可能です。
また各メモリーチャンネルにはアルファベットで名前もつけられます。このほかメモリーチャンネルのスキップ機能やマスク機能、メモリーチャンネルの周波数をVFOへコピーする機能も装備しています。デュアルワッチ機能にも対応します。
FTM-3200DR本体裏面にはUSBデータ端子が装備されていますが取扱説明書には"ファームウェアのアップデートに使用します"と記載されている程度にとどまり、データ端子を活用したデータ通信方法は明記されていないようです。但しFTM-3200DR本体はデジタルモードでのデータ送受信(V/Dモードとデータ専用モード両方)に対応しているようです。
クローン機能にも対応しています。FTM-3200DR本体のマイクロホン端子間にケーブルを接続するとクローンが可能です。
これら以外に無線機本体の電圧表示や温度表示、C4FMデジタル通信特有のGM(グループモニター)機能なども対応しており、一般的なアナログモービルトランシーバーに搭載されている機能に加え、八重洲無線のC4FMデジタルモードの機能も一通り装備しているようです。
補足ですがこのFTM-3200DRはWIRES-Xのノード局としては使えない、つまりHRI-200には対応しないという報告もあります。実際説明書にFTM-3200DRをWIRES-Xのノード局として使う方法は現時点(2016年3月現在)では記載されていません。
このFTM-3200DRはすでに米国内で発売中で価格は定価220ドルと、デジタルモードを搭載したモービル機としては破格。一部のショップでは180ドルを切っています。
よしおの個人的な感想としてはFTM-3200DRは国内でも発売されている同社FTM-100Dシリーズの廉価版で、見た目は何となく米ケンウッドが発売しているTM-281Aや米アルインコが発売しているDR-B135Hシリーズと似ているような...
(米ケンウッドTM-281A 公式サイトから引用)
(米アルインコDR-B185 公式サイトから引用)
.....何となく今回発表されたこのFT-3200DRと似ている...
(米YAESU FTM-3200DR 再掲、公式サイトから引用)
...ような気もしますが、FTM-3200DRはデジタルモード搭載ということで低価格ながら付加価値の高い製品と思います。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・米アルインコ 85W大電力VHFトランシーバーDR-B185(2015/09/22)
・八重洲無線 ロングアンテナ特小SR40L発表(2016/01/28)
・八重洲無線 1W登録局トランシーバーVXD1発表(2016/01/23)
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