(アルインコ電子事業部公式サイトより)
・デジタル消防救急無線受令機 XF5シリーズ|デジタル消防救急受令機 - ALINCO
発表済みのDJ-XF7とDR-XF7同様、無線ショップなどでは販売されず、消防関係者以外は入手できないようです。
残念ながら詳細スペックも公開されておらず歯がゆいものはありますが、DJ-XF5とDR-XF5シリーズの公開資料に驚くべき機能を発見しました。それは特定小電力無線の送受信機能とデジタル簡易無線の送受信機能です!
まず特小トランシーバーとして使えるハンディ機のDJ-XF5Pについて。
DJ-XF5Pは特小トランシーバーに割り当てられている47波の全チャンネルの送受信が可能です。同社DJ-P23/24, DJ-R100Dのように421/440MHzいずれも送受信対応なのかは不明ですが、これまでの製品のように単なる受信機として終わることのない機能ですね。
同じ形状のDJ-XF5Nもありますがこちらはアンテナ取替が可能な反面、送信機能はありません。ただし特小無線の受信は可能のようです。
DJ-XF5シリーズ共通の工夫されている点としては単3アルカリ4本での駆動やマイクロUSBを介した本体充電が可能なことです。
入手しやすい乾電池に対応するだけでなく市販のモバイルバッテリーなどからの充電にも事実上対応。有事の際もDJ-XF5シリーズが動作可能で、これまでの業務機で問題となっていた、緊急時の電源確保の可能性を飛躍的に向上させています。
車載や固定に使えるDR-XF5シリーズについて。
DR-XF5シリーズは移動中のデジタル消防救急無線の受信を安定化するダイバーシチが選択できます。
DR-XF5シリーズにもDJ-XF5シリーズ同様、デジタル簡易登録局送受信機能のあるDR-XF5CRがあります。デジタル簡易登録局とは恐らく市販されている351MHzを使う無線機と思われます。
アルインコの351MHz登録局トランシーバーには独自規格もありますから他社製品との通話も可能かグループコードや秘話コードに対応しているかは不明ですが、単3アルカリ6本駆動にも対応していることから、恐らく5Wの送信も可能と思われます。こちらはアンテナ交換可能のようですが無線機として使う場合は260MHzアンテナを351MHzアンテナに手動で付け替える必要があるのかもしれません。
まとめますとDJ-XF5シリーズ、DJ-XF5シリーズはいずれも乾電池駆動可能でFMラジオ、アナログ消防救急無線、特定小電力無線の受信に対応しており、従来の受令機の置き換えにも対応しています。
デザインも現行のXF7シリーズのようなもっさり感のあるV字キー配置を清く捨て、さっぱりと角ばった厳つい業務機スタイルに仕上げているのは好感触です。
これらのデジタル消防救急受信機が引き続き市販されないのは痛いところですが、まあ普通の人の扱える代物ではないと解釈しておきましょうか・・・。
個人的にはこのXF5シリーズのようなはっきりとした系統のデザインが同社の民生用無線機や受信機にも採用されることを期待しています。
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