2016/03/07

東芝エルイー ハイレゾ再生対応CDラジオレコーダー TY-AH1000発表

東芝エルイートレーディングからAurexブランドを冠したハイレゾ再生対応のCDラジオ(パーソナルオーディオシステム)が発表されました。

TY-AH1000:新製品情報:東芝エルイートレーディング株式会社

TY-AH1000:ハイレゾ対応SD_USB_CDラジオ:東芝エルイートレーディング株式会社

(TY-AH1000 公式サイトから引用)


今回発表されたTY-AH1000はハイレゾ音声の再生に余裕で対応した左右合計50ワットデジタルアンプ出力、60~40000Hzまで再生可能な大音量スピーカーを搭載し、USBメモリーまたはSDカードに保存されたハイレゾ音声ファイルの再生が可能となっています。Aurexスペシャルサイトまで立ち上げるという凝りようは本気(マジ)ですね。

電源はACのみで乾電池駆動は不可ですがラジオのタイマー録音が可能ということで興味深いです。なるべくラジオを中心に外観とカタログスペックをチェックしていきましょう。





まずはTY-AH1000の外観から。

本体はシルバー色でフロントが黒となっています。大きさは幅40センチ、高さ13.5センチ、奥行20.5センチ。重さは約3.2キログラムです。デザインは発売済みの同社製CDラジカセと比べ、ずいぶんオシャレに見えます。
(TY-AH1000 公式サイトから引用)


フロント中央部には2チャンネルのLEDレベルメーターとハイレゾ再生表示LED、動作状態を表示する液晶表示部があります。
その下にヘッドホン出力端子、外部(ライン)入力端子、マイクロUSBタイプのPC入力端子、USBメモリー接続端子、SDカードスロットがあります。
(TY-AH1000 公式サイトから引用)


本体上部には左にNFCタッチエリア、中央にCDトレイ、その周囲に収納式キャリングハンドルがあり、上面手前に操作部があります。ラジオのお気に入り(プリセット)登録はAMラジオ、FMラジオ各4局までのようです。
(TY-AH1000 公式サイトから引用)


裏面にはFMロッドアンテナ、左上にAMループアンテナ入力端子があり、左右中央付近にはステレオスピーカー左右のダクト、中央には通気孔、右下にはコンセント接続端子があります。FM外部アンテナ端子はないようです。
(TY-AH1000 公式サイトから引用)


リモコンには"EQ"という音質切替ボタンが装備されています。本記事作成時点で現在公開されている説明書に記載はありませんが通常(フラット)の他にジャズ、ロック、クラシック、ポップが選べるようです。
(TY-AH1000 公式サイトから引用)


このほか写真はありませんがTY-AH1000本体にはバックアップ用単4電池2本収納用の電池ふたが底面に装備されています。




次にスペックのチェックです。

再生可能な音源はCD、SDカード、USBメモリー、ブルートゥース、ラジオ、外部ライン(アナログ)入力、PC(USB経由)です。ブルートゥース再生時はNFCによるワンタッチペアリング(接続)が可能です。

再生対応形式(ファイルフォーマット)ですがSDカード、USBメモリーともにWAV、MP3、WMA、FLACです。CDはこれに加えて音楽CD(CD-DA)が再生できます。TH-AH1000ではWAV、FLACの96kHz 16bit/24bitハイレゾ音声ファイルの再生にも対応しているため"ハイレゾ再生"対応をうたっています。

SACD(スーパーオーディオCD)やCCCD(コピーコントロールCD)のCDデッキでの再生は対応していないようです。またブルートゥース接続時のハイレゾ再生はサポートしていないようです。PC接続時のハイレゾ再生可否は不明です。


ブルートゥース接続とPC接続以外はタイマー再生に対応します。2時間までのスリープタイマー設定も可能です。

CD、SDカード、USBメモリーの音声ファイル再生時は0.7~1.3倍速再生と10秒送り、3秒戻し、プログラム再生、1曲リピート、全曲リピート、ランダム(シャッフル)再生に対応しています。


録音データ保存メディアはSDカードとUSBメモリーの2種類。音楽CD、ラジオ、外部ライン入力の音声が録音可能です。

SDカード内コピーやUSBメモリー内コピー、SDカード~USBメモリー間のコピー、音楽CD(CD-DA)形式以外のCD音声、Bluetooth音声、USB接続によるパソコン音声は録音できません。

タイマー(予約)録音は2番組まで可能。AMラジオ、FMラジオ(補完放送対応)、外部ライン入力に対応します。

曜日の設定項目はなさそうですから毎週予約(曜日指定)録音は不可ということでしょう。いったんタイマー録音を設定すると解除するまで"毎日録音"されるか、あるいは1度録音されたら自動的に予約録音解除のどちらかになると思われます。


音楽CDをSDカードまたはUSBメモリーへ録音する場合のみ2倍速ダビングが可能です。

録音ファイルフォーマット(形式)はサンプリングレート48kHz、ビットレート192kbpsのMP3のみです。




肝心のラジオ部はAMが531~1710kHzで放送波以外の電波もキャッチ可能、FMが76~108MHzで補完放送にも対応しています。手動選局、スキャンを装備しAMループアンテナが付属する点は好印象です。

写真から推測するとFMアンテナは3段式で最大伸長時60センチ程度でしょう。

"お好み選局" つまり放送局のプリセット(登録)数はAMラジオとFMラジオで各4局となっています。





以上、TY-AH1000の外観とスペックをチェックしました。
(Aurex公式サイトから引用)

このTY-AH1000は今月(2016年3月)下旬に発売予定で、販売価格は発売前にも関わらず一部店舗ではすでに税抜き3万2800円、税込み3万6000円程度と出ています。


Aurexブランドの復活というまでに至らしめた、音質にこだわったスピーカーシステムの新規開発と接続可能な機器の豊富さ、便利な録音機能を総合的に考えると安価ではないかと思います。

ただしラジオ、ラジオレコーダーという観点では毎週予約ができない可能性があること、FM外部アンテナ端子がないこと、お好み選局が合計で8局までしか登録できないことに疑問はあります。

オーディオ機器視点ですと音声レベルメーターに-12dBらしき刻みが見当たらない、操作表示部が液晶であるが故にレベルメーターのLEDよりも暗く見えるような気がする、奥行が20センチで置き場所に苦労しそうなのでどうせならもっと良いものを.....といった外観上の気になる点はありますが、実際の再生能力を目の当たりにすると印象が変わるのかもしれません。せっかくなのでスペアナ表示は欲しいと思います。


いずれにせよ最終判断は実際に試聴、操作してからですね。


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