2016/08/06

米ケンウッドの次期ハンディ機の型番が決定!?

一部情報によるとデイトンハムベンションで公開されたケンウッドUSAのデュアルバンドハンディ機の型番が決まったようです。


晴れて型番が決定されたTH-D74Aは与えられた型番から察するにTH-D72Aの後継機もしくはアップグレード版ととらえれば良いようです。

ハムベンション2016の会場で仕入れた情報によりますとTH-D74Aは144/220/440MHzのトライバンド機です。

米国ハムバンドの送受信とTH-F6AゆずりのCW/SSBに対応した広帯域受信機能を装備し、ブルートゥースとマイクロSDHCカードへの受信音声録音機能、GPSロガー機能を搭載したD-STARデジタルハンディ機です。

2波同時受信機能を搭載していますが、受信音声録音機能はメイン/サブの切り替え式となり、2波同時録音機能は搭載していないとのことです。USBやブルートゥースによる画像送受信機能などについては不明です。



さて、真偽は定かではありませんがそのTH-D74Aのプロトタイプの試験結果がこちらのサイト(英文)に掲載されています。

それによりますとTH-D74Aの受信周波数範囲はバンドAが136~174MHz、216~260MHz、410~470MHzをカバー。バンドBが0.1~524MHzをカバーしているそうです。CW/SSBに対応した側はバンドBのみと推測されます。

気になるバッテリーシステムは試験時にKNB-75Lが使用されていることから、351MHz登録局(簡易デジタル)ハンディ機TPZ-D553SCH/TPZ-D553MCHと共通となっています。おそらく乾電池ケースKBP-9もローパワー運用ながら使用できることになるでしょう。



受信機ユーザー目線でTH-D74Aを見ますとTH-F6Aよりも上限受信周波数が減っているのが気になるものの、アマチュア無線機としては録音機能が装備されたID-51Aシリーズに続く2台目ということで楽しみです。

国内版となるであろうTH-D74は216~260MHzの受信機能が削られる可能性があります。VHFのエアバンドはバンドBしか受信できませんがUHFのエアバンドがすべてカバーされているため、航空無線受信機としても期待が高まります。おそらく製品版も同様となることでしょう。

TH-D74AはプロトタイプながらFCC IDを取得済み(米国向けながら何故か国内の電気的な試験規格もクリアしている)ということで、うまくいけば今年(2016年)中には米国で発売できるかもしれません。

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