晴れて型番が決定されたTH-D74Aは与えられた型番から察するにTH-D72Aの後継機もしくはアップグレード版ととらえれば良いようです。
ハムベンション2016の会場で仕入れた情報によりますとTH-D74Aは144/220/440MHzのトライバンド機です。
米国ハムバンドの送受信とTH-F6AゆずりのCW/SSBに対応した広帯域受信機能を装備し、ブルートゥースとマイクロSDHCカードへの受信音声録音機能、GPSロガー機能を搭載したD-STARデジタルハンディ機です。
2波同時受信機能を搭載していますが、受信音声録音機能はメイン/サブの切り替え式となり、2波同時録音機能は搭載していないとのことです。USBやブルートゥースによる画像送受信機能などについては不明です。
さて、真偽は定かではありませんがそのTH-D74Aのプロトタイプの試験結果がこちらのサイト(英文)に掲載されています。
それによりますとTH-D74Aの受信周波数範囲はバンドAが136~174MHz、216~260MHz、410~470MHzをカバー。バンドBが0.1~524MHzをカバーしているそうです。CW/SSBに対応した側はバンドBのみと推測されます。
気になるバッテリーシステムは試験時にKNB-75Lが使用されていることから、351MHz登録局(簡易デジタル)ハンディ機TPZ-D553SCH/TPZ-D553MCHと共通となっています。おそらく乾電池ケースKBP-9もローパワー運用ながら使用できることになるでしょう。
受信機ユーザー目線でTH-D74Aを見ますとTH-F6Aよりも上限受信周波数が減っているのが気になるものの、アマチュア無線機としては録音機能が装備されたID-51Aシリーズに続く2台目ということで楽しみです。
国内版となるであろうTH-D74は216~260MHzの受信機能が削られる可能性があります。VHFのエアバンドはバンドBしか受信できませんがUHFのエアバンドがすべてカバーされているため、航空無線受信機としても期待が高まります。おそらく製品版も同様となることでしょう。
TH-D74AはプロトタイプながらFCC IDを取得済み(米国向けながら何故か国内の電気的な試験規格もクリアしている)ということで、うまくいけば今年(2016年)中には米国で発売できるかもしれません。
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