ZS-E30(公式サイトから引用)
・ZS-E30 _ ラジオ/CDラジオ・ラジカセ _ ソニー
ZS-E30は一見、その型番から生産完了したZS-E20CPの後継機に見えますが他方、その形状からZS-E80の機能削減版のようにも見えます。さっそくチェックしましょう。
まずはZS-E20CPとZS-E30を比較します。
●外観比較(対ZS-E20CP)
ZS-E20CP(公式サイトから引用)
ZS-E30ホワイト(公式サイトから引用)
今回発表されたZS-E30はZS-E20CPに比べ角ばったデザインとなりました。ZS-E20CPのほうが角が取れているせいか、小さく見えると思いますが実際はZS-E30が全体的に10ミリほど小型化されています(後述)。
色はZS-E20CPがホワイト一色のみでしたがZS-E30ではホワイトに加えブラックモデルがラインナップに追加されました。
次に天面の表示・操作パネルを比較します。
ZS-E20CP操作部(公式サイトから引用)
ZS-E30ブラック操作部(公式サイトから引用)
ZS-E20CPからボタンはほぼ均等に大型化され、操作性が向上しています。
CDトレイを開くための「CD開く」ボタンはプッシュボタン式からスライドスイッチ式に変更されました。これによりうっかりCDトレイを開く操作ミスが軽減されます。
「お気に入りラジオ局」ボタンが3から5へ増加しました。さらにおやすみタイマー機能が新搭載されました。
●スペック比較(対ZS-E20CP)
ZS-E30とZS-E20CPを仕様表で順に比較します。表の緑色は機能または性能向上、黄色はその反対を表します。
ZS-E30ではCDのプログラム再生機能が追加され、加えて前述の「お気に入りラジオ局」登録数も増加しています。またFM補完(AMラジオをFM電波で再送信する)放送の受信に対応しました。
AMラジオの受信周波数は前モデルZS-E20CPが531~1710kHzのため、ZS-E30も同様と予想します。
4つの時間から選べるスリープタイマー機能が装備され、スピーカー出力も10%パワーアップしました。
ZS-E30はZS-E20CPと同様、コンセントによるAC駆動と単3乾電池6本駆動の2電源に対応しています。電池の持ち時間はどちらもソニーアルカリ乾電池を使用したものとのことですがZS-E20CPの音量条件が不明のため、この表だけでは良しあしを判断できません。
上の表にある「基本仕様」を比べるとZS-E30のAC消費電力はZS-E20CP比1ワット減少とのことですので、上記から電池の持ちは1割ほど良くなっていると予想できます。
前述のとおり大きさは一回り以上ZS-E30がコンパクトかつ軽量となっています。
ZS-E30には「お気に入りラジオ局名メモ」が付属しなくなりましたが大きな問題ではないと思います。
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今度はZS-E30と外観が比較的似ているZS-E80を比較しましょう。
●外観比較(対ZS-E80)
全体:
ZS-E80ピンク(公式サイトから引用)
ZS-E30ブラック(公式サイトから引用)
一見するとデザインは両者それほど変わらないようです。
今度は下記の真正面から撮影されたブラックモデルのZS-E30の写真をご覧ください。
ZS-E30のスピーカーを凝視するとZS-E80のそれとは異なる、バスレフ型のような穴の形状が見えるような気がしませんか?
このスピーカー形式の件、製品情報には明記されていませんので確認の余地がありそうです。
天面の表示・操作パネル:
ZS-E80操作部(公式サイトから引用)
ZS-E30操作部(公式サイトから引用)
ZS-E80には語学学習に便利な機能にアクセスするボタンがあるため操作表示部はZS-E30よりもやや手狭です。
ZS-E30はZS-E80と同様にプリセット(登録局)選択ボタンと手動選局(ラジオ局あわせ)ボタンが独立しているため、未知のラジオ放送局探しがよりストレスなく行えるはずです。
またZS-E80にはZS-E30にはないリモコンが付属しています。
ここで上のZS-E80とZS-E30のFMラジオ用ロッドアンテナ部分を拡大してみましょう。
ZS-E80 FMアンテナ拡大
ZS-E30 FMアンテナ拡大
ご存じとは思いますが上記のようにZS-E80のアンテナはZS-E20CPと同じ形状の3段式(全展開時75センチ程度)です。ところが今回発表されたZS-E30のアンテナは上記のように写真を拡大するとなんとなく4段式、つまり全長1メートル程度まで伸ばせる!?ように見えるのは私だけでしょうか.....。
●スペック比較(対ZS-E80)
ZS-E30とZS-E80を仕様表で比較します。先と同じように表の緑色は機能または性能向上、黄色はその反対を表します。
ZS-E30にはCDの再生スピード調整が非搭載です。
「ラジオ部」の機能を比較します。
ZS-E80の登録局(プリセット)選局「+」「-」ボタンは「お気に入りラジオ局」と別に登録した放送局のプリセット選局ができますが、ZS-E30では「シンセチューナー/プリセット局数(FM/AM)」の欄に別途「●(20/10)」のような記載がないため、登録局選局「+」「-」ボタンはボタン一発で選局可能な「お気に入りラジオ局」のアップダウン選局に割り当てられると予想できます。
また「受信バンド(FM)」の欄はZS-E30のみ「●」記入がありZS-E80は「-」となっています。ZS-E80の説明書によるとFMラジオの受信周波数範囲は76~90MHzもカバーしているため、公式サイトに記載されているZS-E80の仕様表の「受信バンド(FM)」の「-」は「●」の誤記と思われます。
ZS-E30はZS-E80と比べてもスピーカーの最大出力が10%アップしています。
大きさは高さ方向のみZS-E30のほうが1.6センチコンパクトです。またZS-E30はリモコンが付属しません。ZS-E80のリモコンでZS-E30が操作できるかも不明です。
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まとめです。今回発表されたZS-E30は電源を入れてラジオまたはCDのボタンを押すだけで音が出る、基本機能に特化した奥行7センチのスリムなCDラジオです。
USBやBluttooth、NFC、外部アンテナ端子、LEDバックライト、時計や録音などといったこだわり機能はありません。
このZS-E30はZS-E20CPと比べ操作性や機能、性能、FMラジオの受信範囲が若干アップしたアップグレード版、ZS-E80と比べ語学学習機能を省いたベーシック版と言えます。
ZS-E30の発売日は2016年1月16日(土)。価格はソニーストアで税抜き7380円です。
選び方のひとつの目安ですが、とにかく丸みを帯びたデザインで選ぶならばZS-E20CP、CDプレーヤーを語学学習にも使いたい場合はZS-E80、FM補完放送受信可能地域で大型パソコンや太陽光発電システムなどのある場所で使用する場合はこのZS-E30を選ぶことになるはずです。
個人的には先に挙げたスピーカーのバスレフ型の是非とFMアンテナのサイズアップの是非が気になります。
これらのうち一方だけ、または両方がもし事実ならば、上位機種ZS-E80と比べ僅かながらスピーカーの高音質化またはFMラジオの高感度化という細かな配慮が図られている、つまりZS-E30はZS-E80から単純に語学学習機能を省いただけではないことになります。
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