2013/05/08

八重洲、海外で新モノバンドハンディFT-25x発売か

まずはこちらを御覧ください。


八重洲無線のアメリカ公式サイトでは本記事を書いている現在未発表ですが、海外の情報によると、今月中旬にFT-252(写真左)とFT-257(同右)というモノバンドハンディが発売されるそうです。

どことなくFTH-80(MS80)のゴリラテイストと言いましょうか、昔(90年代後半)の八重洲の2代目ブーマートランシーバー(特定小電力)を彷彿とさせるデザインです。

少々脇道にそれますが、ブーマートランシーバー発売当時のカタログには初代、2代目共にゴリラが描かれていました。恐らくそれが原因でよしおは「ゴツいトランシーバー」=「ゴリラ」の構図ができてしまったのかもしれません。


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さてゴリラの話はここまでにして、ここからは八重洲(旧バーテックススタンダード)の現行モノバンドハンディ機の(モービル機ではない)FT-270(R)、FT-277(R)と入手した発売予定のFT-252、FT-257のカタログスペックを比較します。


上の表は現行モデルFT-27xシリーズとFT-25xシリーズのカタログからスペック上異なる部分を抜き出したものです。

まず驚いたことはFT-25xシリーズがFT-27xシリーズと比べ通常価格が27%以上お買い得となったことです!

安くなった要因は主に以下が考えられます。
・防水性能をIPX5へ簡素化
・テンキー省略
・音量とダイヤルつまみ独立を統合

バッテリーシステムにリチウムイオンを新規採用したにもかかわらず、コストを27%も抑えることに成功した努力は見事です。



細かい違いをチェックしましょう。

上の表には記載しませんでしたがFT-252はスペック上FT-270(R)と比べ、アマチュアバンド内の受信感度が0.04uV下がりました。テンキーレス化と同時に内部コストダウンを行ったことによる結果かもしれません。それからWiRESII対応の記載がFT-252/257にはありません。

FT-252/257のバッテリーはFNB-124LIという新型リチウムイオンです。従来のFT-27xシリーズ用アクセサリーはほとんどが非互換です。
オプションのE-DC-6がFT-27xとFT-25xで共通なことから、外部入力端子形状はFT-270/277と同じですが動作電圧が10V以下のため12Vシガーライターソケットや13.8V電源との直結は不可のため電圧降下する新オプション(シガーライターアダプタ SDD-11など)を介しての接続となります。

消費電流はFT-270/277と比べ、FT-252/257は増加傾向ですが自動電源オフ後の消費電流はFT-270/277の1/16と、改善が見られます。

トランシーバー本体の大きさはFT-252/257が一回り大きくなっているにもかかわらず重さが110グラムも軽くなっています。新型バッテリー採用による影響が大きいと予想します。

防水性能はFT-252/257では水没不可となりました。値段とのトレードオフですね。

キーパッドのバックライト有無は現状未確認です。

そしてFT-252/257でうたっていますATS(自動トランスポンダーシステム)ですが、FT-270/277などのARTS(自動"レンジ"トランスポンダーシステム、相手と交信可能か確認する機能)とどう異なるのか要調査です。



まとめますと無線機のテンキーレス化、音量つまみとダイヤルつまみの一体化、防水性能の差は好みの分かれるところです。よってFT-252/257はFT-270/277との住み分けができると考えます。

国内での発売はもう少し先か、あるいは発売されないかもしれません。型番から"R"が消えていることも少々気になります。

以上、カタログ情報からアメリカで近日発売予定のFT-252とFT-257が現行モデルFT-270、FT-277とどの程度違うのか読み解きました。

※FT-252, FT-257の画像が事実である場合、上記写真の著作権は八重洲無線に帰属し要請に応じま





 



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