さて今回は近日発売予定のワンセグ音声受信&緊急放送自動受信機能を搭載した、アルインコのDJ-X81を考察します。
すでにご承知と思いますがアルインコのDJ-X81はカタログスペック上では発売中のDJ-X8と比べ、大きく以下の機能が追加されています。
・緊急放送受信(緊急地震速報EEW、津波などの緊急警報放送EWS)
・ワンセグ地上デジタルテレビ放送音声受信
・プリセット(事前設定)メモリー拡充
・その他操作性、メンテナンス性向上
・付属充電池が100mAh容量増加(充電時間ほぼ変わらず10時間)
一方DJ-X81の
(追記:DJ-X8にはある録音機能も省かれています。)
細部の違いを少々見て行きましょう。
DJ-X81は本体が一回り(縦3ミリ、奥行き1ミリ、重さ10グラム)DJ-X8よりも小型化しました。これにより充電スタンドやソフトケースなどがDJ-X8と共用できないようです。
受信感度スペックはDJ-X81とDJ-X8は全く同じです。消費電力は以下にまとめましたが10~44ミリアンペアDJ-X81が多いです。おそらく緊急放送のバックグラウンド受信によるものと思われます。
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スペック比較はここまでにして、本題である今回DJ-X81が登場した背景を考察します。
DJ-X11は別としてDJ-X8が2006年11月の発売ですからDJ-X81を後継機と考えるとおよそ7年ぶりの同一カテゴリー内の機種追加となります。
DJ-X8が発売されてからこれまで大地震や台風、豪雨そして先日の関西の大地震と、後半は自然災害づくしでした。
そして今回のDJ-X81の登場です。DJ-X8同様消防署や役所、公共交通機関で使われる無線などをほぼカバーすることから、ワンセグテレビ音声受信機としては現時点で最強の情報収集能力を有すると言っても過言ではない“ラジオ”です(2013年5月現在)。
なお、参考までに緊急地震速報(EEW)、緊急警報放送(EWS)、地デジワンセグテレビ音声ラジオの一覧をこちらに作りました。
2012~2013年の間にいかに様々なメーカーがワンセグ対応ラジオや緊急地震速報対応ラジオを世に送り出していることが分かります。
DJ-X81のターゲット層は恐らくこれまでの災害を踏まえ愛好家以外の、受信機になじみのない一般ユーザーを含んでいると思われます。アルインコとしては珍しい一部周波数帯の受信制限はこの一般ユーザーへの配慮と推測できます。
早々にまとめに移ります。
今回発売されるアルインコのDJ-X81はワンセグ音声受信にとどまらず緊急放送を常時受信待機するという、従来の受信機の常識を超えた、特に日頃から防災意識を持つ方のための受信機です。
(ID-31にどことなく似ていなくもないというのは禁句かもしれませんが)デザインもかなり頑張っていると思います。
携帯電話やスマートフォンでもワンセグが受信できるからワンセグ受信ラジオは不要とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。しかし緊急時に携帯電話やスマートフォンの電池残量が貴重であることを考えればDJ-X81のようなラジオの常備は理にかなっていると考えられなくもありません。
5/22追記:購入しました。詳しくは下の[関連記事]リンク先を参照ください。
(左からDJ-X81、DJ-X8通常版、DJ-X8エアバンド(飛行機無線)版です)
[関連記事]
・DJ-X81にUSB電源をつないでみる
・DJ-X81のEEW&EWSお試し受信
・DJ-X81スプリアス調査
・【追記】アルインコDJ-X81雑感
・【追記】アルインコ DJ-X81開封インプレッション
・緊急地震速報,緊急警報放送,ワンセグ対応ラジオ一覧
こちらでは初めまして。
返信削除DJ-X81が歯抜けなのは、アルインコが今年に入りJAIAに加入したのが原因のようです。
販売店では、他メーカーの受信機同様、フルカバー改造済みが売られるのでしょう。
AR8200さん、お久しぶりです!
返信削除JAIAのホームページ見たところ確かにありました。AORも載っていました。
ということは、もし勘違いでなければAORの製品もこれからは歯抜け・・・少々気持ち複雑です。
情報ありがとうございました。