2013/10/13

FRC、同報無線受信対応の防災ラジオ発表

ファーストコム(Firstcom、FRC)から開発中とあった緊急放送対応ラジオがついに発表されました。

NX-109RD 防災ラジオ F.R.C. エフ・アール・シー

NX-109RDは通常のFMラジオとしての動作の他EEW(緊急地震速報)とEWS(緊急警報放送)の自動起動に対応し、さらに携帯電話や通常のラジオでは受信できない60MHz帯の同報無線受信にも対応しています。

同報無線とは町内のスピーカーから朝夕チャイムなどが流れたりクマ出没注意や行方不明の方の捜索協力の音声が流れるあの放送です。このNX-109RDがあればそのスピーカーから流れる放送をよりはっきり聞ける可能性が高い(デジタル化された地域や周波数の異なる地域は対応していない可能性あり)ということです。



NX-109RD本体スペックを観察しましょう。

(1)EEW(緊急地震速報)とEWS(津波などの緊急警報放送)受信と自動起動対応
(2)60MHz同報無線受信対応
(3)大きさが縦10 x 横6 x 薄さ1.6センチ
(4)マイクロUSB端子電源入力
(5)100mAhバッテリー内蔵、約25-30時間駆動
(6)LEDライト搭載
(7)サイレン機能搭載

(1)と(2)については上である程度説明済みです。FMラジオですので緊急時以外にも通常のFMラジオとしても使えます。また最大28.7センチのアンテナを伸ばすことで感度の高い受信が期待できます。補足ですがワンセグテレビ放送の音声はFMラジオ放送と異なりますので本機では受信できません。別の機種をおすすめします(こちらに緊急放送とワンセグ音声ラジオ対応表があります)。

(3)の大きさですが薄さが16ミリとなかなか頑張っています。緊急時の持ち運びにかさばる心配が少なそうです。

(4)の充電端子については一般的なスマートホンと同じ形ですから充電時はお手持ちのACアダプターが使えると思います。なおACアダプターをつないでFMラジオとして使う場合はACアダプターから雑音が入るかもしれません。詳しくは本体の説明書を参考にされてください。

(5)について。充電池内蔵ですので停電時にも1日は持つ設計です。モバイル電源などを別途用意すればなお心強いでしょう。

(6)は懐中電灯機能ですね。本体のボタンを押しながら使うのか、一度押すとしばらく点いてくれるのかは不明ですがあくまでも非常用の位置づけです。このLEDライトはEEWやEWSの緊急放送受信時にも光ってお知らせするようです。

※2016/6/23追記:懐中電灯機能はボタンを押すたびに入/切するタイプとのことです

(7)のサイレン機能はスピーカーの音量が最大300ミリワットとのことですからポケットラジオでは大音量のクラスです。非常時に比較的大きめの音で鳴るでしょう。



実際のNX-109RDの使い方ですが、通常はマイクロUSB電源端子にACアダプターをつなぎ設置する方法を取ります。
緊急放送があるとFMラジオ放送を聞いていても電源を切った状態でもNX-109RDが起動し放送が鳴り始めます(緊急放送の周波数と別のラジオ放送を聞いているときに緊急放送に切り替わるかは未確認)。そして避難・移動する場合このNX-109RDを持ち出す、というイメージです。



NX-109RDは販売店にもよりますが黒、白、黄色の3色から選べるようです。EEWやEWS対応のラジオ、同報無線が聞けるラジオとしては最小クラスですので農作業のお供などの普段使いを始め、万一携帯電話網が寸断されてしまったり同報無線のスピーカーから音が鳴らなくなるような大災害などが発生した場合にかさばらない情報ツールとして活躍しそうですね。


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2 件のコメント:

  1. FRC(または「エフアールシー」。こちらでないと検索ヒットしません)のラジオや特小についているLEDライトは、全て、ボタンを押せば点きっ放しになるタイプです。押さえておく必要はありません。

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  2. 匿名さん、こんにちは。情報ありがとうございました。頂いたご指摘を反映します。

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