2017/10/08

東芝エルイー FMラジオ内蔵パーティースピーカーTY-ASC60発売

東芝エルイートレーディングからFMラジオを内蔵した高出力ポータブルスピーカーが発売されます。

TY-ASC60:ポータブルサウンドシステム:東芝エルイートレーディング株式会社

東芝エルイー TY-ASC60 (公式サイトから)

TY-ASC60は小~中規模の室内での使用を想定した、パーティーやイベント用のアンプ内蔵ワイヤレスステレオスピーカーです。

大きさは縦置き使用の場合、幅25.9×高さ59.5×奥行き27.2センチ、重さ約7キログラムです。

このスピーカーがあるとスマートフォンなどとブルートゥースで接続した音楽再生、2つのUSBメモリー音楽再生、オプションの接続コードを使ったオーディオ機器の音楽再生、オプションのカラオケ用マイクロホン2本を使ったエコー付きマイクミキシング、そしてFMラジオが楽しめます。

Bluetooth、32GBまでのUSBメモリー、外部入力、FMラジオの再生が可能で、2本のマイクロホンがあればこれらの音声とミキシングが可能です。

2系統のUSBメモリーを接続できますが2つのUSBメモリー同時再生は対応していません。著作権保護されたファイルの再生は不可です。

TY-ASC60 横置き使用例 (公式サイトから)

音声出力は30ワットフルレンジスピーカーが2機ステレオで配置され、計60ワットの大音量が再生できます。音楽と気分に合わせた5種類のプリセットイコライザーも装備しています。

電源はコンセントからと内蔵鉛充電式電池12ボルト4Ahの2パターンが選べます。内蔵充電池を満充電し使用した場合の連続再生時間は約5時間です。



それでは各部をチェックします。

本体正面には7色に変化するステレオスピーカーライトとスピーカー周囲にちりばめられた2色のLEDデコレーションライトを搭載し、音だけでなく視覚的にもサウンドが楽しめます。

TY-ASC60 縦置き使用例 (公式サイトから)
スピーカーネットがなく、指やとがったもの、机の角でスピーカーをツンツンすると簡単にスピーカーが破損しますので移動時など取扱には注意が必要です。



本体上は操作面です。

手前からマイクロホン音量ダイヤル(左)とスピーカーの音量ダイヤル(右)、電源スイッチ(左の赤)、表示部、重低音強調BASSボタンがあります。

中央部に入力切替(右)とスピーカー音質切替(左)、USBメモリー再生兼FMラジオのコントロールボタン、スピーカーライト切替とマイクロホンのエコーボタンがあります。

そして奥にはUSB端子2系統、外部入力端子、マイク2本接続端子があります。
TY-ASC60 操作面(上面) (公式サイトから)


コンセントと接続するAC電源ソケット(電源コード端子)はスピーカー裏にあります。FMアンテナもスピーカー裏です。
TY-ASC60各部説明 (公式サイトから)

中央のボタンと表示部はバックライトを装備し暗所での操作性を向上しています。音量ダイヤル周辺にバックライトはないようです。



前置きがずいぶん長くなりました。本題のラジオをチェックします。

ラジオ受信機能は76~108MHzのFMのみ対応しています。地域によりAMラジオをFMで聴ける可能性があるFM補完放送(ワイドFM)に対応しています。周波数は本体に表示されます。

ラジオ放送局を自動で探し30局まで登録する自動プリセット、スキャンに対応します。手動プリセットや手動選局も可能なため極端に安価な製品にありがちな全自動で使いづらいことはなさそうです。

初期設定はお住いの地域を選ぶだけで完了する高機能タイプではありませんので、自動プリセットで初期設定する場合は予め本体を窓側に置くことをお勧めします。



外部接続をチェックしましょう。TY-ASC60にはBluetooth2.1+EDRとUSB2.0端子、ステレオミニ音声入力端子、2系統の標準モノラルマイクロホンジャック、付属電源コードとつなぎコンセントとつなぐ電源入力端子があります。

USB端子はUSBメモリー再生専用。スマートフォンの充電や接続は想定していないようです。

Bluetoothはワンセグ音声の再生や著作権保護されたファイルは再生できないようです。

FMラジオ用アンテナは通常のロッドアンテナではなく本体から伸びたリード線のようです。



さて、この東芝エルイーのTY-ASC60はソニーが10月21日発売予定するワイヤレスポータブルスピーカーSRS-XB60と似ており、真っ向勝負の様相を呈しています。

そこで両者のスペック比較をしてみましょう(クリックで拡大)。


スピーカー出力はソニーSRS-XB60の150ワットに対してTY-ASC60が60ワットと倍の差があります。しかし重さはTY-ASC60が1キロ軽くなっています。

ソニーSRS-XB60はスマートフォンとの連携で音楽再生中の突然の通話にも対応できる内蔵マイクロホンがあります。対するTY-ASC60は音楽再生専用と必要最小限です。

マイクロホンミキシング機能はTY-ASC60がカラオケデュエットも可能な2系統を装備し、さらにエコーも可能なためSRS-XB60を圧倒しています。ただしエコーのディレイ調節はできません。

FMラジオ受信機能はTY-ASC60にはありますがソニーSRS-XB60にはありません。

ソニーSRS-XB60はスマートフォンを介した音質調整とLEDの調整が可能ですが、TY-ASC60は本体だけですべての設定が可能となっています。反面、TY-ASC60は横置きで使用すると操作が非常に面倒となります。

非圧縮音源の再生機能はTY-ASC60にはありませんが、すべてのBluetooth機器で対応していないのでSBCコーデックだけで十分と思います。また音質にこだわる場合は外部入力端子を使えば解決します。

LEDライトについては、SRS-XB60が音楽と同期するのに対してTY-ASC60はどうやら非同期という情報があります。たしかにTY-ASC60の製品説明には「音楽に同期する」と記載されていないので、音楽に同期してLEDライトが光らない情報は本当かもしれません。


このようにLEDライトを含む付加機能はソニーのSRS-XB60が2~3歩リードしていますが必要最低限があればよくマイクロホンを2本つなぎたい場合はTY-ASC60を選ぶことになります。





このTY-ASC60の発売は2017年10月中旬で、アマゾンによると10月14日くらいから発送予定。価格はアマゾンでは4万円程度ですが一部量販店の直販サイトでは2万円を切っています。

世界的に大出力スピーカーがヒットしているようですが、かつて大音量で再生できる日本製ラジカセが世界を席巻したことを彷彿させます。

例えばダンス中に災害が発生しFMラジオを聴きたいときはこのTY-ASC60があればもしかすると重宝するかもしれません。

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