1) 航空無線(エアバンド)、船舶無線(国際VHF)へ退避
2) (簡易)業務局を平成34年までワッチ
3) 特定小電力無線や微弱電波のワッチ
4) デジタル無線の電波ハンティング
5) 短波等へのカムバック
6) ラジオを楽しむ
今回はデジタル時代の受信活動スタイルの一つとして上記 「4) デジタル無線の電波ハンティング」を積極的に楽しむ方法のひとつを提案します。それはRF Explorerを使うというものです。
● RF Explorerとは
RF Explorer
RF Explorerとはハンディ型電波スペクトラムアナライザー(以下、スペアナ)です。スペアナ、言い換えるならば複数の周波数の電波の強さが一度に見える"ビジュアル専用受信機"です。
一部の無線機や受信機にもスペアナ機能は搭載されていますが、RF Explorerはそれらのスペアナ機能とは異なる処理(数百万円する高価な測定器と同じ方式)の採用により最大で毎秒7~9フレームと、ハンディ機としては圧倒的な描画速度を達成しています。
●RF Explorerのラインナップ
RF Explorerは同じ形状ながら種類が豊富なため、パッと見だけではどのモデルか分かりません。また型番によって受信周波数や取り付けるアンテナの本数、付属品が異なります。
国内ではハイエンドモデルの3G Comboと6G Comboが秋葉原の店頭でも比較的容易に入手できるようです。今回は15-2700MHZと4850-6100MHzをカバーする6G Comboを例に見ていきます。ファームウェアバージョンは01.12B20です。
● 準備
充電方法と電源の入れ方を説明します。
※おやくそく※
以下内容はあくまでも個人で楽しむための参考です。
購入直後または長期保存後は充電をすすめます。
充電にはオプションのmini USBケーブルを使います。スマートフォン用のマイクロUSBケーブルはそのままでは使えません。
RF Explorer底面のミニUSBコネクター
手持ちのデジタルカメラのデータ転送用/充電用mini USBケーブルで動作を確認しました。100円ショップなどの充電専用ケーブルは認識しないかもしれません(未確認)。
ミニUSBケーブル接続状態
電源をONの状態でUSBケーブルを底面のmini USB端子とUSB電源を接続すると内部充電池の充電が開始されます。
電源スイッチ(黒部分)
満充電器後は液晶画面の電池マークが最大を表示します。充電完了後はUSBケーブルを取り外します。
充電中の液晶画面。充電中は画面左上に「USB」を表示
本体上部の黒いスイッチをON側へスライドすると液晶画面にRF Explolerという文字とファームウェアバージョンの表示が現れます。
Comboモデルの場合はこの後、現在選択されているアンテナ端子が「ACTIVE」の文字で表示されます。
アンテナは付属のものをRF Explorerのアンテナ端子へ取り付けます。6G Comboモデルの場合、左に短アンテナ、右にロッドアンテナを取り付けます。
右のロッドアンテナの根元が曲がっているように見えますが、取り付けがしっかりしていれば問題ありません。日本品質ではないため妥協しましょう(笑)
これで準備完了です。
●操作ボタンの説明
RF Explorerのボタンは電源スイッチのほか、MENU、上下左右、ENTER、RETURNで構成されます。
MENUを除く各ボタンはスペアナ表示時とMENU呼び出し時で動作が異なります。
< MENU >
設定開始、または設定項目がいくつかある場合MENUページ送りとして機能します。
< 上下 >
スペアナ表示時:表示する電波の大きさの上限(最大値)を変更します。
MENU呼び出し時:設定項目を選んだり周波数など数字の変更や各設定項目のオプションを選択します。
< 左右 >
スペアナ表示時:表示する中心周波数のアップダウンや表示幅(スパン)を変更します。
MENU呼び出し時:周波数など数字の"位"を移動します。
< ENTER >
スペアナ表示時:スペアナ表示の一時停止(ホールド)と測定中を切り替えます。
MENU呼び出し時:上下で選んだ設定項目を決定します。
< RETURN >
スペアナ表示時:左右ボタンで操作するモード( 表示する中心周波数のアップダウン or 表示幅(スパン)変更 )を切り替えます。
MENU呼び出し時:現在の設定をやめる、またはMENU画面を閉じスペアナ表示に戻ります。
上記の説明は実際にRF Explorerを操作するとより理解できると思います。
3G Comboモデルと6G Comboモデルの商品リンクを参考までにページ下部に示しました。
次回はRF Explorerの簡単な使い方などを紹介します。
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