経済産業省の原子力安全保安院が日本初の強い磁界による健康被害を防ぐ規制値を定めたとのことです。
具体的な規制値は200μT(マイクロテスラ)だそうです。
・・・と言われても具体的にこの物体からは何テスラ発生しているなどとすぐには言えないのでピンと来ませんが、市販の磁場を測る測定器(電磁波メーターなどという名称で売られている場合もあります)で測ることでこの規制値が何らかのひとつの目安になることになるでしょう。
(ちなみに学問ではT(テスラ)は磁場の単位をあらわし磁界はH(ヘンリー)という単位であらわしますが、磁場と磁界は密接に関連しているため、簡単のためこの場では磁場=磁界としておきます)
磁界・磁場と健康被害の間にどのような関係があるのかは今なお研究途上ですが万一、仮に磁界・磁場は危ないものと結論付けてしまった場合どうなるのか考えてみましょう。
現代の生活環境では磁界・磁場による影響を受けないようにするのが困難です。なぜなら電波も電界・電場と磁界・磁場で構成されているからです。
私たちが使っているスマートフォン・携帯電話やパソコン、ゲーム機、電子レンジ、IHクッキングヒーターなどの電気製品からは少なからず電波、つまり磁界・磁場も発生しています。特に電波を発生する携帯電話は私たちの顔の前で使うことが少なくありません。トランシーバーを使うなんて言語道断です(無線フリークな私にとってそんな生活は耐えられません・・・)。
このように日常生活で使っている電化製品を眺めると電波(磁界・磁場)のない生活は考えにくいとに気づくことでしょう。そうすると仮に磁界・磁場は危ないと思い込んでしまった場合、電気や電話を使わない生活を強いられることになるでしょうがこれはなかなか現実的ではない気がします。
むしろこの(磁界・磁場は危ないと思い込んでしまった)場合、体に受ける磁界・磁場の直接的な影響よりも磁界・磁場が危ないという思い込みによる精神的ストレスで体が参ってしまう影響のほうが大きいんじゃないかなと思いますがいかがでしょうか。
話がずいぶんと脱線しましたが、国内初の「磁界規制値」を経済産業省の1団体が定めたことは私たちに一つの基準を示したということで、意義のあることと私は考えます。
磁界・磁力・磁場は密接に関連しており学問としても奥の深い分野です。
どうして規制値が200μTなのか興味があれば調査してみるのも面白いと思います。
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