WS1088ハンディスキャナー
・WS1088 - Whistler Group Inc(英語)
WS1098デスクトップ/モービルスキャナー
・WS1098 - Whistler Group Inc(英語)
WS1088は単3電池4本駆動のハンディ機、WS1098は車載12V運用と13.8V固定運用に対応したモービル機兼固定機です。
公開スペック情報を元にそれぞれの特徴を見ていきましょう。
●WS1088
発売中のWS1080と同様に単3型アルカリ乾電池4本または単3型ニッケル水素充電池4本、5V USB外部電源に対応したデジタル・アナログ復調スキャナーです。
受信周波数は25~54MHz、108~174MHz、216~512MHz、764~960MHz(一部除く)、1240~1300MHzの5バンド。受信モードはFM(ナロー含む)、AM、デジタル復調はP25のみとなっています。
ファームウェアがアップデートされると話は別ですが現状、351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)をはじめとする、国内で使用されているデジタル無線はほぼ復調できません。
32GBまでのマイクロSDカードを装着し、受信音声録音やメモリーデータ管理が可能。
アンテナコネクターはワンタッチで着脱可能なBNCタイプ。
このほか、
・USB2.0インターフェースとUSB充電機能
・付近の電波に自動チューニングして受信するスペクトラムスイーパー機能
・受信時に点滅周期や点滅パターンおよび色が変えられるアラートLED機能
・ヘッドホン端子を介したIF出力
・指定時刻に自動起動する自動電源オン機能
・サーチ中電波のステップずれを補正して受信するゼロマチック機能
なども装備されています。
ざっと取扱説明書に目を通した限り、今回発売されたWS1088はほぼ純粋にWS1080にテンキーを付けヘビーユーザーの操作性を向上したモデルという位置づけです。
●WS1098
発売中のWS1095と同様の12V~13.8Vで動作するデジタル・アナログ復調スキャナーです。受信周波数や受信モードはWS108xシリーズ、WS1095と共通です。
"リモートヘッド"によりコントローラーと本体の分離が可能。本体裏面のアンテナコネクターはBNCです。
コントローラーを取り外した本体前面に標準SDカードスロットを搭載。録音ファイルの保存やメモリーデータの編集ができます。
自動電源オン機能やUSB充電機能、USB電源による動作機能は装備されていませんがその他機能はWS1080や前述のWS1088と同じようです。
ここまで公開された取扱説明書や製品説明を元にWS1088、WS1098を紐解いてきました。
気になる価格はWS1088が約600ドル、WS1098が約680ドルと、どちらもテンキーレスのWS1080とWS1095から100ドル(約1万3000円)アップ。前回予想した50ドルアップでは実現できなかったようです。
ダイレクト選局ではなく、予めメモリーされたデータベースをもとにスキャンするのが正しいスキャナーの使い方と思いますから現行のテンキーレスモデルで充分のような気もします。ただテンキー付き受信機に慣れ親しんだユーザーはやはりテンキー付きモデルのほうがしっくりくるかもしれません。
WS1088、WS1098は共にメーカーから正式に製品情報が公開されたものの、米国市場での流通はまだこれからのようです。
国内では対応しない機能はいくつかありますが、現存する国内で流通する広帯域受信機とは一線を画す機能や使い勝手が魅力的と思います。
(関連記事はこの下です)
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