2015/09/24

ニコン ワイヤレスマイクロホン ME-W1発売

ニコンからブルートゥースワイヤレスマイクロホンが8/27に発売されました。

ワイヤレスマイクロホン ME-W1 - ニコンイメージング

(公式サイトから引用)

ME-W1は最大で約50メートル離れて使えるBluetoothバージョン3.0 パワークラス1に準拠したワイヤレスマイクロホンです。
対応機種はニコン製の外部マイク入力端子を持つデジタル一眼レフカメラとミラーレス一眼、コンパクトデジタルカメラとのことです。

ヘッドホンやケーブル非装着時はIPX5の防滴性能(水没不可)を持ち、雨天でも使用可能なボディーとなっています。



ME-W1の送信機はステレオ外部マイクに対応し、内蔵マイクロホン使用時の音声はモノラルですが、φ3.5mmのステレオミニプラグを持つマイクME-1と接続することでステレオ音声によるブルートゥース転送が可能となります。

ME-W1の受信機にはモノラルマイクが内蔵され、撮影者の声を送信機の音声とミックスして録音が可能とのことです。φ3.5mmの外部マイク入力端子も装備しますがこちらはステレオマイクを接続してもモノラル音声で録音されるようです。

またME-W1送信機、受信機にはそれぞれヘッドホン端子が装備され、送信機、受信機間での同時通話トランシーバーとして動作します。このとき別途市販のヘッドホンやイヤホンが必須となり必然的に前述の防滴性能は発揮されないことに注意しましょう。



ME-W1には強風による内蔵マイクのボボボ(風切り)音を減らすウィンドスクリーンが付属。ただし送信機と受信機の両方に各1個付属しているかは不明です。

周波数特性は仕様表によると300ヘルツから9キロヘルツです。これは内蔵マイクロホン使用時のスペックと思われますが、外部ステレオマイク使用時にこの周波数特性が維持されるとすれば本格的な音楽収録用にはやや不向きとなります。

重さは電池込みで45グラム程度と軽量なため、よほどのことがない限り服のポケットや襟元に取り付けて邪魔になることは少ないのではと思います。



電源は送信機、受信機ともに単4型アルカリ乾電池またはニッケル水素充電池を各1本内蔵し、連続約3時間(新品アルカリ乾電池使用時)の使用が可能。つまり約3時間同時通話トランシーバーとしても使えるということです。

補足ですがME-W1を同時通話トランシーバーとして使用する場合、送信機と受信機の区別はありません。




さて、ここまでME-W1の仕様を眺めますと既に発売されているキャノンのWM-V1やソニーのECM-AW4といったBluetoothワイヤレスマイクロホンとほぼ同じスペックと気が付く方が少なからずいらっしゃると思います。となると他機種との違いが最も知りたい情報でしょう。

さっそく結論ですがスペックの観点から端的にまとめますと軽さで選ぶならソニーのECM-AW4(19グラム)、薄さ重視ならこのME-W1、同時通話トランシーバーとして買ってすぐ使いたい場合はイヤホン付属のECM-AW4かWM-V1、音質で選ぶならECM-AW4かこのME-W1のどちらかですね。

電源は全機種単4型ニッケル水素充電式電池に対応しています。バッテリーライフは全機種ともに約3時間、使用可能距離も全機種見通し最大約50メートルと違いはなく選定基準にはなりません。

水場で使用したい場合やワイヤレスステレオ音声転送が必要な場合は防滴性能と送信機にステレオ外部マイク端子が装備されたME-W1となります。

価格の観点ではソニーのECM-AW4が3機種で付属品が充実して最も安く、次いでキヤノンのWM-V1、そしてニコンのME-W1です(当記事執筆中現在、Amazon.co.jp調べ)。


その中で敢えてME-W1を選ぶ理由は繰り返しとなりますが、ECM-AW4やWM-V1にはないIPX5の防滴性能とステレオ外部マイク接続時のステレオ音声転送機能でしょう。

豊富な機能を求めるならニコンのME-W1に決まりです。

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