◆ボタンの使い勝手
電源やホールドがスライドスイッチなのは好感触です。
他機種のように、バッグやポケットに入れるとボタンが勝手に長押しされ電源が入ったりホールドが不用意に解除されて不用意に爆音が流れたり勝手に動作して電池がなくなることは1年通して一度もありません。
録音ボタンが非常に押しやすく、誤って押してしまう事態に何度か遭遇しました。本体正面を横から見るとわずかにボタン類が本体から出っ張っているように見えます。
本体上面のラジオプリセット用お気に入りラジオ局ボタン(1~3)も同様です。
本体正面の再生ボタンを押そうとすると思うように操作できないことがありました。指が太い場合に隣り合うボタンと同時押ししてしまうのが原因と思います。再生ボタンと上下左右ボタンの間に1ミリほどスペーサーを入れて欲しいです。
ボタンを押した時のクリック音はほとんどしません。静かな場所で操作中、携帯電話のボタンのようにカタカタ音を立てることはありません。
全体的に各ボタンが独立、もしくはもう少し表面から奥まった位置に配置されるといいと思います。
◆本体のレスポンス、動作
起動時間は、音楽以外や録音済みファイル以外がメモリーに大量にあると"お待ちください"が5分以上表示されることはありますが、データが殆ど録音済みファイルと音楽ファイルのみの場合は3秒前後です。電源を切った直後は約1秒で起動します。他メーカーの製品よりはさくさく動作するのではないでしょうか。
ラジオ聴取時の操作レスポンスは普通です。一方、録音済みファイル再生中のレスポンスはややもっさりで会議の原稿起こしには不適です。状況としては頭出しボタンをイージーサーチ(1度押すと数秒先や数秒前へスキップする)用に割り当てた際、操作して0.5~1秒後に音が出るイメージです。
再生中うっかり録音ボタンを押すなど操作を誤った時、元の状態へ戻すのに二手間ほど掛かります。UNDO機能があると便利です。カセットテープのようにキュー&レビュー(早回しや早戻し中に途切れなく音を出す)ができたらいいですね。
現状でも使えないことはありませんが総じてレスポンスをより早く、誤操作時の面倒な操作を少なくしてほしいです。
◆マイクロSDカードの挿入向きに注意
ICZ-R100のマイクロSDカードスロットはカードの上下にかかわらずどちらでも入れられます。
上の写真が正しい向きです。説明書を読めば分かることですが、誤った方向にカードを差し込むといつまでもカードが認識されず、マイクロSDカードが壊れている誤解をする場合があります。
◆音質
ヘッドホンを介した音質は普通の音楽プレーヤーとほぼ同等ですが重低音の録音と再生はやや苦手です。
ウォークマンのような派手な空間エフェクトはありませんが音楽ファイル再生時、多少の音質調整は可能です。ただしラジオ録音したファイルはそのままでは音質調整はできません。パソコンで録音済みファイルをMUSICフォルダへ移動し、初めて音質調整が可能となります。
カスタムイコライザーの全レベルを最大にするとファイルによっては再生音が割れることがあります。恐らくヘッドホン用内蔵アンプがぎりぎり5mW+5mW出力程度までしか再生できない設計と思われます。
クレードルのスピーカーの音はBGMとして流す用途や語学学習用途としては耳が痛くなることもなく聴きやすいです。クレードルのスピーカーは付属ACアダプターを接続しないと鳴りませんがICZ-R100本体には内蔵の小型スピーカーがあり思いのほかはっきり聞こえます。
マイク録音時の音質は一般的なコンデンサーマイクロホンで録音したときの音質です。特に内蔵マイクは立体感や低音の迫力にやや欠けるため演奏のデモテープ作成用としては不向きです。あくまでも会議などの高音質メモ録音用です。
ラジオ録音時に気になる点としては録音レベルが若干高いため、まれ(特にAM放送)に録音時に歪みが発生することが挙げられます。
ラジオ録音はマイクやライン入力録音と異なり手動録音レベル調整ができないのです。
次回は消耗部分の劣化具合や付属品などをレビュー予定です。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
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