アイコム IC-R30デュアルワッチ(2波同時受信)中 |
その前にID3タグについて。ID3タグとはMP3やAACなどの音楽ファイルに付加されるアルバムなどの情報のことです。
IC-R30の録音ファイルを再生すると周波数やモード、電波強度、GPS位置情報などが本体に表示されますが、これらは録音ファイルへ同時記録されたID3タグを読み取ることで実現しているようです。
前置きはこのくらいにして早速IC-R30の録音ファイルに埋め込まれたID3タグを解析しましょう。解析にはフリーソフトのSuperTagEditorを使いました(使用される際は自己責任でお願いします)。
下がIC-R30録音ファイルの解析結果です(クリックして拡大)。
ご覧の通り"トラック名"と"コメント"に付加情報が、スペースまたはタブで区切られ集約されています。
ここから言えることは、録音後のファイル整理でタグの並べ替えによる検索がしづらいということです。
今度はユニデンアメリカBCD436HPの録音ファイルのID3タグをチェックしましょう(クリックして拡大)。下記は日本ではなかなかお目にかかれない、本場アメリカでBCD436HPを録音状態にしたときの結果です。
"ジャンル"、"アーティスト名"、"トラック名"にシステム名、デパートメント名、チャンネル名が1項目ずつ分けて記録されており、録音後のファイル検索性向上が期待できます。
本体で録音ファイルを再生すると、復調モードやトランキングに使用するID、P25のNAC、NXDNのRAN(オプション購入時)などの情報も表示されるので、今回チェックした範囲外のどこかにこれらのタグが埋め込まれているのでしょう。GPSを使用すると位置情報も追加されるはずです。
以上、IC-R30の録音ファイルに埋め込まれたID3タグの保存状態をユニデンアメリカのBCD436HPと比べました。
余談ですがIC-R30の録音機能にはファームウェア1.04で、プログラムスキャン(サーチ)中、まれに異なる周波数の音声が1ファイルにまとまって録音される現象があります。この症状がファームウェア1.05で改善されているかは現在確認中です。
(関連記事はこの下です)
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[関連記事]
・アイコムIC-R30とIC-R6スペック比較 (2018/04/29)
・発売前のIC-R30機能を再チェック (2017/12/17)
・ハムフェア2017ぶらり散策 (2017/09/06)
はじめまして、ブログ拝読させていただいております。
返信削除ただいまIC-R30とAR-DV10とどちらを買うか悩んでいるのですがどちらをオススメしますか?
今までIC-DPR3でデジ簡を受信、VR-160で特小とエアバンドをカバンに入れてICレコーダーで録音して聴いていました。デジ簡以外のデジタルにも興味があるのですがどの程度聞こえるものなのか…。
この2つは売却済みです。
もしよろしければアドバイスいただければ幸いです。
行動範囲は東京と神奈川です。
突然失礼致しました。
いつも記事チェックありがとうございます。またコメントありがとうございます。
削除まず、何がどの程度聞けるかですが、デジタル波の掲載されたラジオライフの最新周波数帳で聞きたい周波数がおおよそ見られるはずです。
次に総務省の周波数使用状況検索ページで聞きたい周波数を探すとおおよその受信可能範囲が地図上で見えます。
上記をチェック後、聞きたい周波数にDMRが多くあればAR-DV10を、P25やNXDNが多くあればIC-R30を選びます。
とりあえず聞けるデジタルほぼ全部を聞きたい場合はAR-DV10を選びますが、録音機能が貧弱で強い電波の影響を受けやすく使用者や用途を選びます。
IC-R30はDMRや一部NXDN系の無線受信を諦めればデジタルもアナログも楽しめる使いやすい機種で、買って損はないと言える機種です。
ということでまずは、最初にお話しましたように、聞きたいものがどの程度あるのか、ある程度調べてから受信機選びをするのが良いと思います。参考になりましたでしょうか。
丁寧な返答ありがとうございます、大変参考になりました。
返信削除私の聞きたいもの(聞けるもの)、ご指摘のAR-DV10及びIC-R30の特徴を考慮すると後者を購入しようかと思います。
ただ近々発表されると噂されているデジタル小電力コミュニティ無線が受信可能であるか確認してからと考えています。
これからもこちらのブログを参考にさせていただきますのでよろしくお願いします。
このたびはありがとうございました。
お礼ありがとうございました。VHFの免許不要無線機は確かに気になりますね。国の認可後展示会などでお披露目されるでしょうから楽しみです。
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