2017/11/11

エフ・アール・シー 2台1セット特小無線機NT-20発表&スペック分析

F.R.C.から2台1組の特定小電力トランシーバーが発売されます。

NT-20 特定小電力トランシーバー 【F.R.C. エフ・アール・シー】

F.R.C. NT-20(公式サイトから)


NT-20は1台辺り単3アルカリ乾電池3本で使える、免許資格不要、誰でも買ってすぐ使える2台1セットの特定小電力トランシーバーです。

通話距離を伸ばすオプションの中継器には対応しない20チャンネル機のため価格が抑えられています。


38波のグループモード、VOX(音声起動送信)、6時間まで設定できるオートパワーオフ(APO)、呼び出し用ベル、チャンネルスキャンなど、無線機として使えるそこそこの機能があります。

オートパワーオフは切にできません。

電池の持ちは、説明書には約34時間使えるとありますが、上記Webの商品説明には60時間ほど持つとあります。どちらが正しいのか謎ですが、ひとまず説明書を信じることにしましょう。

※2017月11月18日追記:商品ページが刷新され60時間の記載は削除されました


外観をチェックします。

本体左側面にモニターボタンらしき部分は見えますが説明にないのでダミーと思われます。
NT-20 左側面(取扱説明書から)


本体右のイヤホンマイクジャックは付属の耳掛け式イヤホンマイクをつけるためのものです。
NT-20 正面(取扱説明書から)


付属のベルトクリップは本体裏に取り付けます。高級機のようなワニグチタイプではありません。厚手のベルトに取り付けたり力を強く加えると割れるので注意します。

NT-20トランシーバーはオプションの繰り返し使える充電池FBP-2にも対応します。
F.R.C. FBP-2 1200mAh充電池(公式ショッピングサイトから)


FBP-2を使うためにはFBP-2を内蔵したNT-20が充電可能な通常充電器FBC-1RSか、FBP-2単体とFBP-2を内蔵した状態のNT-20 1台をそれぞれ同時に充電可能な、急速充電器FBC-2RWが必要です。
FBC-1RS充電器(公式ショッピングサイトから)
FBC-2RW急速充電器(公式ショッピングサイトから)


充電池FBP-2は満充電後、約24時間使用できます。

FBC-2RWによる充電時間はFBP-1充電時で2.5時間ですから、FBP-2使用時はおよそ4~5時間程度で満充電されると推測されます。





さて、NT-20は特小トランシーバーでは最安値を維持する同社のET-20Xと外観がよく似ています。
F.R.C. ET-20X(左)とET-20XG(右) (公式サイトから)


そこで両機種のスペック比較をしましょう(下記クリックで拡大)。

付属品の型番と使用時間以外は同じです。使用時間の違いは恐らく送受信条件と充電池の種類が違うからでしょう。

"カラー"比較をするとNT-20には"ET-20X"という型番のブラックと"ET-20XG"という型番のガンメタルの2機種があるように見えますが、NT-20の写真はブラックのみのため誤記と思われます。

液晶表示も同じでした。恐らくトランシーバーの中身はほぼ同じか全く同じで外観だけ変更したものと推測されます。

受信感度はアルインコのロングアンテナ機に匹敵するようにも見えますが、実際のET-20Xが価格なりの性能であることから、送受信性能は恐らくNT-20もET-20Xと同じでしょう。



付属品を比べます。まず現行モデルET-20XとET-20XGの付属品から。
ET-20XとET-20XGの付属品(公式サイトから)

次に今回発表されたNT-20の付属品。
NT-20の付属品(公式サイトから)
型番に変更はあるようですが、何か変わったのでしょうか.....。



念のため両機種の説明書から抜粋した機能比較表も作ってみました。

完全に同じですね。

参考になりますがET-20XまたはET-20XGのオプションの充電器FBC-1RSとFBC-2RW、充電池FBP-1は今回発売されるNT-20と共用可能です。

ただしET-20XとET-20XGに使用する充電池FBP-1をNT-20へ装着するとスペック上は半日程度しか持たないので、今回発表されたNT-20にはFBP-2充電池を使用するのがよいでしょう。





このNT-20は今月(2017年11月)中に発売予定とのことです。価格は2台セットで1万円以下になるでしょう。

ET-20X、ET-20XGからの変更は一見ないようなので、NT-20にするかET-20Xシリーズにするか迷った場合は見た目と価格で選べばよいでしょう。

電波の飛びや音質、使い勝手はどちらも価格なりです。


本格業務で長時間使用する場合はアイコム、アルインコ、ケンウッド、モトローラ、八重洲無線などのような、水やホコリに強く受信感度、音質と使い勝手がワンランク以上性能の良い無線機メーカー製の特定小電力トランシーバーをお勧めしたいところです。

(関連記事はこの下です)

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