・SR100A - 八重洲無線株式会社
(SR100Aブラック 公式サイトから引用)
・SR70A - 八重洲無線株式会社
(SR70Aイエロー 公式サイトから引用)
一見すると発売済みのSR100、SR70にそっくりです。そこで真意を探るべく、ここではSR100とSR100Aの外観を比べてみましょう。
左が現行モデルのSR100、右が新しく発表されたSR100Aです。ブラックモデルの他5色がラインナップされているのも同じです。
外観はSR100Aの向かって左側面のPTTボタン周辺がSR100よりも斜めにせり出し、SR100の正面の丸いエマージェンシーボタンがSR100Aでは左側面へ移動しモードボタンと入れ替わっています。
補足ですがPTTボタンのせり出しによりソフトケースSHC-25が新発売となっています。
機能はどうでしょうか。説明書から両者の違いを比べましょう。
一時的な浅瀬での水没や砂没に対応する性能や電池持続時間、アンテナ長、スピーカー音声出力(音の大きさ)、単3電池1本駆動、16.5ミリの厚み等、基本性能に違いはないようです。
SR100Aは専用充電池SBR-17MHを専用充電器SBH-26やSBH-17での充電に約2.5時間と、SR100へ専用充電池SBR-15MHをセットしSBH-26で充電する場合よりも充電時間が約0.5時間短縮されています。充電池の容量はSBR-17MHとSBR-15MHで変更ありません。
モード・キーロックボタンの操作が変更されキーロック・モードボタンになりました。SR100Aではワンタッチでモードが切り替わらなくなる代わりにワンタッチで(長押しすることなく)キーロックがかけられるようになります。業務運用中、モードが容易に変わらないようにする配慮でしょう。
その他内部/外部マイク感度調整、イヤホン断線検出メニュー、緊急通報メニューが追加拡充されています。さらに秘話コードメニューが追加されました。他機種の特定小電力トランシーバーとの互換性が少し向上したのかもしれません。
上記SR100とSR100Aの機能面の違いはSR70とSR70Aの違いと同じと思われます。
以上のようにSR100A、SR70Aは現行モデルSR100、SR70の機能追加版といいますか、外観が変わりソフトケースまで新作ですから、もはやSR101やSR71のように型番を変更してもおかしくない製品です。
業務用途で選ぶ場合、使い勝手がさらに向上したことを踏まえ今回発表されたSR100A、SR70Aをプッシュしますが趣味で使用する場合はSR100A/SR70Aを選んでしまうと、MODEボタンを1秒以上押し続けなければ通信モードが切り替わらないため、操作がやや煩雑になります。
よってホビーユースでは引き続きAのつかないSR100/SR70がおすすめとなるでしょう。
外観が異なるにもかかわらず型番の末尾にAのみ付し、敢えて新製品と豪語せず「リニューアルモデル」にとどめておくというメーカーの控えめな姿勢はマニア心をくすぐるかもしれません。
しかし、これほどの改良モデルを出しているのになぜロングアンテナモデルが登場しないのか。これは誰もがぶち当たる疑問と思います。それでもロングアンテナモデルが発売されないということは、もしかすると(残念ながら)そのようなニーズが少ないということ...でしょうか。
当初レジャー用として売り出したと思われるSR100/SR70シリーズですが、意外にも業務用途で使われている気配がありそうです。
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