そろそろ6月。梅雨は大雨のシーズンでもありますが、同時に雷が気になる季節でもあります。ということでコンセントから電源をつなぐ家電製品が雷が来ても壊れにくくなるらしいという、手軽な対策品を見つけたので紹介します。
ヤザワの雷バスターSTB15WHです。
使い方は至って簡単。手持ちのテーブルタップの空いているコンセントに差し込むだけです。これだけで本当に雷の被害が少なくなるのでしょうか。
このSTB15WHはコンセントへ差し込むプラグが上記写真のように金メッキとなっています。理由は恐らくこの雷バスターへ雷が流れやすくなるようにする工夫と思われます。また耐トラッキングプラグではありません。特別な理由があるのかもしれません。
説明書によるとSTB15WHの雷ガード機能は650V以上で動作が始まり、1万5千ボルトまでの電圧を雷サージフィルターで吸収するというものだそうです。補足として6万ボルトまで対応するSTB60WHという製品もあるそうです。
ネットを探すとサージ吸収回路の特許が見つかりました。高電圧発生時にこの雷バスター内部が一瞬だけショートするようになっているのではと推測します。
実際にテーブルタップへSTB15WHを取り付けてみました。STB15WHを差し込むと写真のように赤いLEDが点灯(正確に表現すると50Hzまたは60Hzで点滅)します。音の発生はありません。
ということでさっそく試運転です。
しかし雷が来なければ本当に動作するのかしないのか分かりません。
スタンガンでテストするにせよ、製品によっては10万ボルト以上だそうですからすぐに壊れてしまうでしょう。もっとも、この雷バスターSTB15WHはスタンガンバスターではないので、スタンガンを使う方法そのものに問題がある...という細かい話はまあいいとして、気が向いたら高電圧発生回路を作り実験するかもしれません。
なるべく「結局どうなんでしょうね」という結論なしでは終わりたくはないですが、いかんせん雷が入ってこないことには結果が分かりません。かといって雷で大事な無線機や受信機にとどめを刺す訳にもいかないので別の切り口からレポートします。
まず我々無線や受信を趣味にする者にとって気になること、雷バスター取り付け時のノイズの増減についてです。AMラジオのAC電源を差したテーブルタップへこのSTB15WHを取り付けましたが聴感上ノイズの変化はありませんでした。
次にこの雷バスターSTB15WHをコンセントに差し2週間放置したときの温度を上記のようにサーモカメラで撮影しました。
室温よりも1~2度高いですが触っても温かい感覚はほぼゼロなので平時の加熱の心配はなさそうです。
あとはこの雷バスターが雷の高電圧をうまく逃してくれることを待つだけです。
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