2014/07/23

AOR ハムフェア2014で新型受信機展示予定!

エーオーアール日本語公式サイトの情報です。

「ハムフェア2014」出展のお知らせ - AOR,LTD.(J) (pdf)



今回ハムフェア2014にて参考展示される予定のAR-DV1は「アナログとデジタルを受信可能とした最新型広帯域受信機」だそうです。

AR-DV1のスペックは不明ですが公開資料から「卓上型」という情報は分かりました。そこでAR-DV1のコンセプトを勝手に予想してみましょう。


その前にこれまでのエーオーアールのデジタル通信への取り組みを振り返りますとデジタルモデムARD9800音声用デジタルモデムARD9000シリーズという、既存の無線機や受信機に外付けして使用する製品を他社に先駆けリリースしてきました。

近年のデジタル通信の受信に対応した製品ですとAPCO P25デコーダを内蔵したスーパーハイエンド機AR-ALPHA、一般人は入手が不可能な200MHz帯 SCPCデジタル消防救急受令機AR-F100, AR-F400、昨年2013年発売されたデジタル通信受信アダプタARD300が挙げられます。国外ではAR8200MK3の筐体を改造しAPCO P25復調に対応したハンディ機AR8200Dも登場しましたがすでに一部では生産終了との噂もあります。



ここからは想像の域です。これはあまりにも極端な話ですがあくまでも仮定の話として、ARD300の中身を既存のエーオーアールの受信機内部へ実装すればデジタル復調対応受信機とすることも可能なわけです。ARD300はドットマトリクス表示ですから既存の受信機の液晶へARD300の操作体系を組み入れようとすれば相当な手間がかかることでしょう。

さて、新型受信機として手っ取り早く成立させられるであろう方法としてはAR2300へARD300のボードを内蔵しパソコンからのみコントロール可能な製品でしょう。これならば操作部や液晶表示開発への手間が減ります。しかしエーオーアールは今回参考出品予定のAR-DV1を敢えて「PC制御型」と明記せず「卓上型」としています。これは即ち、「デスクトップ型」のAR8600シリーズなどのように表示やボタンが本体に装備されていることをほぼ言い表していると推測できます。ということは必然的にドットマトリックス表示を持つ製品という予想が立ちます。

エーオーアールのこれまで登場した製品の傾向から、今回ハムフェア会場に登場予定のAR-DV1の筐体は現行のAR8600シリーズとさほど変わらないコンセプトとよしおは(期待を込めて)予想します。もちろんハムフェアーでユーザーの意見がフィードバックされ製品リリースとなる可能性は十分あるとも言えます。



果たして卓上型最高峰を誇るウェーブテック社のWR3600シリーズのアナログ性能を凌駕するのか、はたまたひとまずAR8600MK2にARD300がビルトインされる形式での披露となるのか。これ以上想像すると収拾がつかなくなりそうですのでこの続きは製品が公開されてからとしましょうか。

ハムフェア2014開催まであと1ヶ月ほど。公開が待ち遠しいです。


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2 件のコメント:

  1. こんにちは。トラ技で話題の「TRX-305」との関係も気になります。
    もう一つ気になるのはAORのプレスリリースのヘッダーにある「九州R&D」です。
    これは、「TRX-305」で尽力されている西村芳一さんの工房でしょうか。
    今週末が楽しみです。

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    1. 匿名さん、貴重な情報ありがとうございます。
      TRX-305....これはまたとんでもなくすごいものが出ますね。
      メインがDSPとFPGAという回路構成はAR5001Dに似ているような気がしなくもありません。回路図を見ましたがアンテナ、マイク、スピーカー付近以外本当に全部フルデジタルなんですね。
      推測ですが恐らく開発者の方がMATLABでシミュレーションし尽くした後にモノへ落としこんで結果このような構成になったのかなあと思います。
      いや、もうすごいとしか言いようがありません。これは間違いなく当日要チェックです。

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