2017/12/23

米八重洲無線 航空無線ハンディFTA-250L発売中

アメリカの八重洲無線から北米向けのハンディ型航空無線機が今年(2017年)8月に登場しています。

Airband Transceiver FTA-250L - Yaesu.com

米八重洲無線 FTA-250L(公式サイトから)

FTA-250Lは特定の航空関係者だけが使用可能なエアバンドトランシーバーです。一般ユーザーが簡単に持てる免許資格不要の受信機とは異なります。

付属のリチウムイオン充電池SBR-25LIとオプションの大容量リチウムイオン充電池SBR-26LIで動作します。

連続動作時間はSBR-25LI使用時、約16時間です。



外観をチェックします。

見たところ同社製デュアルバンドアマチュアハンディのFT-65とFT-65Rに似ています。液晶ディスプレイもFT-65RやFT-65と同じフルドット表示のようです。
FTA-250L 左右側面(取扱説明書から)

上面、側面ともに一見FT-65シリーズとほぼ変わりませんが、よく見るとアンテナコネクターのBNC化とスピーカーマイク端子形状が違います。

上面の赤色ボタンはFT-65シリーズではLEDライト兼エマージェンシーキーでしたが、FTA-250Lではキーロックとなっています。

スピーカーマイク以外はFT-65シリーズと共用できるようです。



機能をチェックします。

COMMバンドの送受信のほか、米国のWXチャンネル受信に対応します。送信出力は5ワットです。送受信モードはAM、WXチャンネルの受信モードはFMです。

内蔵スピーカーの音声は700ミリワットまでという大音量。

メモリー数は航空無線機としては大容量の250。英数字のチャンネル名設定やグループ化も可能です。

音関係はエンジンやイグニッションノイズを下げるANL(自動ノイズキャンセラー)、送受信独立したノイズキャンセル、内蔵orオプション外部マイクの選択、受信音質のAFフィルター設定、VOX設定など、馴染みのあるものからプロ仕様のものまで至れり尽くせりです。

送受信機はDSPではなく通常のダブルスーパーです。

FT-65シリーズにあったLEDライト機能はありません。

トーンスケルチやDCSはありません。



このFTA-250Lは北米で発売中。米国市場価格は、米八重洲無線では破格の250ドル程度と、アマチュア無線機FT-65シリーズよりも少し値が張る程度です。

個人的にはFTA-250Lでアンテナ端子をBNCにできるならFT-65シリーズではなぜそうしなかったのか、というのが率直な感想です。まあBNCよりも逆SMAのほうが安くできるからというのが本当のところと思いますが…。

(関連記事はこの下です)

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八重洲無線 デュアルバンドハンディFT-65国内発表&実機確認 (2017/07/17)

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