2017/02/10

米八重洲無線 アマチュアハンディFT-25R,FT-65R発表

八重洲無線アメリカは海外向けのアマチュア無線用ハンディ機を2機種発表しました。

FT-65R - VHF/UHF 2 Meter/70cm Dual Band FM Handheld Transceiver(英文)

FT-25R - VHF 2 Meter Mono Band FM Handheld Transceiver(英文)



FT-65Rは海外VHF/UHFアマチュア無線用デュアルバンドアナログハンディ機です。
YAESU FT-65R(公式サイトから)

大きさはアンテナを除き、高さ10.45×幅5.25×厚み3.1センチ、重さは付属標準リチウムイオン充電池SBR-25Li込みで260グラムです。


本体正面には上から⑤スピーカー、⑥マイク、⑦LEDライト、⑧フルドットマトリクス液晶、⑨4つのプログラムボタン内蔵テンキーと上下ボタンがあります。
FT-65R説明書から抜粋



上面には①アンテナ端子、②エマージェンシーボタン、③送受信ランプ、④電源/音量つまみ、ストラップ用穴があります。
FT-65R説明書から抜粋

上記の正面図と上面図から推測すると、アンテナ端子は国内で流通する一般的なメス型SMAコネクタではなく、ケンウッド製351MHz登録局TPZ-D503と同じオス型SMAコネクタのようです。


左側面は①PTT、②モニター/1750Hzトーン、③ファンクションキーがあります。
FT-65R説明書から抜粋


右側面にはスピーカーマイク端子があります。
FT-65R説明書から抜粋


受信周波数は136~174MHzと400~480MHzをFMモードで、65~108MHzをWFMモード 100kHzステップ固定でカバーします。

VX-3VX-8DシリーズVR-160に搭載されている、無線周波数待ち受け時にラジオを受信し無線を受信すると瞬時に切り替わるSUB-RX(AFデュアル)機能は取扱説明書に明記されていないようです。

スピーカー出力は最大1000ミリワットと業務機水準の大音量です。

IP54の多少の砂塵と少雨に対応するだけでなくMIL-STD-810-C, D, Eに準拠し耐久性を確保しています。


FT-65Rの特徴は見た目はフルドットマトリクス液晶やプログラムボタンのほかに、これまでの一般的な入門用トランシーバーとは一線を画す以下の機能が装備されています:
・コンパンダー
・CWトーン送出(ARTS)
・メモリーチャンネル用ネームタグ
・ぺジャー
・秘話(米国版には非搭載)


付属品は標準リチウムイオン充電池SBR-25Li、ACアダプター、付属SBR-25Liを2.5時間で充電する急速充電器SBH-22、ベルトクリップSHB-18、アンテナSRA-15と書類一式です。


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FT-25Rは海外VHFアマチュア無線用モノバンドアナログハンディ機です。
FT-25R(公式サイトから)

FT-25Rの詳細は本記事作成中現在は公開されていませんがFT-65Rのモノバンド版と判断してよいでしょう。FMラジオの搭載有無などは不明です。




今回発表されたFT-65RとFT-25Rは恐らく現行モデルFT-252FT-257またはFT-270Rの後継機と思われますが、もしFT-60シリーズの後継機であればFMラジオを除く受信周波数がスペックダウンするためやや心配ではあります。

一部情報によると米国での発売は今月(2017年)2月中旬ごろ。定価はデュアルバンドハンディFT-65Rが日本円で約2万4千円程度、VHFモノバンドハンディFT-25Rが約1万8千円程度とのことです。

FMラジオ周波数帯が65MHzから受信できるのは魅力的ですが、アンテナコネクタ形状の特殊性などを考えるとFT-65RとFT-25Rが国内で発売される可能性は極めて低いでしょう。

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