2018/07/15

KANHAM2018時点のポラリスプレシジョン Blackbird仕様まとめ

KANHAM2018会場に展示されていた、ポラリスプレシジョンから登場予定の新型市民ラジオ無線機Blackbirdについて、会場に展示してあるフリップボードの情報を含む仕様を担当者に確認したので現時点で公開可能な情報のみをここに書いてみます。
Polaris Precision Blackbird限定(左),標準(右)


まず、会場で公開されたBlackbirdの主要回路ブロック図と仕様説明です(下記はいずれもクリックで拡大)。
Blackbirdのブロックダイヤグラム

Blackbirdの詳細説明



下記、ブラックバードに関する仕様の詳細です。やや長いので、時間のある方はチェックしてみてください。

外観


  • 本体はサビに強いアルミ削りだし。メインダイヤルも削りだし
  • 正面はマルチファンクションドットマトリクスLED表示、上下ボタン、カラオケマイク等で使われる汎用キャノンタイプコネクター、電球色LEDバックライト内蔵針式Sメーター、2VFO切り替えトグルスイッチ、ファンクションダイヤル、音量つまみなどを装備。
  • 裏側は向かって右上が3.5ミリのイヤホン/スピーカー出力ジャック、ステレオとモノラル切り替えスイッチ、SR-01と同じねじ止め方式の電池蓋、SR-01と同じ外部電源入力ジャックあり
  • 側面は3箇所で固定可能な90度までの角度可変式ロッドアンテナ。SR-01より軽い力でチルトアップ/ダウンできる
  • ロッドアンテナはSR-01と同じものを採用。アンテナ固定部周囲に凹みを持たせSR-01よりもアンテナ繋ぎ目に掛かるテンションを軽減



電源


  • 外部電源電圧は8~13.8V。9.6Vに最適化
  • 使用電池は単3アルカリ乾電池8本または単3ニッケル水素充電池8本。付属の電池ボックスへ電池を入れ無線機本体へ装填する。電池ボックスは汎用タイプのため破損時の交換が容易



電池使用時間


  • 音量によるが受信状態で約6時間



スピーカー


  • 車の上に設置して音が聞こえやすいように本体底面に装備
  • 外部スピーカーはモノラルとステレオ(両耳モノラル)を切り替え可能



マイク





受信部


  • 26~28.999MHzまで0.1kHzステップで連続受信
  • 20万円以上のクラスの固定機に使用される8極クリスタルフィルターを2機(7.4kHz/2.4kHz BW)装備し受信回路を新設計。2極クリスタルフィルターのSR-01(-113dBm, 0dBu)よりも高感度(-116dBm, -3dBu)を実現
  • IFフィルター(1~3kHz)とAFフィルターをメニュー切り替えで連動可変。IFとAFのフィルターを独立可変にするかは検討中
  • SR-01とはまったく異なる回路方式で、常時耳障りなサー音を大幅低減
  • 送信回路と独立した電源で低ノイズ(NF 1.5dB。 SR-01は5dB)を実現
  • 初段にプリアンプを新規搭載
  • 1st IFと2nd IFに可変アッテネーターによるAGCを新規搭載



送信部


  • 50mW~500mWの間を10mW刻みで送信出力可変可能
  • デジタル制御による深い変調を実現
  • アンテナマッチング回路は内蔵式
  • アンテナ異常発生時の内部保護回路を搭載



機能


  • 2VFO。VFO-Aが8チャンネルCB送信用、VFO-Bが26~28.999MHz受信用
  • SPL(スプリット)で、受信中のみ周波数をずらすRITの動作が可能
  • 機能切り替えはLEDドットマトリクス表示に現れるメニュー方式
  • スキャン標準搭載



内部パーツ


  • 高信頼航空用LEDドットマトリックス表示パーツを採用
  • メインダイヤル、ファンクションダイヤルには非接点方式ロータリーエンコーダーを採用
  • ロータリーエンコーダーとファンクションダイヤルは16接点方式でクリック感のあるタイプ
  • 送受信切り替えはカチッ音のしない半導体方式
Blackbirdの内部基板



その他


  • 7/16(月)12時から製品情報公開予定および予約開始
  • 受信時に最大音量にすると電池の消費が激しいので注意
  • "18万円"には消費税、送料、銀行振り込み手数料を含まず



よしおが担当者へ伝えた主な要望


  • SR-01は根元でアンテナが折れる事故があるので、同じアンテナを使うのであればソニー製品のように補強パーツをアンテナ根元へ追加してもっと強度を上げて欲しい
  • アンテナの寿命があるとはいえ、通常使用で数年後アンテナのSWRが変化してもある程度は使えるようにして欲しい
  • スイッチ切り替えや電源入などで聞こえる、スピーカーからのブツッという音をなるべく減らして欲しい
  • IFとAFフィルターを別々に切り替えられるカスタマイズ性を持たせるならアルインコ方式のような拡張メニューON/OFFを付けるとよいのでは





以上、ポラリスプレシジョンの新型8チャンネルCB機ブラックバードの製品仕様のチェックでした。

外観は現状で決定とのことですが、メーカーでは関ハムなどでの意見を参考に細かい最終仕様を決めるとのことです。
ポラリスプレシジョン Blackbird限定(左),標準品(右)


本体について気づいたことをいくつか。

この構造ではキャリングベルトの本体直付けはできそうにないので、このままいくとキャリングケースにベルトをつけた可搬運用になるはずです。八重洲無線FT-817(ND), FT-818ソフトケースCSC-83は大きさがやや異なるので使えないでしょう。

また50台限定の青を実際に会場で見ると、予想していた深い青というよりは写真のような3原色の青に近い印象でした。

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