2023/04/15

アイコムIC-R30回想①主な特徴

IC-R30が2022年末に生産終了となりましたので、あらためてIC-R30がどんな受信機か振り返ります。長くなるので内容を①主な特徴、②長所、③短所、④振り返り&まとめの4回に分けます。今回は主な特徴編です。

アイコム IC-R30 +社外アンテナ


IC-R30をひとことで表すと「一部のデジタル無線が復調可能なオールモードハンディ受信機」です。

ではIC-R30の主な特徴を振り返ります。

 

  • 2波同時受信

IC-R30には受信機が2台分入っているので、例えばUHFまでのエアバンドの2波同時受信が可能です。

 

  • 2波同時録音

2波同時受信した音声をオプションのマイクロSDカードへ録音できます。

音声は1波ずつ、交信毎にファイル分割されます(分割しない設定も可能)。

 

  • 超高速サーチ&スキャン

スキャン速度はスペック上メイン側が毎秒200ch、サブ側が毎秒150chとのことです。

よしおは実測していませんが、確かにメイン側のほうがサブ側よりもスキャンが速いです。

 

  • ブルートゥース(音声+リモコン)

IC-R30の受信音声をオプションのVS-3でワイヤレスで聞けます。

VS-3にはリモコン機能があり一時スキップ操作などをVS-3で遠隔操作できます。

 

  • マイクロSDカード対応

32GBまでのマイクロSDHCメモリーカードで2波同時音声録音と再生、メモリーデータ管理、ファームウェア更新などが可能です。

 

IC-R30、コメット製2段屈曲アンテナ取り付け状態

 

 

  • スマホアプリで遠隔操作

RS-R30、RS-R30A(Google Play公開終了)でIC-R30の主要機能をスマホやタブレット等から遠隔操作できます。

 

  • 約8時間連続動作

VS-3を併用したレビューは詳細は下記関連記事を参照してください。

 

  • マイクロUSBで充電&給電

付属の充電池をマイクロUSB端子から充電したりIC-R30動作中にマイクロUSB端子から給電できます。

 

  • 数種類のデジタル通信復調

主に、秘話のないデジタル簡易業務無線とデジタル一般業務無線を復調します。

 

  • バックライト内蔵ボタン

白色LEDが操作ボタンの裏に内蔵されており、暗所や夜間の操作が快適です。

左サイドのボタンは光りません。

 

IC-R30 2波同時スキャン中

 

 

  • バックライトフルドット液晶

受信機には必要十分な機能を備えた白色LED内蔵の2.3インチ相当のモノクロフルドット液晶表示です。

 

  • 漢字とひらがな日本語表示

英数字や半角カタカナ表示だけでなく、漢字とひらがなをフルドット液晶上に表示します。

 

  • 0.1〜3304.995MHzまでカバー(一部周波数帯を除く)

メイン側は0.1~3304.995MHz、サブ側は108~520MHzを受信します。

メイン側は1300MHzまでSSBとCWを含むオールモード受信が可能です。

 

  • 受信中の状態を日本語音声で読み上げ

受信中に電源ボタンを押すとメイン/サブ選択中の受信周波数と受信モードを日本語の音声で読み上げます。

 

  • 防塵防水(IP57)

過酷な環境で使用や保管をしない条件で付属の充電池を取り付け、確実にホコリを取り除き防水カバーを閉めた状態では、一定時間砂や真水へ水没しても壊れにくいようにできています(壊れないとは言っていない)。

 

  • GPSによる現在地周辺の最寄局検索(要事前設定)

事前に位置情報をメモリーした周波数をGPSの電波で自動で受信します。

 

 

2波同時スキャン中のIC-R30

 

IC-R30は2023年現在でも古さを感じさせないと思えるので、今考えると発売当時は受信機の最先端を盛り込んだ意欲作だったと思います。

(関連記事はこの下です)

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・アイコムIC-R30回想③短所

・アイコムIC-R30回想④振り返り&まとめ

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