DR-DPM60 (公式サイトから) |
DR-DPM50 (公式サイトから) |
おさらいになりますが、DR-DPM60はDR-DPM50同様、誰でも簡単な手続きだけで使える車載用ハイパワー無線機です。
オプションのスピーカー内蔵電源DM-S104とDCケーブルの加工作業で固定運用も可能となります。
車載(モービル)機はハンディ機のようにアンテナは付属しないため、実際に使用する場合は電源配線設置作業のほか、オプションの外部アンテナも必要です。
さっそくDR-DPM50とDR-DPM60の違いをスペックと機能両方の観点でチェックしましょう。情報元は両製品の取扱説明書です。
これから示す表中の記号"→"はDR-DPM50の機能がDR-DPM60と同じことを表し、"-"は機能がないことを表します。
いずれも表をクリックすると拡大します。
まずはスペック比較から。
眼で見て明らかに異なる点はDR-DPM50にはあったスピーカーマイクの液晶表示がDR-DPM60では本体側へ移ったことです。
またチャンネルや相手の変更が上下ボタンからダイヤルとなり操作性が向上しました。
デュアルマイクによる運用が可能となった点もDR-DPM50とは異なります。
DR-DPM60とオプションのスピーカーマイクEMS-501 (公式サイトから) |
大きさと重さはDR-DPM50よりもDR-DPM60が二回りほど増加しています。
受信周波数範囲はDR-DPM50が少ないように見えますが設定変更で上空チャンネルも受信可能となります。
DR-DPM60の動作温度範囲の下限が-20℃からと、より広くなっています。
つぎに各機能をチェックします。まずは通信設定と個別設定から。
通信設定では、DR-DPM60が新たに強化秘話通信に対応しました。同社のハンディ機DJ-DPS70に装備されているものと同じです。この機能を有効にすると他社製351MHz帯登録局トランシーバーと交信できません。
個別設定では「通信相手選択」が装備されました。DR-DPM50ではセットモードの「通信モード」でユーザーコード通信と個別通信が選べましたがDR-DPM60は全局が追加されています。
自動呼出切替と緊急相手選択がDR-DPM60には追加されています。
通話録音とショートメッセージについて。
DR-DPM60には新規に録音機能が追加されています。ショートメッセージ機能はDR-DPM50の説明書にPCと接続した際の拡張コマンドとしての扱いとなっています。
DR-DPM60はPCに頼らずできる操作が大幅に増加しているようです。
送受信設定について。
送信設定、受信設定ともにDR-DPM60のほうがきめ細かく設定できるようになりました。
通知/警告、表示、操作音、電源設定について。
どちらかといえばDR-DPM60のほうが設定可能範囲が広がっています。
表示タイマー機能とは一定時間液晶表示後、液晶表示された文字がすべて非表示となる機能です。
チャンネル非表示機能とは設定後からチャンネル表示が液晶から見えなくなる機能です。
各種動作設定とデュアルオペレーションについて。
DR-DPM60にはスキャン機能が新装備され本体の音量動作範囲の設定が触れるようになりました。またデュアルオペレーションではチャンネル切替間隔が任意に変更可能となっています。
緊急動作設定とショックセンサー、温度センサー、その他機能について。
説明書によるとDR-DPM50には緊急動作設定と各種センサーが装備されていないように見えますが、実際にはDR-DPM60とほぼ同等のPCと接続しきめ細かな設定が可能です。
同様に説明書からはDR-DPM50では個体識別番号など機器情報表示に関する確認手段が一見ないように見えます。
以上、アルインコから新発売されたDR-DPM60と発売中モデルDR-DPM50とのスペック比較、機能比較をしました。
DR-DPM60はスキャン、強化秘話、2つのスピーカーマイク接続など、魅力ある機能が追加・拡充され使い勝手も向上しているようです。
追加された機能はDR-DPM60のほうが圧倒的ですが本体の大きさと重さ、スピーカーマイクのフルリモコンと液晶表示有無などの違いで好みが分かれるところです。
(関連記事はこの下です)
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・アルインコ DJ-DPS70をDJ-DPS50とスペック比較 (2017/03/28)
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