2016/10/03

オーム電機 3バンドポータブルラジオRAD-T550N登場

AudioCommブランドのオーム電機ラジオ RAD-T550Nが今年(2016年)6月から発売中です。
(公式サイトから)

AudioComm DSP ポータブルラジオ[品番]07-6595 | オーム電機




RAD-T550Nは単1電池4本またはコンセントの電源で駆動するAM, FM, ラジオNIKKEI(短波)の3バンドをカバーするデジタル選局ラジオです。

大きさは23.7×14.8×6.4センチと、500mlペットボトルを少し伸ばした程度の幅。重さは別売りの電池込みで約1.4キログラムです。

RAD-T550Nはデジタル選局方式のため選局ダイヤルをくるくる回しチャンネルを合わせる必要はありません。



本体にスヌーズ内蔵目覚まし時計機能があり、ラジオと目覚まし時計の2つが一つになっています。ラジオの時報で時計を自動で合わせる機能はありません。

時計とラジオの周波数を表示する液晶にはバックライトを内蔵し夜間でも確かめられます。
(公式サイトから)

内蔵スピーカーはモノラルですがステレオイヤホン端子があり、お手持ちのステレオヘッドホンでFMステレオ放送が楽しめます。CDやICレコーダーをつなぐ外部入力端子もあります(ケーブル非付属)。
(公式サイトから)

最も注目すべき性能は電池の持ちです。仕様によると単1アルカリ乾電池4本でスピーカー出力時に約310時間(13日間)以上も持つとのこと。

ステレオイヤホン使用時は約390時間(16日以上)も使えるとのことです。最近のラジオは連続100時間程度が主流ですのでRAD-T550Nは停電時や非常時にも強い味方になることでしょう。

電源コードをコンセントへつなぎ使用中に停電するとラジオが止まります。電源コードを本体から取り外すと乾電池での動作が始まります。





これだけでは終わりません。今度はマニアックな視点でRAD-T550Nを観察します。

FMとラジオNIKKEIを受信するロッドアンテナは推定で最大伸長時80センチと大柄のため短波の受信感度は期待できるかもしれません。


RAD-T550Nにはお気に入り放送局ボタンが3つあり、AM/FM/ラジオNIKKEIの各3つ周波数を登録できますが、これに加えメモリー選局機能も装備しています。メモリー選局はAM/FM放送局が各22局まで、合計44までの周波数が登録可能です。

要するにRAD-T550NはAM/FMが合計で50まで、ラジオNIKKEIが3まで周波数を登録でき、44あるメモリー選局はお気に入り放送局ボタンとは別ということです。さながらソニーのワンタッチ選局とエリアコールの選局のような考え方です。


本体正面の「設定/オートスキャン」ボタンは4秒長押しすると「オートスキャン」が始まります。この「オートスキャン」は単純にスキャンが動作する意味ではなく、スキャンした結果を"メモリー選局"へ自動的に登録する"オートストア"の意味となるので周波数の上書きには注意しましょう。

説明書の記載は見当たりませんでしたが、恐らく本当の"オートスキャン"動作は選局上下ボタンを長押し(スキャンが動作するのか分かりませんが)と思われます。

その他、見た目からの想像ですがRAD-T550Nは電源ボタン、お気に入り放送局ボタンと音量ボタンが本体正面についており、頻繁にボタンを押すと使いづらいと思われます。





さて、RAD-T550Nの競合機種は同等スペックを誇るソニーのICF-M780Nが思い浮かぶでしょう。
(公式サイトから)

今度はRAD-T550NとソニーのICF-M780Nの特徴を簡単に比較します。

◆RAD-T550NにはありICF-M780Nにはないもの
  • スヌーズ機能
  • 外部音声入力端子
  • 誤動作防止ロックスイッチ
  • ヘッドホンでのFMステレオ受信(ICF-M780Nは両耳モノラル)
  • 単1乾電池4本で最大390時間の長時間使用(ICF-M780Nは単2乾電池3本で最大100時間)
  • 折り畳み式持ち運び用ハンドルあり(ICF-M780Nは持ち運び用の手を入れる穴が本体裏にある)
  • 電子音のアラーム(ICF-M780Nはラジオ起動のみ)
  • お気に入り放送局とは別に放送局を登録するメモリーがAM/FMで各22装備
  • メモリー選局用の+/-ボタンがある

◆ICF-M780NにはありRAD-T550Nにはないもの
  • 音量つまみ(RAD-T550Nは+/-ボタン)
  • ワンタッチで放送を呼び出せるお気に入り放送局ボタンが5個(RAD-T550Nは3個)
  • 重さが電池込みで約1.1キログラムと軽量(RAD-T550Nは約1.4キログラム)

RAD-T550Nの多機能ぶりが明らかです。




以上、オーム電機のRAD-T550NをICF-M780Nとの比較を交え考察しました。

気になるRAD-T550Nの市場価格は現在5千円程度と、ICF-M780Nの半値以下となっています。

価格は選択肢の一つですが、こだわり派としては敢えて複雑なお気に入り選局ボタンと44のメモリー選局、オートスキャンを攻略して真のポケ...もとい、RAD-T550Nマスターを目指すのも本機を選ぶ理由の一つとなるのかもしれません。

あとは「高感度」のうたい文句がどれほどのものか、ですね。

(関連記事はこの下です)


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【追記】ソニー、ラジオNIKKEIが聴けるホームラジオICF-M780N(2014/01/22)

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