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2020/09/09

八重洲無線 車載無線機SRM320とSRS210,SRS220等特小無線機発表

 八重洲無線から351MHz登録局車載トランシーバー1機種と特定小電力トランシーバー3シリーズが発売されます。

デジタル簡易無線機 SRM320/八重洲無線株式会社

特定小電力トランシーバー SRS220_SRS210/八重洲無線株式会社

多者間同時通話対応 特定小電力トランシーバー SRFD1/八重洲無線株式会社
 

●SRM320

 

SRM320車載トランシーバー
八重洲無線SRM320(公式サイトから)

SRM320は351MHzデジタル30チャンネルを装備した、車載用登録局ハイパワー(5ワット)トランシーバーです。

無線を使う免許は不要ですが簡単な手続き(登録)後、使えるようになります。

ブルートゥース機能を内蔵し、オプションのヘッドセットSSM-BT10を使うと、車内でハンズフリー通話が可能となります。 

車外に取り付けたスピーカー(オプションの外部スピーカーMLS-200と取り付け金具SMB-203を使用)から声を出す拡声器機能があります。但し拡声器として使う方法は販売店から入手する必要があります。

この拡声器機能があれば、大音量ではない(内蔵パワーアンプは4ワット)ものの、車内からSRM320の付属スピーカーマイク等から町内へ、広報や避難指示がある程度できる訳です。 

別の無線機で送信した音声をSRM320で受信し、拡声器機能で車外へ流すこともできます。

 

またオプションのGPSアンテナSCU-38を使い、ユーザーが社外品のパソコンやソフトウェアを併用することで位置情報の管理が可能です(使用について八重洲無線はノーサポート)。

このSRM320はVX-D2901Uの後継機種のようです。

VX-D2901Uからの変更点はスピーカーマイクの超大音量化(700mW->2W)、ブルートゥースや緊急時に外部へ通報するCUE機能、リモート動作を含む拡声器、あらかじめ録音したメッセージを送信するクイックアンサー、無線機のいたずらを防ぐリモートロック機能等の機能追加があります。

 


●SRS210シリーズ

 

八重洲無線SRS210(公式サイトから)

SRS210とSRS210Sは単3アルカリ乾電池1本で約33時間、または専用単3ニッケル水素電池(SBR-17MH)1本で約36時間動作する特定小電力トランシーバーです。

免許資格一切不要で、だれでも買ってすぐに使えます。 

本体はIP68に対応し、砂没のほか水深1.5メートル下の真水に30分放置してしまっても動作します。水中では使えません。

本体は60ミリワットの内蔵スピーカーで、電池1本の無線機としては音量はある方ですが工事現場の騒音下での使用にはオプションのイヤホンマイクが必要です。

イヤホンマイクはねじ込み式防水ジャックです。防水キャップが出っ張っていないので、イヤホンマイクを使用しない場合に防水キャップが外れにくくなっています。

 

SRS210とSRS210Sの違いはアンテナの長さです。SRS210はロングアンテナが、SRS210Sはショートアンテナを装備します。免許資格不要無線機なのでアンテナの交換はできません。

このSRS210とSRS210SがFTH-314、FTH-314Lの後継かは分かりませんが、FTH-314シリーズも併売されるようです。

FTH-314、FTH-314Lとの違いはIP67->IP68の防水性能アップ、CUE(緊急通報)機能の追加、 他の無線機の状態を確認するARTS、トランシーバーが2台あるように使えるサブチャンネルセレクト等です。

 

 

●SRS220シリーズ

八重洲無線SRS220S(公式サイトから)

 

SRS220とSRS220SはSRS210シリーズと同様、単3アルカリ乾電池1本で約33時間、または専用単3ニッケル水素電池(SBR-17MH)1本で約36時間動作する特定小電力トランシーバーです。

SRS210シリーズとの違いはブルートゥースの有無です。

SRS220とSRS220SにはSRS210とSRS210SにはないBluetooth機能が内蔵され、オプションの無線ヘッドセットSSM-BT10との併用で、イヤホンマイク使用時に煩わしいコードがなくなります。


ブルートゥース接続に対応する特定小電力トランシーバーのラインナップはアイコム、アルインコ、ケンウッド、八重洲無線という特定小電力トランシーバーブランド4強の中では初です。

 

 

●SRFD1

八重洲無線SRFD1+SSM-61Hオプション(公式サイトから)

 

SRFD1は付属リチウムイオン充電池SBR-37LIで16時間動作する、連続した同時通話が可能な、ブルートゥースにも対応する業務用ハンズフリートランシーバーです。

特定小電力トランシーバーですから免許資格は一切不要で、誰でも買ってすぐに使えます。但し買ってすぐ使えるとはいえ、本体にスピーカーとマイクがないので、必ずオプションのヘッドセットが必要です。

Bluetoothヘッドセットにも対応しますから、オプションのSSM-BT10を使った、完全ワイヤレスの使用も可能です。

このSRFD1はVLM-850Aの後継機のようです。VLM-850Aに付属していたPTTケーブルはSRFD1には付属しません。

 

 

 

以上、八重洲無線から登場する新型登録局車載無線機と特定小電力トランシーバー3シリーズ5機種を紹介しました。 

SRM320、SRS210シリーズ、SRS220シリーズ、SRFD1の発売は2020年9月下旬~10月になるようです。

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2018/04/22

ケンウッド 上空対応の351MHz登録局 TPZ-D510発表

ケンウッドから特定小電力トランシーバーサイズの登録局トランシーバーが登場します。

2018年4月12日|ニュースリリース|ケンウッド

TPZ-D510|業務用無線機|商品情報|ケンウッド

ケンウッド TPZ-D510(公式サイトから)

TPZ-D510はアンテナの長さ込みで幅5×高さ15.5×厚み2.7センチ、重さ約160グラム、付属リチウムイオン充電池で約13時間以上使える、資格不要で送信出力2ワットのデジタルトランシーバーです。簡単な手続きで誰でも使えます。

外観は同社の特定小電力トランシーバー UBZ-M51シリーズ, UBZ-M31を踏襲していますが、特定小電力トランシーバーよりも縦の持つ部分が1.5センチほど長くなり、手に持ったときのホールド感を向上しています。





次にTPZ-D510の特徴を業務用途目線でチェックします。

TPZ-D510は業務通信の確実性を向上する機能が充実しています。

  • 最大2ワット送信出力と750ミリワット大音量

ハイパーデミトスの名の通り、免許資格不要で使える特定小電力トランシーバーの50~200倍も電波が強いため、中規模の店舗フロアーや屋外でも中継器なしで使えます。

ただし電波が50倍だからといって通話距離が50倍になる訳ではありません。
TPZ-D510通信距離目安(公式サイトから)

スピーカーの音の大きさは750ミリワットと他社の同型同クラス機と比べ桁違いの大音量を確保し、騒音下での現場にも対応します。

  • グループACS

351MHz登録局は通常使えるチャンネル数が30と、特定小電力トランシーバーより多いものの、最近は使用者数が爆発的に増えています。

ケンウッドTPZ-D510は30チャンネルのうちあらかじめ登録済みの5チャンネルを高速スキャンし空きチャンネルで自動的に通話ができる、グループACS機能を他社に先駆けて装備しています。いわゆる空きチャンネルサーチ機能の高速版です。

このグループACSは本記事執筆時点でTPZ-D510以外の351MHz登録局無線機同士のみ使用可能です。


  • 7色大型LEDランプ

モトローラの特定小電力トランシーバーMS50MS80とバーテックススタンダード(八重洲無線)の特定小電力トランシーバーFTH-50FTH-80でおなじみの大型LEDランプが7色になって搭載されています。
TPZ-D510 7色LED(公式サイトから)

異なるチャンネルやグループ設定でTPZ-D510を複数台使い分けるときに通信できるかどうか一目で分かるためのもののようで、送受信などは表示しないようです。


  • セカンドPTT

同社の351MHz登録局無線機TPZ-D553シリーズ、特定小電力トランシーバーUBZ-M51シリーズに装備されている、1台で2台のトランシーバーを持っているように使える機能です。アルインコ製の特定小電力トランシーバー上位機種に装備されているものと同等です。
TPZ-D510 2ndPTT(公式サイトから)

SIMカード2枚挿しの電話番号2つ持ちスマートフォン1台をイメージすればよいでしょう。


  • イヤホンマイク接続用ケーブルがよじれにくい

同社製トランシーバーで好評の、オプションのスピーカーマイクやイヤホンマイクをつなぎ使うときの、コードのねじれやよじれが起こりにくく、ユーザーストレスフリーな機構を装備しています。
TPZ-D510独立回転ナット(公式サイトから)


  • 送信者が音で分かる送信お知らせ音機能

同社製特定小電力トランシーバーUBZ-M51シリーズで好評の、音だけで誰からの電波を受信しているか分かる機能です。

自分の配置された階より上高い音、下ならば低い音のように送信音を設定すると感覚的に送信者の場所が分かります。接客や警備など、目の離せない業務用途には最適な機能です。

これとは別に無線機本体の状態を無線機が離す音声アナウンス機能もあります。


  • 上空専用5チャンネル送受信可能

パラグライダーやスカイダイビングなどの空を使う屋外スポーツにのみ使用を許可されているチャンネルで通話可能です。送信出力は最大1ワットに制限されます。


この他、30分間までの水没や砂没に対応する防水防塵IP67とIP55、米国軍用規格MIL-STDなどをクリアした、一般業務用途には十分すぎる耐久性を有しています。




マニアックなポイントをチェックします。

まずアンテナは上空5チャンネルも使える関係で取り外せません。無理に外そうとすると折れたり見た目が正常でも内部にひびが入ります。折った時の修理は有料となるか修理不能です。
TPZ-D510右側面(公式サイトから)


アンテナマーク表示は3段階です。

使用するバッテリーは新型リチウムイオンのKNB-81L。同社のUBZ-BH47FRのバッテリーUBP-4Lと一見同じに見えますが同型ではありません。
KNB-81L(公式サイトから)

バッテリーシステムはTPZ-D553シリーズなど5ワットハイパワー機よりも小型省エネタイプのため、電源や充電器は新型となります。ただしスピーカーマイク、イヤホンマイク、ベルトクリップ、プログラミングケーブルKPG-186UはTPZ-D553シリーズと共用可能です。

付属充電台と接続するオプション連結用ACアダプターUBC-8MLは同社製特定小電力トランシーバーUBZ-BM20RUBZ-EA20RUBZ-S27UBZ-S20UBZ-BH47FRUBZ-M51シリーズUBZ-M31と共用可能です。

オプションのプログラミングケーブルKPG-186Uと無償ソフトウェアMCP-9Bでチャンネル個別のユーザーコードやグループ、秘話の個別設定やその他本体の設定が可能です。


そして今回、スキャン機能がノーマルとシークの2種類に増えています。当記事執筆時点で取扱説明書が非公開のため詳細は不明ですが要チェックです。

送受信の音質コントロールはTPZ-D553シリーズに引き続き設定可能。

マイクロホンの感度切替は内蔵マイクと外部マイクそれぞれ設定できるようです。





このTPZ-D510は今年(2018年)5月の中頃に発売予定。価格は発売前ながら一部量販店では早くも税抜き3万円以下となっています。

競合機種は八重洲無線のVXD1SとアイコムのIC-DPR30でしょう。ただしTPZ-D510は最大2ワットと他機種の2倍高出力。業務用途に使いやすい機能も満載で他社を圧倒しています。


思いのほか小型軽量でスキャン機能も充実。3.6ボルトバッテリーでリチウムイオン充電池2セルクラスの750ミリワットという大音量を叩き出す高性能ぶりは前例がないはずです。

業務用と分かってはいてもUSB充電端子が欲しいものです。

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2017/10/22

アイコムIC-DPR6とIC-DPR7の違いスペック比較

アイコムの351MHz登録局ハンディトランシーバーIC-DPR7、IC-DPR7BTが発売されました。ここではIC-DPR6との違いを他社製品も交えスペック比較してみましょう。

アイコム IC-DPR7(公式サイトから)


まず基本スペック比較です(クリックで拡大)。

左からIC-DPR6、IC-DPR7、IC-DPR7BTの順に並べてあります。

送受信チャンネルや送信出力を含む無線機としての基本スペックはIC-DPR6とIC-DPR7シリーズで共通のようです。

IC-DPR7シリーズの大きさはIC-DPR6比で高さが5ミリ、厚みが0.5ミリ減り、重さも約10グラム以上減少しています。

内蔵スピーカー出力が向上し、騒がしい重機を扱う現場や道路周辺での使用感がアップしています。受信イコライザー(音質調整機能、後述)が追加され聞きやすさも調整できるようになりました。


電池の持ちは1時間長くなりました。これは付属リチウムイオンバッテリーの性能向上によります。

IC-DPR6の電源はリチウムイオンバッテリーBP-274とアルカリ乾電池5本ケースBP-221でしたが、IC-DPR7シリーズはリチウムイオンバッテリーBP-290とアルカリ乾電池5本ケースBP-291と、卓上充電器を含むバッテリーシステムが新規採用されています。

IC-DPR7シリーズでは通常の4段階の電池残量表示に加えリチウムイオンバッテリーの詳細残量、充電回数、温度、健康度が本体でチェックできるようになり、厳しいプロフェッショナルなビジネスユースに対応しました。

また電池寿命警告表示が新規追加され、電池劣化による満充電してもすぐに電池が切れる不測の事態が分かるようになりました。

IC-DPR7シリーズに付属のリチウムイオンバッテリーBP-290はPCでバッテリーの状態が確認できるオプションのインテリジェントチャージャーBC-225(充電時間約2.5時間)とソフトウェアRS-BC225に対応しています。もちろん本体液晶表示でも情報は確認できます。


IC-DPR7シリーズはIC-DPR6に引き続き外部電源入力端子は本体にありません。




設定機能をチェックします(クリックで拡大)。


ポケットビープ動作設定とは着信時の無線機本体の動作を設定する機能です。

IC-DPR6とIC-DPR7(BT除く)にポケットビープ機能がないわけではなく、振動着信が選べない(IC-DPR7BTのみ)ことを表します。

IC-DPR7シリーズはビープ音の音量固定/連動切替ができるようになっています。

IC-DPR6の弱電波を音で知らせる受信電波強度通知はIC-DPR7では削除されています。

マイクゲイン調整幅が変更されています。

IC-DPR7にはVOX機能が本体に内蔵され、オプションのVOXユニットVS-2SJが不要となりました。

アルインコのDJ-DPS70シリーズと同様、エマージェンシー機能に60度以上無線機本体が傾くと電波を自動発報するマンダウン、トランシーバーをある時間以上操作しない場合自動送信するローンワーカーが追加されています。




設定機能比較を続けます。

IC-DPR7シリーズに搭載された録音機能は受信音声録音と最大10秒までのワンタッチアンサー用音声録音の2種類があります。

受信音声録音時間の上限は取扱説明書にありませんが海外向け同型機では最大8分とあるため、恐らくそれに準ずるのではないかと思います。

アルインコのDJ-DPS70シリーズは最大35分または31件が上限のためスペックとしてはアルインコが上でしょう。


そして待望の全チャンネルスキャンが搭載されました。

上の表の「メモリーCH毎のスキャン設定」がスキャンの設定項目です。スキャンしたいチャンネルは自由に選択できるのでチャンネルのスキップ登録もできます。スキャン停止後のオプションも充実しています。


一時音量切り替えとはサイドキーをワンプッシュするだけで予め設定してある音量に一時的に変更(音量上げる/下げる)できる機能です。アルインコDJ-DPS70シリーズの固定音量レベル設定と同様です。

IC-DPR7に新設されたオートキーロックは15秒~10分まで調節できます。

IC-DPR6のバックライト機能は自動のみでしたがIC-DPR7では明るさ調整、連続点灯や切の選択ができるようになりました。

外部電源5V出力はアイコム指定の純正オプションのイヤホンマイクやヘッドセット使用時、うまく動作しない場合などに使用します。

送受信イコライザーは送信音質と受信音質が変えられる機能です。ケンウッドのTPZ-D553シリーズアルインコのDJ-DPS70シリーズと同様です。



補足として今回登場したIC-DPR7とIC-DPR7BTではブルートゥース機能以外に下記機能が差別化されています。
  • ポケットビープ動作設定の振動モード、振動+ビープ動作
  • 着信バイブレーター
  • BluetoothヘッドセットによるVOX送信
  • 設定モード画面で文字がはみ出す場合に追加表示するネクスト表示(サイド2キー押)





以上IC-DPR6とIC-DPR7シリーズのスペック比較でした。

今回登場したIC-DPR7とIC-DPR7BTはIC-DPR6の機能拡充版と考えてよさそうです。

とにかく高出力で遠くまで通信できればよいと割り切るのであればIC-DPR6、スキャン機能付きの5Wハンディのアイコム機が欲しい場合はIC-DPR7シリーズを選ぶことになります。


これで全チャンネルスキャン機能のない351MHz登録局(簡易デジタル)ハンディ機は八重洲無線を残すのみとなりました。

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2017/09/16

アイコム 351MHz登録局無線機IC-DPR7スペック予想


アイコムから登録局の簡易デジタルハンディ機IC-DPR7とIC-DPR7BTが登場します。

機能性・機動性がさらに向上した資格不要の高出力トランシーバー IC-DPR7 / IC-DPR7BTを新発売。|プレスリリース|アイコム株式会社

アイコム IC-DPR7, IC-DPR7BT


上記プレスリリースによるとIC-DPR7とIC-DPR7BTは現行機種IC-DPR6よりもスピーカー出力が100ミリワットアップした800ミリワットと大音量化。重さは14グラム軽くなった約230グラム。録音再生機能やインテリジェントバッテリー搭載とスペックアップしているようです。



現時点でIC-DPR7の詳細は非公開ですが、海外で一足早くリリースされた同型機種IC-F52DまたはIC-F62Dのスペックから今回リリース予定のIC-DPR7シリーズのスペックを予想してみましょう。
アイコム 海外向け IC-F52D(左)とIC-F62D(右)


  • 大きさ:幅5.6×高さ9.15×厚み2.9センチ(7.2V 2010mAhバッテリー BP-290バッテリーパック使用時)
  • 重さ約230グラム(BP-290リチウムイオンバッテリー、ベルトクリップ含む)
  • 使用温度範囲:-30~+60℃
  • 水没砂没に対応したIP67とミリタリースペックMIL-810G準拠
  • 14文字フルドットマトリックス液晶とロータリーチャンネルセレクター、電源スイッチ兼音量ノブ装備
  • 白色バックライト液晶ディスプレイとボタン
  • 最大8分までの音声録音再生、アクティブノイズキャンセラー
  • 送受信音質調整
  • Bluetoothによる音声通信とプログラミング(IC-DPR7BTのみ)
  • ユーザーの動作/静止検出、マンダウンとローンワーカー
  • 通信範囲にある無線機の遠隔プログラムが可能なOTAP(オプションCS-OTPM1必要)
  • 充放電回数なども分かる、電池寿命を拡大するインテリジェントバッテリー搭載(オプションインテリジェントデスクトップ充電器BC-225、ACアダプターとオプションソフトウェアRS-BC225必要)
  • GPS位置情報機能(オプションHM-233GP必要)
  • 起動パスワード
  • エマージェンシーボタンと緊急通報
  • プライオリティースキャン
  • VOX
  • プログラム可能な振動
  • ワイヤレススピーカーマイクやヘッドセットなどBluetoothオーディオオプション対応
  • オプションGPSスピーカーマイクロホンHM-233GP対応
  • 14ピンアクセサリーコネクター
  • 連続運用約13時間(BP-290使用時)
  • 単3アルカリ乾電池5本が使える電池ケースBP-291対応
  • デスクトップ充電器BC-219Nまたはインテリジェントデスクトップ充電器BC-225使用時は約2.5時間でBP-290を満充電可能
  • シガーライターケーブルCP-23L対応(デスクトップ充電器BC-219Nと併用)
  • オプションのキャリングケースLC-177(IC-4300、IC-4350シリーズにも使用可)に対応


IC-DPR6と比べ使用時間は1時間増加していますが恐らく送信電力の効率化(5ワット送信時の電流は2アンペアから1.8アンペアに減少)とバッテリー容量も100mAh増加が貢献しているようです。他方、受信時の電流はバッテリーセーブで90mAから170mAとほぼ倍に増加しています。

上記のとおり外部電源端子がIC-DPR7シリーズ本体には装備されない点はIC-DPR6と同様です。

最低使用温度が-30℃からとなっています(IC-DPR6は-20℃から)。スキー場など低温での使用がより安定しました。

インテリジェントバッテリーBP-290の性能を最大限発揮する場合は専用充電器BC-225とACアダプター、ソフトウェアRS-BC225をパソコンと組み合わせる必要があるようです。
アイコム BP-290

アイコム BC-225



上記はあくまでもよしおの勝手なIC-DPR7の予想スペックであり、公式発表ではありませんので参考程度にとどめてください。

価格はBluetoothなしのIC-DPR7が税抜き57800円、BluetoothありのIC-DPR7BTが税抜き59800円。発売は今月(2017年9月)末予定です。


IC-DPR7とIC-DPR7BTの発売が楽しみです。上記を見る限り全チャンネルスキャン機能はなさそうですが、果たして装備されるでしょうか。

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アルインコDR-DPM60とDR-DPM50スペック&機能比較

アルインコの351MHz登録局車載兼固定用トランシーバーDR-DPM60が発売中です。ここではDR-DPM60と以前に発売されたDR-DPM50の違いを比べます。

DR-DPM60 (公式サイトから)

DR-DPM50 (公式サイトから)



おさらいになりますが、DR-DPM60はDR-DPM50同様、誰でも簡単な手続きだけで使える車載用ハイパワー無線機です。

オプションのスピーカー内蔵電源DM-S104とDCケーブルの加工作業で固定運用も可能となります。

車載(モービル)機はハンディ機のようにアンテナは付属しないため、実際に使用する場合は電源配線設置作業のほか、オプションの外部アンテナも必要です。



さっそくDR-DPM50とDR-DPM60の違いをスペックと機能両方の観点でチェックしましょう。情報元は両製品の取扱説明書です。

これから示す表中の記号"→"はDR-DPM50の機能がDR-DPM60と同じことを表し、"-"は機能がないことを表します。

いずれも表をクリックすると拡大します。


まずはスペック比較から。

眼で見て明らかに異なる点はDR-DPM50にはあったスピーカーマイクの液晶表示がDR-DPM60では本体側へ移ったことです。

またチャンネルや相手の変更が上下ボタンからダイヤルとなり操作性が向上しました。

デュアルマイクによる運用が可能となった点もDR-DPM50とは異なります。
DR-DPM60とオプションのスピーカーマイクEMS-501 (公式サイトから)


大きさと重さはDR-DPM50よりもDR-DPM60が二回りほど増加しています。

受信周波数範囲はDR-DPM50が少ないように見えますが設定変更で上空チャンネルも受信可能となります。

DR-DPM60の動作温度範囲の下限が-20℃からと、より広くなっています。




つぎに各機能をチェックします。まずは通信設定と個別設定から。

通信設定では、DR-DPM60が新たに強化秘話通信に対応しました。同社のハンディ機DJ-DPS70に装備されているものと同じです。この機能を有効にすると他社製351MHz帯登録局トランシーバーと交信できません。

個別設定では「通信相手選択」が装備されました。DR-DPM50ではセットモードの「通信モード」でユーザーコード通信と個別通信が選べましたがDR-DPM60は全局が追加されています。

自動呼出切替と緊急相手選択がDR-DPM60には追加されています。



通話録音とショートメッセージについて。

DR-DPM60には新規に録音機能が追加されています。ショートメッセージ機能はDR-DPM50の説明書にPCと接続した際の拡張コマンドとしての扱いとなっています。

DR-DPM60はPCに頼らずできる操作が大幅に増加しているようです。



送受信設定について。

送信設定、受信設定ともにDR-DPM60のほうがきめ細かく設定できるようになりました。




通知/警告、表示、操作音、電源設定について。

どちらかといえばDR-DPM60のほうが設定可能範囲が広がっています。

表示タイマー機能とは一定時間液晶表示後、液晶表示された文字がすべて非表示となる機能です。

チャンネル非表示機能とは設定後からチャンネル表示が液晶から見えなくなる機能です。



各種動作設定とデュアルオペレーションについて。

DR-DPM60にはスキャン機能が新装備され本体の音量動作範囲の設定が触れるようになりました。またデュアルオペレーションではチャンネル切替間隔が任意に変更可能となっています。




緊急動作設定とショックセンサー、温度センサー、その他機能について。

説明書によるとDR-DPM50には緊急動作設定と各種センサーが装備されていないように見えますが、実際にはDR-DPM60とほぼ同等のPCと接続しきめ細かな設定が可能です。

同様に説明書からはDR-DPM50では個体識別番号など機器情報表示に関する確認手段が一見ないように見えます。





以上、アルインコから新発売されたDR-DPM60と発売中モデルDR-DPM50とのスペック比較、機能比較をしました。

DR-DPM60はスキャン、強化秘話、2つのスピーカーマイク接続など、魅力ある機能が追加・拡充され使い勝手も向上しているようです。

追加された機能はDR-DPM60のほうが圧倒的ですが本体の大きさと重さ、スピーカーマイクのフルリモコンと液晶表示有無などの違いで好みが分かれるところです。

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アルインコ DJ-DPS70をDJ-DPS50とスペック比較

ご存じのとおりアルインコから5W登録局のハンディ機DJ-DPS70シリーズが今年(2017年)4月に登場します。
DJ-DPS70 (公式サイトから)


5W デジタル30ch(351MHz)ハンディトランシーバー DJ-DPS70 - アルインコ



今回発表されたアルインコのDJ-DPS70シリーズはアイコムのIC-DPR6やケンウッドのTPZ-D553シリーズと同じハイパワー351MHz登録局(簡易デジタル)無線機です。

誰でも買ってすぐ使える特定小電力トランシーバーの最大500倍のパワーはありますが、残念ながら通話距離も特小トランシーバーの500倍になるわけではありません。

充電池や充電器、アンテナや資格申請書類が一通り揃っているので導入は比較的楽です。レジャー用途ならばイヤホンマイクと予備バッテリーのオプション追加程度で済むでしょう。



DJ-DPS50と比べるとDJ-DPS70シリーズは
  • 強化された独自の秘話機能
  • 音声感知自動送信(VOX)モードの拡張
  • 受信音の自動ボリューム調整(AGC)
  • PTTホールド
  • 音質調整
  • イヤホン断線感知
  • 周波数表示
  • スキャン
  • 秘話あり設定でも秘話なし通信を復調する対象外信号選択
など、新機能が盛りだくさんで期待できそうです。


ということで、発売されるDJ-DPS70シリーズ(DJ-DPS70KA, DJ-DPS70KB)とDJ-DPS50シリーズ(DJ-DPS50, DJ-DPS50B)のスペック比較表を作りました(クリックして拡大)。


青色部分は性能向上と思われる部分、黄色部分は性能低下と思われる部分です。

受信感度は3dBμ低下していますがアイコムのIC-DPR6などと肩を並べる性能です。

電池の電圧が低下しています。恐らく使用時間が増えるのでしょう。

使用温度範囲が-20度からとなりました。低温環境でも使えます。


オプションは最近の同社製特定小電力トランシーバーに使用されている4極防水プラグと同じものが共用できます。バッテリー類を除き、特小無線機からの乗り換え時に出費が少なくなります。

従来の2ピンタイプのオプションを使う場合は非防水となり、専用の変換アダプターEDS-14が別途必要です。

スピーカーマイクなどをつなぐ防水キャップも特小トランシーバーと共用です。業務用途ではオプションは頻繁に着脱しないので、キャップを敢えて着脱式にしたのでしょう。モノラルイヤホンは今回使えるのでしょうか。



さて、DJ-DPS70シリーズの最も注目すべきは小型化と軽量化です。

大きさはDJ-DPS50シリーズでは最も薄い1500mAhのバッテリー(EBP-82)装着時で厚みが4.35センチあり横幅並でした。

DJ-DPS70シリーズでは最も厚みのある3200mAhのバッテリー(EBP-99)装着時でも厚みが4.1センチ以下と、アルインコの351MHz登録局ハンディ機としては驚くべき薄型化を達成しています。


重さはDJ-DPS50シリーズでは最軽量バッテリー1500mAh(EBP-82)装着時で約284グラムありましたが、DJ-DPS70シリーズでは最も重いバッテリー3200mAh(EBP-99)を装着しても約266グラム。

2100mAh電池を装備したDJ-DPS50と2200mAh電池のDJ-DPS70KAの重さを比べると3割近い軽量化を達成しています。



電池の持ちは当記事執筆時点では非公開ですが、DJ-DPS50シリーズのデータを参考にすると単純計算で3200mAhのEBP-99搭載時はバッテリーセーブなしで約16時間、セーブありで約19時間となります。

このスペックならば351MHz登録局ハンディ機ではクラス最長のバッテリーライフとなりますね。

充電時間はEBP-99使用時、DJ-DPS50のデータを使い単純計算すると5.5時間となります。充電器の性能が従来よりも上がっていれば充電時間はより短くなるはずです。


新型EA-248 ロングアンテナ (公式サイトから)

個人的に気になるのは付属のアンテナの型番変更です。見た目はミドルアンテナ(EA-198とEA-247)、ロングアンテナ(EA-193とEA-248)どちらも同じに見えます。ロングアンテナの価格も変更ありません。
現行品EA-193(左), EA-198(右) (公式サイトから)

新型EA-247ミドルアンテナ (公式サイトから)


同じアンテナをそのまま使えば良かったのではと思いますが、アンテナ装着時の本体とのフィット感や素材が異なるのでしょうか。アンテナの性能改善であればユーザーとしてはうれしいです。



DJ-DPS70シリーズのお値段は、標準バッテリーパック付属のDJ-DPS70KAの定価は税抜き47800円、大容量バッテリーパック付属のDJ-DPS70KBの定価は税抜き52800円ですから、実売はDJ-DPS70KAが3万5千円程度、DJ-DPS70KBが4万円前後と予想します。


話はややそれますがこのところ、アイコムのIC-DPR6のアマゾン価格がなんと3万円ジャスト、昨年(2016年)発売されたケンウッドのTPZ-D553SCH(スリムバッテリーパック付属)は3万3千円、TPZ-D553MCH(大型バッテリーパック付属)は3万5千円を切るという状況で、どれも旧価格より5千円以上軒並み値下がりしています。

これは351MHz登録局トランシーバー戦国時代の幕開け前夜でしょうか。



それにしてもDJ-DPS70は本体スピーカー上の四角部分が気になりどうしても目が行ってしまいます。テプラなどで使用者名、呼び出し符号やニックネームを貼るスペースかもしれません。

使用感などは実際に使ってからのお楽しみですね。

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2016/01/23

八重洲無線 1W登録局トランシーバーVXD1発表

コンパクトな351MHz簡易デジタル(登録局)無線機、VXD1が八重洲無線から発表されています。

VXD1 公式サイトから引用

製品詳細:1Wタイプ 携帯型デジタルトランシーバー「VXD1」(資格不要・登録局)/八重洲無線株式会社



VXD1は簡単な手続きで使える高出力トランシーバーです。電池があれば買ってすぐ使える特定小電力トランシーバーの100倍となる1ワットの電波の強さを持ち、通話距離の伸びが期待できます。アンテナが着脱可能な点も特定小電力トランシーバーと異なる点です。

バッテリーや充電器、ベルトクリップなど、トランシーバーを手持ちで使うために必要なものと申請書類が付属。イヤホンマイクやスピーカーマイクは別途入手可能です。

VXD1 公式サイトから引用

VXD1の大きさは幅5.5センチ、高さ9.1センチ、奥行2.7センチと、前から見たときカセットテープ(死語?)よりも一回り小さいサイズ。厚みはカセットテープの3本分程度となっています。

重さはアンテナと電池込みで186グラムと、電池の持ちや性能を考えないものとすると現行機種VXD20VXD9よりも50~120グラム程度軽量化を達成しています。





外観をチェックします。

VXD1 カタログから引用

本体上部は左からアンテナ、防水防塵キャップ付きのスピーカーマイク端子、LEDインジケーターらしき小窓、電源スイッチ兼(と思われる)音量ツマミが配置されています。

付属のアンテナATU-12Jは長さ10センチ。オプションで5センチのウルトラスタビー(ショート)アンテナATU-17Jと20.3センチのホイップ(ロング)アンテナATU-6Jが用意されています。


本体正面には上から英数字表示に対応したアンバー色のバックライト内蔵と思われる液晶表示部と▼、MODE兼キーロック、▲の操作ボタン、マイクとスピーカーがあります。初採用と思われる液晶の大きさは縦1センチ強、横4センチ程度と思われます。


左側面にはPTTボタンと橙色のチャンネルスキャンとワンタッチミュートが機能割り当て可能なプログラマブルボタン、そして保護キャップ付きマイクロUSB充電端子があります。
VXD1 公式サイトから引用


本体背面にはベルトクリップ固定部分が装備されているはずです。付属のベルトクリップは上記写真から大型ワニ口タイプと思われるため、事実なら厚手のベルトや作業着に取り付ける際に便利でしょう。


急速充電器とVXD1の充電接点は本体底面にあることが下記付属品の写真左端の急速充電器CD-63の形状からわかります。
VXD1 公式サイトから引用






機能をチェックします。

本体はIP67の一時的な水没や砂没に対応する堅牢ボディ。
VXD1 公式サイトから引用


電波の最大出力は1ワットと、現行機種VXD20、VXD9の1/5です。送信出力は1ワットのほか0.5ワット、0.2ワットが選べます。

スピーカー音量はVXD9と同じ最大500ミリワット。騒音の多い現場などで十分使用に耐えられるはずです。

マイクロUSB充電端子を登録局トランシーバー、簡易デジタルトランシーバーとして初めて搭載しました。メーカー無保証ながら500ミリアンペア以上の出力があれば、お手持ちのスマートフォンや携帯電話無線機の電源がVXD1の充電にも使えるかもしれません。なお、このUSB充電端子は外部電源端子ではないと思われます。

ワンタッチミュート(消音)機能はVXD1側面にある橙色のプログラマブルボタンがワンタッチミュートのとき有効な機能です。ケンウッドのUBZ-BM20Rに装備された音量アッテネート機能は音量を下げる機能でしたが、こちらは一時的に完全に素早く受信音声を消すようです。

電池持続時間はスーパーセーブ機能ON時、最大15時間程度と、送信出力の小さな特定小電力トランシーバーには及びませんが、小型ボディの割に持ちは良いでしょう。

チャンネルスキャンは2チャンネルの交互待ち受けが可能な機能です。全チャンネルスキャン機能ではありません。


受信方式はこれまでのスーパーヘテロダイン方式ではなくダイレクトコンバージョン方式が採用されています。トランシーバーの高安定動作や小型化などに寄与していると思われます。

その他、登録局トランシーバーとしての標準的なユーザーコード、秘話コードの設定、上空チャンネル受信機能に対応しています。


補足として、機能ではありませんがVXD1にはVXD20と同様、無線機本体に3年保証が付属しています。ケンウッドのTPZ-D503TPZ-D553シリーズの本体2年保証よりも1年多くなっています。





以上、VXD1の外観とスペックなどをチェックしました。

VXD1は1ワットの小型機ということで単3電池1本駆動のFTH-307シリーズFTH-308シリーズと同じ、手で持つと無線機本体が隠れるほどの超小型サイズを想像していましたが、実際はアマチュアハンディ機FT1Dシリーズ、FT1XDや現行モデルVXD9の一回り小型版という印象です。

本体充電端子からの通常充電には恐らく6時間以上掛かると予想しますが、一般的なスマートフォンと同じマイクロUSB充電端子を装備しているためアウトドアや万一の状況下での電源確保は比較的容易なはずです。繰り返しとなりますがVXD1の充電端子は外部電源端子ではないと思われます。

気になる点としては最低使用温度が-10℃と、VXD20やVXD9の-20℃よりもスペックダウンしています。雪山や冷凍庫内とその周辺での使用はあらかじめVXD1をポケットへ入れるなど、工夫が必要です。


価格は付属品込みで税抜き39800円と、オープン価格ではない登録局トランシーバーとして現(2016年1月)時点では最高のコストパフォーマンスです。

受信方式がダイレクトコンバージョンとなったVXD1。今後どのような受信性能を"魅せる"のか楽しみですね。

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ケンウッド 登録局携帯機TCP-D551,TPZ-D553シリーズ発表(2016/1/17)

2016/01/17

ケンウッド 登録局携帯機TCP-D551,TPZ-D553シリーズ発表

ケンウッドから薄型コンパクトな351MHz登録局(簡易デジタル)ハンディ機が発表されました。

(TCP-D551,TPZ-D553シリーズ、公式サイトから引用)

デジタル簡易無線機「TPZ-D553」(登録局対応)を新発売(ニュースリリース) - JVCケンウッド

TCP-D551|業務用無線機|商品情報|ケンウッド

TPZ-D553SCH_D553MCH|業務用無線機|商品情報|ケンウッド


今回発表されたTCP-D551とTPZ-D553シリーズは登録局と呼ばれる351MHz帯を使用した、簡単な手続きをすれば使用可能なトランシーバーです。

免許資格不要の買ってすぐ使える特定小電力トランシーバーの500倍電波が強く、条件が整えば市街地でも数キロメートル程度の通信も可能です。


どちらもカードサイズ相当の幅5.6センチ×高さ9.2センチ。薄型バッテリー装着状態で厚みが2.46センチ、重さ222グラムと、現行機TPZ-D503の基本性能をそのままに一回り小さく、50グラム軽くなっているようです。小型軽量ながら最大5ワットのハイパワー送信に対応しています。

現行機種TPZ-D503の発表が2010年末でしたので実にほぼ5年ぶりのモデルチェンジと言えます。



TCP-D551とTPZ-D553シリーズの違いは付属品が一式揃っているか否かだけのようです。トランシーバー本体の見た目や機能にそん色は見当たりませんでした。

TCP-D551はアンテナのみ付属(説明書も非付属)。そのままでは使えないためバッテリーなどオプションの入手が別途必要です。

対するTPZ-D553シリーズは個人や小~中規模店舗を含む一般ユーザー向けでリチウムイオン充電池、充電器、ベルトフック(クリップ)、アンテナ、説明書と申請書類が付属し、購入後簡単な手続きを済ませるだけで使い始められます。

どちらの機種も万一の水没や砂没などに対応するIP67と米国国防総省軍用規格も満たすほどのタフボディ。オプションは現行機種TPZ-D503と互換性がないようです。


TPZ-D553シリーズは2種類あり、薄型軽量リチウム充電池付属のTPZ-D553SCHと、最大約15時間使用可能な1800mAh標準容量リチウムイオン充電池付属のTPZ-D553MCHです。バッテリーはTCP-D551とTPZ-D553シリーズ間で共用可能です。

軽さと薄さを優先するならばTPZ-D553SCH、電池の持ちを優先するならばTPZ-D553MCHを選びます。バッテリー装着時の両者の厚みの差は約5ミリ、重さの差は約30グラムです。





それではTCP-D551とTPZ-D553シリーズの特徴をチェックしましょう。


●外観
(TCP-D551/TPZ-D553公式サイトから引用)

本体上部を見ると左からスピーカー/マイク端子、電源共用らしき音量つまみ、アンテナが見えます。

スピーカー/マイク端子は「独立回転ナットによるねじ込み式」とのこと。恐らくプラグ付近が回転する仕組みと思われます。

中央の電源共用らしき音量つまみは本体周辺に電源ボタンが見当たらないため"電源共用らしき"と記載しました。即ちつまみをひねるとカチッという音とともに電源が入切できるツマミと予想します。

アンテナはもちろん着脱可能。TPZ-D553シリーズの主な定格にあるようにアンテナ接栓はTPZ-D503と異なり、国内の他メーカー製登録局ハンディトランシーバーやアマチュアハンディ無線機と同じSMA方式となりました。これによりサードパーティー製のアンテナが変換アダプターなしで装着できます。

電源共用らしき音量つまみとアンテナの間に送受信LEDランプらしきものが見えます。



(TCP-D551/TPZ-D553公式サイトから引用)

本体正面の液晶表示は漢字対応のフルドット液晶。恐らく液晶画面の大きさは長さ約4センチ、幅1センチ程度と思われます。TPZ-D503の約半分、アイコムの登録局ハンディIC-DPR6と比べ一回り小さいでしょうか。

文字の表示は八重洲無線のアマチュアハンディ機VX-8Dなどに装備されている縦倍角表示切替に対応しています。

ボタンは「戻る」、「▲」、「▼」、MENU兼「決定」の4種類と、非常にシンプルな構成です。現行機TPZ-D503は6ボタンでした。


(TCP-D551/TPZ-D553公式サイトから引用)

本体向かって左側面にはPTTを含む3つのボタンが装備されています。TPZ-D503の3ボタンは「PTT」、「モニター」、「バックライト」でしたので恐らくTCP-D551とTPZ-D553シリーズも同様でしょう。ただし今回、橙色のボタンには「セカンドPTT(後述)」も割り当てられています。



●機能

最初に目につく機能としては、あたかも2台のトランシーバーを持っているように使用が可能な「セカンドPTT」でしょう。

これはアルインコのハイクラス特定小電力トランシーバーDJ-R100DDJ-P24シリーズに装備されたデュアルオペレーションモードと同じ機能のようです。


オプションのメモリーコントロールプログラムMCP-8BとプログラミングケーブルKPG-186UによるPC上での設定変更が可能な点も見逃せません。業務用途で各無線機の設定時間短縮が図れます。


個人的に注目しているのは「チャンネルスキャン機能」です。

TCP-D551の説明によると "グループのチャンネル探し、またチャンネルの使用状況を確認できるチャンネルスキャン機能を搭載しています。" とあり、まさかの全チャンネルスキャン機能を搭載しているように見えます。これは期待が持てそうです。
(2016/3/7追記:全チャンネルスキャンの搭載を確認しました)


空きチャンネルを自動で探す「オートチャンネルセレクト機能」も搭載。これは昨今の登録局を使用する方が多くなってきたことへの配慮でしょう。恐らく2016年1月現在、TCP-D551とTPZ-D553シリーズのみ「オートチャンネルセレクト機能」に対応すると思われます。


「送受信音質調整機能」も搭載。TPZ-D503同様、オーディオを手掛けているだけにこだわりが見えます。


内蔵スピーカー出力の仕様は現時点で非公表です。TPZ-D503に引き続き最大1ワットの大音量が確保されると良いですね。


- - - - -



以上、当記事を作成中時点で公表されているスペックをもとにTCP-D551とTPZ-D553SCH、TPZ-D553MCHをチェックしました。

TCP-D551とTPZ-D553シリーズはこれまでのレジャー向けケンウッド無線機色の少ないデザインです。機種間のケース共用化のためレジャー機の派手さと業務機の地味さの間を取った結果でしょうか。

性能面では恐らく現行機の性能を維持し本格業務用途に対応したタフなボディを備えながら小型化、軽量化を達成したといったところでしょう。
個人的に、本体の小型軽量化が達成できたのはリチウムイオンバッテリーの性能向上によるところが大きいと予想します。

デジタル機ならではの周囲雑音の減衰性能は恐らくTPZ-D503と同等と考えられ、工事現場など騒音下でのクリアな通話は引き続き確保可能と思います。


発売日は2016年2月下旬。価格はオープンとのことですが、実勢価格は3万円前半~後半になるだろうと個人的には予想します。


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アイコム 業務用車載無線機IC-D6005発売

5月にプレスリリースされていた登録局車載トランシーバーIC-D6005がついに発売となりました。

【IC-D6005】防塵・防まつ性能を備え、さらにタフになった 登録局対応 車載型デジタル簡易無線機。- アイコム株式会社

(アイコム公式サイトから引用)



IC-D6005は簡単な手続きと電波利用料(税金のようなもの)で使用可能な351MHz帯30チャンネルハイパワーモービルトランシーバーです。

IC-DPR1からIC-DPR100への変更と同様、従来機IC-D5005に比べ本体とスピーカーマイクはIP54の防滴規格に対応し、スピーカーマイクは液晶表示やPTTボタン以外の操作スイッチが廃止されています。



外観やスピーカーマイクはレジャー用のIC-DPR100とほぼ同じに見えますが果たして違いは・・・。

業務用IC-D6005とレジャー用IC-DPR100の違いを取扱説明書から抜粋し比較してみましょう。

IC-D6005は実業務で使いやすくなるようメニューや表示、操作にいくぶん手が入っているようです。またオプションGPSマイクにも対応しています。将来パソコンなどと連携し外部機器接続ケーブルから受信したGPSデータを処理できる可能性が高いですね。



結論としてやはり本格業務に使用する場合はIC-D6005、趣味~軽微な作業にはIC-DPR100が適しているようです。

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アイコム、車載351MHz登録局IC-DPR100発売

アイコムから3/25に発表済みの351MHz登録局(DCR)用車載無線機、IC-DPR100が発売されました。
(アイコム公式ウェブサイトより引用)

IC-DPR100 主な特徴 - アイコム株式会社



IC-DPR1の後継機種とのことです。

IC-DPR1からの大きな変更点は主に以下の2点です:
1) 操作性向上
2) スピーカー・マイクの防塵・防沫化

> 1)操作性向上
PTT操作以外を本体へ集約し、音量とチャンネル設定がボタン操作からダイヤル操作となり、緊急呼び出しキー、ユーザー設定可能なプログラムキーが追加されています。無線機を使い慣れたユーザーにとってよりストレスフリーになっています。

> 2)スピーカー・マイクの防塵・防沫化
濡れた手や悪天候下でのオペレーションが可能となりました。西部警察のように雨の中、スピーカーマイクを車の窓から外へ引っ張り出し、車外で運用する芸当もお手の物です(笑)



その他の追加機能は以下のとおりです。
- メモリーチャンネルスキャン
- 9種類の呼び出しメロディー
- 受信電波強度通知
- LCDコントラスト調整
- チャンネル番号音声案内
- 送信モニター(送信開始ビープ)
- 終話信号受信ビープ



IC-DPR1との仕様比較表を作成しました。表の黄色部分がIC-DPR1とIC-DPR100で異なります。
(表クリックで拡大)

本体重量が2倍に増え、受信時の消費電流がわずかに増えています。

マイクロホンの音声出力(低周波出力)が約2倍となり、騒音下での通話が快適になりました。

受信感度は一見低下しているように見えますが、よく見ますとIC-DPR1とIC-DPR100で単位が異なっています。計算すると実質IC-DPR1と同じことがわかります。



以上のようにIC-DPR100は車載ハイパワー無線機を必要とされている方にとって満足のいくスペックとなっています。

モトローラのGDR4000八重洲無線のVX-D2901は別格として、比較的簡単に手に入る他社競合製品はケンウッドのTMZ-D504が挙げられます。

どちらを選ぶかですが個人的にはスピーカー音量が1.5W、チャンネル上下キー装備でコネクトアンサー(圏内圏外)機能を持つTMZ-D504は業務用、大型ボタン&大型液晶表示で操作性がよく充実したスキャン機能を持つIC-DPR100はレジャー用と考えています。

いずれも車載無線機ですから別途アンテナなどの準備も忘れないように選ぶと安心です。おすすめは第一電波工業のアンテナM300MRHDUとの組み合わせですね。このアンテナはケーブル一体型ですのでアンテナコネクターの端子加工やアンテナケーブルを別途用意する手間が省けます。

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