八重洲無線から351MHz登録局車載トランシーバー1機種と特定小電力トランシーバー3シリーズが発売されます。
・デジタル簡易無線機 SRM320/八重洲無線株式会社
・特定小電力トランシーバー SRS220_SRS210/八重洲無線株式会社
・多者間同時通話対応 特定小電力トランシーバー SRFD1/八重洲無線株式会社
●SRM320
八重洲無線SRM320(公式サイトから) |
SRM320は351MHzデジタル30チャンネルを装備した、車載用登録局ハイパワー(5ワット)トランシーバーです。
無線を使う免許は不要ですが簡単な手続き(登録)後、使えるようになります。
ブルートゥース機能を内蔵し、オプションのヘッドセットSSM-BT10を使うと、車内でハンズフリー通話が可能となります。
車外に取り付けたスピーカー(オプションの外部スピーカーMLS-200と取り付け金具SMB-203を使用)から声を出す拡声器機能があります。但し拡声器として使う方法は販売店から入手する必要があります。
この拡声器機能があれば、大音量ではない(内蔵パワーアンプは4ワット)ものの、車内からSRM320の付属スピーカーマイク等から町内へ、広報や避難指示がある程度できる訳です。
別の無線機で送信した音声をSRM320で受信し、拡声器機能で車外へ流すこともできます。
またオプションのGPSアンテナSCU-38を使い、ユーザーが社外品のパソコンやソフトウェアを併用することで位置情報の管理が可能です(使用について八重洲無線はノーサポート)。
このSRM320はVX-D2901Uの後継機種のようです。
VX-D2901Uからの変更点はスピーカーマイクの超大音量化(700mW->2W)、ブルートゥースや緊急時に外部へ通報するCUE機能、リモート動作を含む拡声器、あらかじめ録音したメッセージを送信するクイックアンサー、無線機のいたずらを防ぐリモートロック機能等の機能追加があります。
●SRS210シリーズ
八重洲無線SRS210(公式サイトから) |
SRS210とSRS210Sは単3アルカリ乾電池1本で約33時間、または専用単3ニッケル水素電池(SBR-17MH)1本で約36時間動作する特定小電力トランシーバーです。
免許資格一切不要で、だれでも買ってすぐに使えます。
本体はIP68に対応し、砂没のほか水深1.5メートル下の真水に30分放置してしまっても動作します。水中では使えません。
本体は60ミリワットの内蔵スピーカーで、電池1本の無線機としては音量はある方ですが工事現場の騒音下での使用にはオプションのイヤホンマイクが必要です。
イヤホンマイクはねじ込み式防水ジャックです。防水キャップが出っ張っていないので、イヤホンマイクを使用しない場合に防水キャップが外れにくくなっています。
SRS210とSRS210Sの違いはアンテナの長さです。SRS210はロングアンテナが、SRS210Sはショートアンテナを装備します。免許資格不要無線機なのでアンテナの交換はできません。
このSRS210とSRS210SがFTH-314、FTH-314Lの後継かは分かりませんが、FTH-314シリーズも併売されるようです。
FTH-314、FTH-314Lとの違いはIP67->IP68の防水性能アップ、CUE(緊急通報)機能の追加、 他の無線機の状態を確認するARTS、トランシーバーが2台あるように使えるサブチャンネルセレクト等です。
●SRS220シリーズ
八重洲無線SRS220S(公式サイトから) |
SRS220とSRS220SはSRS210シリーズと同様、単3アルカリ乾電池1本で約33時間、または専用単3ニッケル水素電池(SBR-17MH)1本で約36時間動作する特定小電力トランシーバーです。
SRS210シリーズとの違いはブルートゥースの有無です。
SRS220とSRS220SにはSRS210とSRS210SにはないBluetooth機能が内蔵され、オプションの無線ヘッドセットSSM-BT10との併用で、イヤホンマイク使用時に煩わしいコードがなくなります。
ブルートゥース接続に対応する特定小電力トランシーバーのラインナップはアイコム、アルインコ、ケンウッド、八重洲無線という特定小電力トランシーバーブランド4強の中では初です。
●SRFD1
八重洲無線SRFD1+SSM-61Hオプション(公式サイトから) |
SRFD1は付属リチウムイオン充電池SBR-37LIで16時間動作する、連続した同時通話が可能な、ブルートゥースにも対応する業務用ハンズフリートランシーバーです。
特定小電力トランシーバーですから免許資格は一切不要で、誰でも買ってすぐに使えます。但し買ってすぐ使えるとはいえ、本体にスピーカーとマイクがないので、必ずオプションのヘッドセットが必要です。
Bluetoothヘッドセットにも対応しますから、オプションのSSM-BT10を使った、完全ワイヤレスの使用も可能です。
このSRFD1はVLM-850Aの後継機のようです。VLM-850Aに付属していたPTTケーブルはSRFD1には付属しません。
以上、八重洲無線から登場する新型登録局車載無線機と特定小電力トランシーバー3シリーズ5機種を紹介しました。
SRM320、SRS210シリーズ、SRS220シリーズ、SRFD1の発売は2020年9月下旬~10月になるようです。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・八重洲無線FTH-314Lレビュー(2018/02/21)
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