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2018/07/16

関ハム2018ぶらり散策

関西ハムフェスティバル2018(KANHAM2018)の会場をぶらっと散策しました。ケンウッドと八重洲無線の新製品も少しチェックしてきましたのでその様子を紹介します。


会場入り口にはすでに毎年恒例となったダイヤモンド号がデモをしていました。


屋外のフリーマーケットの様子です(以下、プライバシー保護のため顔は画像処理しています)。


屋内のフリーマーケットの様子です。


こちらは主にメーカーブースです。


ケンウッドはTS-890のモックアップを展示していました。TS-990の雰囲気を継承し、スイッチとつまみ類が規則正しく並べられています。


TS-890は一部性能がTS-990を上回るHF/50MHz機です。

2波同時は不可となり、液晶表示は1箇所のみとなりましたが代わりに液晶表示自体の大型化が図られました。

残念ながらウォーターフォール画面などの動作の様子は見られませんでしたがハムフェアまでには披露できるとのことです。発売は8月末を予定しています。



八重洲無線はFTDX101Dのモックアップを展示していました。2つのTRXを内蔵したFTDX101DはHF/50MHz機です。展示品には70MHzの表示もありました。

こちらも残念ながら触れられませんが、デモ画面では秒間30フレームほどで動作するスペアナを表示していました。

会場では照明の写りこみが激しかったので、海外の展示会でよしおが過去に撮影したFTDX101Dの写真を参考までに上げておきます。

関ハム2018では非公開のリアパネルです。こちらもよしおが海外で撮影してきたものになります。

FTDX101Dの背面端子は3系統のM型コネクターアンテナ端子、A/B独立スピーカー出力、KEY、AF-OUT、リモート、RTTY/DATA、15ピンリニアアンプ端子、ATU用丸型端子、TX-GND、PTT、13.8V、EXT ALC、USB、CAT、メーター、DVI(デジタルディスプレィ)、GND、DC IN、RX OUT A、RX OUT Bとなります。

また正面にはSDカードスロットも装備されています。

下のFTDX101Dは今回のKANHAM2018会場で撮影したものです。メインダイヤル周辺のレイアウトが何ともそそります。


アルインコブースでは新製品を発見することはありませんでした。

その他のクラブブースでは、特に自作やキットのQRP自作機の展示が目立ち、なかなかの芸術性でついつい見入ってしまいました。よしおも時間をつくってチャレンジしたいところですが、いつになることやら...。


なお、ポラリスプレシジョンの新型市民ラジオ(CB) Blackbirdについては下記関連記事にKANHAM2018時点の情報を公開可能な範囲で詳しくまとめましたので参照ください。



以上関ハム2018の様子の簡単な紹介でした。

(関連記事はこの下です)
[関連記事]
KANHAM2018時点のポラリスプレシジョン Blackbird仕様まとめ (2018/07/15)

KANHAM 2017ぶらり散策 (2017/07/16)

ハムフェア2017ぶらり散策 (2017/09/06)

2018/04/22

ケンウッド 上空対応の351MHz登録局 TPZ-D510発表

ケンウッドから特定小電力トランシーバーサイズの登録局トランシーバーが登場します。

2018年4月12日|ニュースリリース|ケンウッド

TPZ-D510|業務用無線機|商品情報|ケンウッド

ケンウッド TPZ-D510(公式サイトから)

TPZ-D510はアンテナの長さ込みで幅5×高さ15.5×厚み2.7センチ、重さ約160グラム、付属リチウムイオン充電池で約13時間以上使える、資格不要で送信出力2ワットのデジタルトランシーバーです。簡単な手続きで誰でも使えます。

外観は同社の特定小電力トランシーバー UBZ-M51シリーズ, UBZ-M31を踏襲していますが、特定小電力トランシーバーよりも縦の持つ部分が1.5センチほど長くなり、手に持ったときのホールド感を向上しています。





次にTPZ-D510の特徴を業務用途目線でチェックします。

TPZ-D510は業務通信の確実性を向上する機能が充実しています。

  • 最大2ワット送信出力と750ミリワット大音量

ハイパーデミトスの名の通り、免許資格不要で使える特定小電力トランシーバーの50~200倍も電波が強いため、中規模の店舗フロアーや屋外でも中継器なしで使えます。

ただし電波が50倍だからといって通話距離が50倍になる訳ではありません。
TPZ-D510通信距離目安(公式サイトから)

スピーカーの音の大きさは750ミリワットと他社の同型同クラス機と比べ桁違いの大音量を確保し、騒音下での現場にも対応します。

  • グループACS

351MHz登録局は通常使えるチャンネル数が30と、特定小電力トランシーバーより多いものの、最近は使用者数が爆発的に増えています。

ケンウッドTPZ-D510は30チャンネルのうちあらかじめ登録済みの5チャンネルを高速スキャンし空きチャンネルで自動的に通話ができる、グループACS機能を他社に先駆けて装備しています。いわゆる空きチャンネルサーチ機能の高速版です。

このグループACSは本記事執筆時点でTPZ-D510以外の351MHz登録局無線機同士のみ使用可能です。


  • 7色大型LEDランプ

モトローラの特定小電力トランシーバーMS50MS80とバーテックススタンダード(八重洲無線)の特定小電力トランシーバーFTH-50FTH-80でおなじみの大型LEDランプが7色になって搭載されています。
TPZ-D510 7色LED(公式サイトから)

異なるチャンネルやグループ設定でTPZ-D510を複数台使い分けるときに通信できるかどうか一目で分かるためのもののようで、送受信などは表示しないようです。


  • セカンドPTT

同社の351MHz登録局無線機TPZ-D553シリーズ、特定小電力トランシーバーUBZ-M51シリーズに装備されている、1台で2台のトランシーバーを持っているように使える機能です。アルインコ製の特定小電力トランシーバー上位機種に装備されているものと同等です。
TPZ-D510 2ndPTT(公式サイトから)

SIMカード2枚挿しの電話番号2つ持ちスマートフォン1台をイメージすればよいでしょう。


  • イヤホンマイク接続用ケーブルがよじれにくい

同社製トランシーバーで好評の、オプションのスピーカーマイクやイヤホンマイクをつなぎ使うときの、コードのねじれやよじれが起こりにくく、ユーザーストレスフリーな機構を装備しています。
TPZ-D510独立回転ナット(公式サイトから)


  • 送信者が音で分かる送信お知らせ音機能

同社製特定小電力トランシーバーUBZ-M51シリーズで好評の、音だけで誰からの電波を受信しているか分かる機能です。

自分の配置された階より上高い音、下ならば低い音のように送信音を設定すると感覚的に送信者の場所が分かります。接客や警備など、目の離せない業務用途には最適な機能です。

これとは別に無線機本体の状態を無線機が離す音声アナウンス機能もあります。


  • 上空専用5チャンネル送受信可能

パラグライダーやスカイダイビングなどの空を使う屋外スポーツにのみ使用を許可されているチャンネルで通話可能です。送信出力は最大1ワットに制限されます。


この他、30分間までの水没や砂没に対応する防水防塵IP67とIP55、米国軍用規格MIL-STDなどをクリアした、一般業務用途には十分すぎる耐久性を有しています。




マニアックなポイントをチェックします。

まずアンテナは上空5チャンネルも使える関係で取り外せません。無理に外そうとすると折れたり見た目が正常でも内部にひびが入ります。折った時の修理は有料となるか修理不能です。
TPZ-D510右側面(公式サイトから)


アンテナマーク表示は3段階です。

使用するバッテリーは新型リチウムイオンのKNB-81L。同社のUBZ-BH47FRのバッテリーUBP-4Lと一見同じに見えますが同型ではありません。
KNB-81L(公式サイトから)

バッテリーシステムはTPZ-D553シリーズなど5ワットハイパワー機よりも小型省エネタイプのため、電源や充電器は新型となります。ただしスピーカーマイク、イヤホンマイク、ベルトクリップ、プログラミングケーブルKPG-186UはTPZ-D553シリーズと共用可能です。

付属充電台と接続するオプション連結用ACアダプターUBC-8MLは同社製特定小電力トランシーバーUBZ-BM20RUBZ-EA20RUBZ-S27UBZ-S20UBZ-BH47FRUBZ-M51シリーズUBZ-M31と共用可能です。

オプションのプログラミングケーブルKPG-186Uと無償ソフトウェアMCP-9Bでチャンネル個別のユーザーコードやグループ、秘話の個別設定やその他本体の設定が可能です。


そして今回、スキャン機能がノーマルとシークの2種類に増えています。当記事執筆時点で取扱説明書が非公開のため詳細は不明ですが要チェックです。

送受信の音質コントロールはTPZ-D553シリーズに引き続き設定可能。

マイクロホンの感度切替は内蔵マイクと外部マイクそれぞれ設定できるようです。





このTPZ-D510は今年(2018年)5月の中頃に発売予定。価格は発売前ながら一部量販店では早くも税抜き3万円以下となっています。

競合機種は八重洲無線のVXD1SとアイコムのIC-DPR30でしょう。ただしTPZ-D510は最大2ワットと他機種の2倍高出力。業務用途に使いやすい機能も満載で他社を圧倒しています。


思いのほか小型軽量でスキャン機能も充実。3.6ボルトバッテリーでリチウムイオン充電池2セルクラスの750ミリワットという大音量を叩き出す高性能ぶりは前例がないはずです。

業務用と分かってはいてもUSB充電端子が欲しいものです。

(関連記事はこの下です)

[関連記事]
ケンウッド 登録局携帯機TCP-D551,TPZ-D553シリーズ発表 (2016/01/17)

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アイコム本社ショールームの無線機群2016 (2017/01/07)

2017/09/06

ハムフェア2017ぶらり散策


東京ビックサイトで開催されたハムフェア2017に行ってきました。ここでは気になる各社新製品を簡単に紹介します。



AOR


なんと、デジタル復調受信機が3台も発表されました。

AR-DV10

AOR AR-DV10

デジタル復調ハンディ受信機です。0.1-1300MHzをカバー。SSBやCWも対応します。2波同時受信はありませんがAR-DV1同様の3VFOです。

大きさ、重さはアルインコDJ-G7DJ-X11といい勝負です。


本体はバックライト内蔵大型フルドット液晶、テンキー、スピーカーがあります。防滴に対応します。

本体左側面にはスケルチ、電源、マイクロSDカードスロットがあります。

本体右側面にはイヤホン、電源入力、データ通信用ミニUSB端子があります。

上面はBNCアンテナコネクター、音量とダイヤルがあります。音量は上、ダイヤルは下に同軸上に配置されています。
AR-DV10背面
AR-DV10のチャージャー


デジタル復調モードはAR-DV1と同様に自動判別モードを搭載。もちろんDMRもカバーします。ただしローVHFや短波以下のデジタル復調には対応しません。

録音機能はアイコムID-51シリーズのようにはならずAR-DV1と同じ仕様となるようです。

バンドスコープはありません。IF出力も予定なしです。

試しに351MHz登録局、通称簡易デジタルを受信したところ会場で使用している無線が復調できました。


付属リチウムイオンバッテリーは2000mAhの容量を持つBP-10です。よくわかりませんがバッテリーパックに小さく某無線機ブランドが記載されていました。

乾電池ケースと車載用DCコネクターも発売予定です。ソフトウェアもリリース予定です。大容量バッテリーパックの発売予定はありません。




このAR-DV10は今年末発売予定。価格はAR-DV1より少しだけ安くなる予定とのことです。







AR5700D

AOR AR5700D

AR5001Dの後継モデルで9kHzから3.7GHzまでカバー。所謂AR5001DARD300の合体版という解釈でよいようです。


展示機はN型コネクター2系統、IF、GPSらしきSMAコネクター、DCジャック、IF出力らしきものなどが装備されていました。

デジタル専用自動判別モードと自動モード(ただしアナデジ自動解析ではなく従来のステップとモードをプリセットされた設定にするモード)がありました。FMステレオ受信にも対応します。

会場で351MHz登録局のデジタル簡易無線、DMR、P25の復調を試みたところどれも正常に音声出力されました。


このAR5700Dの発売は来年2018年以降の予定です。




AR-ALPHAII


デジタルモードを大幅に増やしたAR-ALPHAの後継機です。9kHz〜6000MHzをカバーします。

展示機はケースだけ用意したもの。来年2018年以降発売予定です。



なおAORブースの公式レポートがなんと!AOR公式サイト(こちら)にも掲載されていますのでご覧ください。





アツデン


AZR-1000


6つのアンテナ端子を装備した1kWリニアアンプ。カラータッチパネル液晶を装備しています。

それぞれのアンテナのVSWRと使用周波数を記憶。送信電波を自動検出し指定されたアンテナから送信するよう自動切り替え機能を装備予定です。

従来のオートマチックアンテナチューナーのようなカチャカチャノイズを極限まで抑える新型機構を搭載予定でこれから試作し来年発売予定とのこと。価格は60万円まで行かない程度にはしたいそうです。






アイコム


IC-9700


144〜1200MHzまで出られるデスクトップトランシーバー。大きさは発売中のIC-7300とほぼ同じです。

内部はSDRとのこと。IC-7300と組み合わせてバンド網羅するコンセプトです。デジタル変復調機能について、今のところD-STARだけは搭載予定があるとのことでした。

発売日も価格も未定です。



IC-R30

アイコム IC-R30

デジタル復調モードを搭載したハンディタイプのコミュニケーションレシーバーです。

メインバンドは0.1-3304.99999MHzをSSB/CWに加えDCR、NXDN、DPMR、P25の復調にそこそこ対応します。サブバンドは108-520MHzでSSB/CWを除くモードに対応。2波同時受信と2波同時録音があるようです。

本体は思いのほか軽量。AORのAR-DV10と比べると中身が入っているのか疑いたくなるほどです。荷物が多いときに重宝しそうです。

内蔵バーアンテナとイヤホンアンテナもサポート予定です。

使用バッテリーは3280mAhの巨大容量を持つBP-287です。


展示モデルは2波同時受信でデジタル同時復調は不可ですが2波デジアナ混在は可能でした。最小ステップは10Hzを装備しています。

GPSナビゲーション機能のようなメニュー画面がありました。20年前に販売されていたような地図のないGPS端末やロガーとしても使用できるかもしれません。

AUTOモードもありますがAORの製品のようなデジタル自動復調には対応せずアナログのみのようです。つまりデジタル通信受信時はユーザーが適切な復調モードを手動で選ぶorあらかじめメモリーへ登録する必要がありそうです。


展示機を操作したところDCRがうまく復調できないことがありました。調整中のようです。

また操作に癖があります。周波数を入力するには一度F-INPを押さないと動作しないようです。海外で市販されている一般的なスキャナーのような、メモリースキャン主体での使用を想定しているようです。


イヤホンはステレオ対応品を接続すると片耳のみ出力しました。

2波同時受信の音量調整はメインとサブ独立ではなく同時でした。


パソコン接続用の端子はマイクロUSBです。 

バンドスコープはわざとなのか動作しませんでした。スキャン速度は八重洲無線のハンディ機並みでした。

まだプロトタイプのため製品リリース前にはさらなる改良が入ることでしょう。


このIC-R30は年末発売予定。価格は調整中とのことです。







ケンウッド

ケンウッド TS-590SG70

70台限定で予約販売となるTS-590SG(100ワット)トリオモデルTS-590SG70がついに公開されました。見た目以外は現行TS-590SGと同じようです。






第一電波工業(ダイヤモンドアンテナ)


HF/6m用のアンテナ3種類 HFV217, KW50, HFV6 が展示されていました。






以上ハムフェア2017の主な新製品情報でした。

アイコムの久しぶりの1200MHz対応機IC-9700も目が離せませんしケンウッドのTS-590SG70も金色をあしらったメインダイヤルなどが高級感を醸し出しています。

デジタル復調ハンディ機が2種類登場するとはだれが予想していたでしょうか。両方欲しいというのがよしおの正直なところですが、果たして...。

今年2017年の無線機業界は活発すぎて、なかなか悩みの多い年になりそうです。
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KANHAM 2017ぶらり散策 (2017/07/16)

AR-DV1 ファームウェア1702Dの使用感 (2017/06/19)

アイコム IC-R8600ファームバージョン1.10の使用感 (2017/08/21)

2016/08/06

米ケンウッドの次期ハンディ機の型番が決定!?

一部情報によるとデイトンハムベンションで公開されたケンウッドUSAのデュアルバンドハンディ機の型番が決まったようです。


晴れて型番が決定されたTH-D74Aは与えられた型番から察するにTH-D72Aの後継機もしくはアップグレード版ととらえれば良いようです。

ハムベンション2016の会場で仕入れた情報によりますとTH-D74Aは144/220/440MHzのトライバンド機です。

米国ハムバンドの送受信とTH-F6AゆずりのCW/SSBに対応した広帯域受信機能を装備し、ブルートゥースとマイクロSDHCカードへの受信音声録音機能、GPSロガー機能を搭載したD-STARデジタルハンディ機です。

2波同時受信機能を搭載していますが、受信音声録音機能はメイン/サブの切り替え式となり、2波同時録音機能は搭載していないとのことです。USBやブルートゥースによる画像送受信機能などについては不明です。



さて、真偽は定かではありませんがそのTH-D74Aのプロトタイプの試験結果がこちらのサイト(英文)に掲載されています。

それによりますとTH-D74Aの受信周波数範囲はバンドAが136~174MHz、216~260MHz、410~470MHzをカバー。バンドBが0.1~524MHzをカバーしているそうです。CW/SSBに対応した側はバンドBのみと推測されます。

気になるバッテリーシステムは試験時にKNB-75Lが使用されていることから、351MHz登録局(簡易デジタル)ハンディ機TPZ-D553SCH/TPZ-D553MCHと共通となっています。おそらく乾電池ケースKBP-9もローパワー運用ながら使用できることになるでしょう。



受信機ユーザー目線でTH-D74Aを見ますとTH-F6Aよりも上限受信周波数が減っているのが気になるものの、アマチュア無線機としては録音機能が装備されたID-51Aシリーズに続く2台目ということで楽しみです。

国内版となるであろうTH-D74は216~260MHzの受信機能が削られる可能性があります。VHFのエアバンドはバンドBしか受信できませんがUHFのエアバンドがすべてカバーされているため、航空無線受信機としても期待が高まります。おそらく製品版も同様となることでしょう。

TH-D74AはプロトタイプながらFCC IDを取得済み(米国向けながら何故か国内の電気的な試験規格もクリアしている)ということで、うまくいけば今年(2016年)中には米国で発売できるかもしれません。

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デイトンハムベンション2016ぶらり散策(2016/05/26)

ケンウッド 登録局携帯機TCP-D551,TPZ-D553シリーズ発表(2016/01/17)

2016/05/12

JVCケンウッド 特小UBZ-M51L,UBZ-M51S,UBZ-M31発表

JVCケンウッドから単3電池1本で使用可能な特定小電力トランシーバーが3機種も同時に発表されました。

UBZ-M51L_M51S_M31|特定小電力トランシーバー|商品情報|ケンウッド

( UBZ-M51L(左), UBZ-M51S(右)。公式サイトから )

( UBZ-M31。公式サイトから )


UBZ-M51L, UBZ-M51S, UBZ-M31共に単3アルカリ乾電池1本または単3ニッケル水素充電池1本駆動に対応した免許資格不要で使える特定小電力無線機です。通話距離を伸ばせるオプションの中継器UBZ-RJ27に対応します。

大きさは幅4.7センチ、高さはアンテナを除き8センチ、厚みは2.2センチ。重さは電池込みで約110~120グラムとスマートフォン1台分相当です。電池は本体のみの使用で最大24~26時間程度連続で使用できます。


3機種ともに中継器を使用した通話が可能。UBZ-M51シリーズとUBZ-M31の違いは大きく下記3点と防水防塵性能で、下記3点の機能はUBZ-M51シリーズにのみ搭載されています。
・エマージェンシー&バックグランドトーン
・セカンドPTT
・簡易スキャン

防水防塵性能については、UBZ-M51シリーズは水深1メートル30分までの水没や砂没に対応。UBZ-M31は突然の大雨や水掛けに対応し水没砂没は不可です。


詳細は公式商品サイトの説明を参照いただくとして、UBZ-M31とUBZ-M51シリーズ共通の機能をいくつかピックアップしますと

・38波のグループモード
・簡易内緒話(スクランブル)
・1クリックで送信開始/終了が切り替えられるPTTホールド
・電池寿命お知らせ音声アラーム
・オートパワーオフ(解除可能)
・グループコードを一致させて空きチャンネルを探すオートチャンネルセレクト
・10種類の呼び出し音切替
・受信専用モード
・音声自動送信(VOX)
・イヤホン接続モード

等があります。



次に「通話告知音機能」の「通話開始告知音」と「送信お知らせ音」について、ややこしいのでまとめてみます。
※2016/5/26追記:製品情報に「送信お知らせ音」機能の説明が分かりやすく追加されました

「通話開始告知音」とは通話ボタン(PTT)を押した後に話す開始のタイミングを話す人に知らせるビープ音です。PTTを押しビープ音が鳴ってから話し始めるとこちらの話の最初が切れる可能性が少なくなるという、相手に確実に内容を伝えるための機能です。この「通話開始告知音」は話者にのみ聞こえ、伝える相手にはこのビープ音が直接聞こえないようになっています。

補足ですが「終話告知音」とはPTTを離したor1クリック後に"送信終了しました"という動作を話す人に知らせるビープ音です。「通話開始告知音」同様、このビープ音は相手に直接聞こえません。


「送信お知らせ音」はUBZ-M51シリーズまたはUBZ-M31同士で会話する際に、どの人のトランシーバーから電波が出ているか耳で分かる機能で、言い換えると話す人が区別できる音です。この音は5種類から選べます。5種類以上は話す人またはトランシーバーを識別できません。

ここではホテルでの運用を例に「送信お知らせ音」の利便性考えてみましょう。あらかじめ1階のフロント担当用の「送信お知らせ音」を"1"、2階宴会場の「送信お知らせ音」を"2"とすると、通話開始の音だけで1階の連絡内容なのか2階の宴会場の用件か分かります。

UBZ-M51シリーズにのみ搭載されたセカンドPTTと簡易スキャンを「送信お知らせ音」と併用すると、異なるチャンネル毎に別の「送信お知らせ音」を設定することで液晶のチャンネル表示を見なくても どの階の通信なのか一目ならぬ一聴きでわかり、煩わしさが少なくなります。


「通話開始告知音」と「送信お知らせ音」の違いをまとめますと、前者が話す人に話すタイミングをお知らせする機能、後者が話している人を聞き手が区別するための機能と言えます。




今度はマニアックな観点でUBZ-M51シリーズをチェックしましょう。

まず、UBZ-M51シリーズには期待に応えたロングアンテナモデルUBZ-M51Lがラインナップされています。UBZ-M51Lのアンテナ長は18.5センチと最長クラス。ショートアンテナモデルUBZ-M51Sのアンテナ長は7.5センチです。アンテナはいずれも固定式。回転収納しようとしたり引っ張ると壊れます。

アンテナの取り付け位置はベルトクリップ取り付け時に腰に干渉しにくい本体上面の中央出し方式。使用者の装着時のストレス軽減が期待できます。

また一部中継モードでは1mW連続送信に対応。混信低減のためにチャンネル使用中を常時第3者に知らせるなど、応用した使い方も可能です。

音量ツマミは電源スイッチと共用のため、直前の音量レベルは保持できません。このため使用前の音量調整が電源を切る度に毎回必要です。頻繁に業務で使用する場合はマイナスポイントと思います。

全チャンネルスキャン機能は残念ながら装備されていませんが3つまで登録したチャンネルのメモリースキャンは可能です。単信チャンネルと半複信チャンネルの混在スキャンは対応している可能性が高いです。スクランブルはチャンネル毎に設定できないため注意しましょう。

スケルチは3段階となしの4種類がセットモードから選べます。バッテリー着脱時の蓋が落下しないようになっているのは好感が持てますね。


使用上の注意点ですが、UBZ-M51/M31シリーズはオプションを接続する端子形状が2ピンのはめ込み式から1ピンのねじ込み式へ変更されています。変換ケーブルを使用する方法もあるでしょうが防水防塵性能維持や信頼性確保のためにも、従来のケンウッド製のスピーカーマイクやイヤホンマイクをお持ちの場合は買い替えが必須となるでしょう。





まとめに入ります。

UBZ-M51シリーズ、UBZ-M31は単3電池1本でほぼ丸1日使用可能な、中継器対応の特定小電力トランシーバーです。特にUBZ-M51Lはロングアンテナを搭載し、「とび重視」のうたい文句通りワンランク上の通話性能が期待できます。

実勢価格はUBZ-M51シリーズが1万5千円前後、UBZ-M31が1万3千円前後と予想します。折り畳み式アンテナバージョンが欲しい場合は、従来オプションが使用可能で機能は少な目ながら最長72時間使用可能な単3電池1本モデルUBZ-EA20Rがよいでしょう。


本体のデザインは日本語表示と直線が多用されシンプル。送信お知らせ音といい1mW送信機能といい、UBZ-M51シリーズのみケンウッドロゴが金色といい、なかなか魅力的な無線機がまた一つ登場しましたね。

個人的にはオプションの直線を多用したUBZ-M51シリーズとUBZ-M31に合いそうな、シンプルなデザインのスピーカーマイクSMC-35がツボです。
( SMC-35。公式サイトから )

水没砂没対応ならばKMC-55ですが、やはり本体との統一感を出すにはまさに業務用に見えるSMC-35のデザインがいいですね。
( KMC-55。公式サイトから )

両スピーカーマイクロホンに装備されたイヤホンジャック径はなんと2.5ミリ。恐らく2.5ミリプラグのKEP-6など
( KEP-6。公式サイトから )

純正スピーカーマイクには純正イヤホンの使用が推奨されているのでしょうが、この斜め上を目指しているお茶目さが際立っていて最高です(笑)

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