ユニデンアメリカからなんと、デジタル通信を復調可能な受信機(スキャナー)が2機種も!登場するニュースが飛び込んできました。公式と思われる動画がユーチューブにアップされています。
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Uniden New Scanner Launch - Uniden
このビデオを見ますと、前半ではスキャナーがスマートフォンなどの情報機器と比べ速報性に優れている点やユニデンの最新スキャナー"
HomePatrol-1"は女性にも使いやすい点などが、後半ではユニデンが引き続き革新的なスキャナーを開発し、ユーザーとのコミュニケーションを如何に大切にしようとしているかがアピールされている内容と思いました。
さっそくビデオ内で紹介されている発売予定の新スキャナーを見て行きましょう。
●BCD436HP
デジタル復調機能のついた新型ハンディスキャナーです。単3電池3本で動作し、なんと充電池のUSB充電に公式対応!
サイズは縦160x横71x厚み37ミリ(アンテナ除く)、アンテナと電池込みで重さ約350グラム、
ID-51を彷彿とさせる縦長の大型液晶ディスプレイ、テンキー、そしてシリアルポートではなく正真正銘のUSBインターフェース、最大32GB対応のマイクロSDスロットが実装されているようです。
スピーカー最大出力は余裕の360ミリワット、アンテナは国内の市販のアンテナが使えるSMAコネクターです。
受信周波数範囲は25-512MHz、758-960MHz(一部除く)そして1240-1300MHzと、国内でもよく使うバンドを網羅しています。
アメリカ向けだけあって日本国内で使えない機能もありますが、BCD436HPの特筆すべき機能はマイクロSDカードによる周波数管理や音声録音保存、現行モデルBCD396XTから大幅に拡張されたデジタル復調機能、録音タイムスタンプに使える時計機能、バックグラウンドで動作するクロースコールRFキャプチャと思います。
念のためですが、クロースコールRFキャプチャとは
アルインコDJ-X11のFチューンと同じ、近くの電波を瞬時に捉え周波数を拾う機能です。BCD436HPでは最大10の周波数が自動登録可能と説明書にありました。
BCD436HPスキャナーにはパソコン用のケーブルやソフトが付属していますから1台入手すればすぐ受信を始められるようになっています。今までの日本にはない試みですね。もっともこれはアメリカのお話ですが・・・。
●BCD536HP
デジタル復調機能のついた新型フラッグシップポータブルスキャナーです。
主に車に取り付けて使用する想定で24V車の直付はNGですが最大16Vまで対応しているようですので13.8V安定化電源を介した使用が可能と思います。
BCD436HPの機能は踏襲しつつ、なんとBCD536HPにはさらにWifiを介しスマートフォンやタブレットから遠隔操作可能な機能がついており、上のビデオによると世界のどこからでもインターネット越しに遠隔受信が可能だそうです!
BCD536HPに内蔵スピーカーはないようですが代わりにスピーカー出力端子は装備されているようです。スペック上UHFエアバンドなど受信性能は比較的ハンディ機BCD436HPよりも優れている表記がありました。
さて気になる価格はハンディ機BCD436HPが約5万円でポータブル機が約6万円と、AORから先日発売されたデジタル通信受信アダプタARD300の単体よりもかなり低価格という、何とも大丈夫なのかと心配になってしまう設定です。
国内で特に気になる内容としてデジタル方式の簡易業務や351MHzを使う登録局の復調が可能かが挙げられますが可能性は未知数です。
確かに今回発表されたBCD436HPとBCD536HPにはAPCO P25のフェーズ2復調用にAMBE+2が使用されていますがTDMA(時分割多重)方式のため、FDMA(周波数分割多重)の簡易デジタル(デジ簡)や登録局の復調には対応出来ない可能性があります。もしかすると将来日本のデジタル無線通信規格が世界標準になればファームウェアのアップデートで可能となるかもしれませんが現時点では何とも言えません。
アメリカでの発売予定は来年2014年1月頃。APCO P25フェーズ1コーデック以外のデジタル復調器を標準で内蔵した受信機、しかもハンディ機が発売されると思うとかなり期待してしまいますね。
デザインや操作性、PCとの親和性もこれまでの受信機とも一線を画すコンセプトですので、仕向地がアメリカなのはわかってはいますが.....アメリカ人がうらやましいです。
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