ソニーからワンセグテレビ音声の受信に対応した、スリムなラジオが発表されました。
・XDR-56TV - ラジオ/CDラジオ・ラジカセ - ソニー
ソニー XDR-56TV ブラック(公式サイトから) |
XDR-56TVは幅18×高さ9.5×厚み4.5センチ、重さは電池込みで約460グラムのワンセグ音声受信対応3バンドラジオです。
付属6ボルトのACアダプターまたは単3アルカリ乾電池4本で動作します。
色は黒と白があります。
ソニー XDR-56TV 黒(左)と白(右)(公式サイトから) |
AMラジオとFMラジオ、ワンセグTV音声が楽しめます。一部地域でAM放送をFMで楽しめるワイドFMにも対応しています。
AMチューナーは放送外の1710kHzまでワイド受信できます。
さて、XDR-56TVは生産終了したXDR-55TVの後継機です。
ソニー XDR-55TV(公式サイトから) |
早速スペック比較しましょう。公式サイトの比較表はこちらにあります。
◆スペック比較
XDR-56TVの外観の最大の特徴として、本体外周にシルバーでアクセントのある同社製高感度ラジオICF-M780N系のテイストから、各部のプラスチックがほぼすべて同色となったことが挙げられます。液晶表示が2倍程度大型化しただけでなく、5つのお気に入りボタンが追加され、ワンタッチ選局など使い勝手がより快適になっています。
XDR-56TV全面ボタンとジョグレバー(公式サイトから) |
そして待望のハンドルが追加されました。
ソニー XDR-56TVハンドル展開時(公式サイトから) |
幅が1センチ短くなり厚みが1.3センチ太くなり、ラジオを平らな場所に置いた時の安定感が増しました。
本体の重さは20グラム軽くなりました。
機能と性能面ではXDR-56TVはXDR-55TVよりも全体で10パーセント以上電池の持ちがよくなりました。特にワンセグ音声はこれまでの1.5倍以上電池が持ちます。
内蔵スピーカーの大きさが直径6.6センチから8センチに大型化しより余裕のある音質となりました。
本体に時計機能が追加されています。めざましタイマーも追加されました。
そして、最も忘れてはならない追加機能としてワイドFM(FM補完放送)の対応があります。
◆プチレビュー
発売前のXDR-56TVをソニーストアで軽く触ってきましたので少しだけ使用レポートします。なおレビュー対象のXDR-56TVは発売前のため、製品版では変更される場合があります。レビュー中の写真はいつも通りありません。外観
本体は思ったより小型で、米国人の手のひらサイズ程度。日本人ならばひと回り~ふた回り大きい程度で、持ち運びが苦にならない程度のコンパクトさです。ICF-306をご存じ、またはお持ちの方はほぼ同サイズと思っていただいて結構です。
XDR-56TV黒 ハンドル収納時(公式サイトから) |
スピーカーグリルの凹んだICF-306, ハンドル展開時 |
実際の色は黒の場合、完全な真っ黒一色ではなく、つや消しのためのきめ細かい凹凸がハンドルも含め全体にあるのでそれほど暗く見えません。
白はどちらかというと写真のとおり、わずかにクリーム色です。こちらもつや消しのきめ細かい凹凸があり、極端なチープ感は確認できません。
XDR-56TV白 ハンドル収納時(公式サイトから) |
ハンドルは裏面にあり180度回転する折り畳み式。
同社製2バンドラジオICF-306で発生していたハンドルとロッドアンテナの干渉がなくなっています。
乾電池収納部は電池を1個ずつ個別に取り付けられる高級タイプで、他製品にありがちな電池取り替え時にビョーンと電池が不用意に飛び出す心配がほぼありません。
機能と使い勝手
初期設定は地域設定でお住まいの県を選び、ワンセグテレビの電波をスキャンし完了します。XDR-56TV黒 地域設定画面(公式サイトから) |
本体内蔵時計の自動補正はワンセグテレビの電波から自動取得するようです。手動設定も可能です。
バックライトは白色です。点灯と消灯は自動のほか、AC電源では手動で2段階の明るさ切り替えができます。
音量つまみは硬めのため、持ち運び時にうっかり音量を変えてしまうことはなさそうです。
AMとFMそれぞれで波数選局かプリセット選局が独立で選べます。ワンセグテレビはチャンネル選局か初期設定でスキャンした放送局のプリセット選局が選べます。
お気に入りボタンは各バンド独立した設定ができます。ワンセグテレビ音声の登録も可能のため、全バンドで合計15局まで登録できます。
スキャン機能はありません。
感度
手持ちのソニー製名刺サイズラジオと借り物の携帯電話のワンセグ受信機能と比べました。発売前のXDR-56TVはACアダプターでの比較のため、ソニーストア内の雑音の影響をかなり受けていることをお断りしておきます。
結論としては各バンドともに名刺サイズラジオと同等でした。ワンセグの感度も含め思いのほかソニーストア内の環境では健闘しないようです。
アンテナケーブルを付けた同時発売予定の名刺サイズラジオワンセグ音声ラジオXDR-64TV(別途取り上げる予定)と同等の感触でした。
ただしXDR-56TVにはテレビ壁面の同軸ケーブル用F型に対応するアンテナアダプターが付属するためFMとワンセグ感度アップの余地はあります。
音質
全体的に声が聴きやすいように設定されているようです。内蔵スピーカーはバスレフではありません。XDR-55TVよりもスピーカーサイズが大きくなったことによる効果はよく分かりません。
AMラジオの音質は少しこもり傾向のため語学学習にはどちらかと言えば不向きです。
具体的には、音質面で思いのほか健闘している同社製2バンド名刺サイズラジオSRF-T355シリーズやワンセグ名刺サイズラジオXDR-64TVよりわずかに劣ります。
◆まとめ
今回発売されるXDR-56TVはコンパクトながら3バンド対応、しかもハンドル付き。電池の持ちだけでなく操作性にも磨きがかかり普段使いしやすくなっています。このXDR-56TVは2018年2月10日土曜日発売予定。価格はソニーストア価格で税抜き15880円です。
ラジオで地デジテレビ音声も聴きたい方には候補の一つとなります。
よしお個人的にXDR-56TVは感度の心配を差し引いても使いやすく小型で洗練されたデザインなので、(ソニーの回し者ではありませんが)思わず入手したくなりますね。
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