ICZ-R110クレードル装着時(公式サイトから) |
プチレビューの前におさらいですが、ICZ-R110は(2018年)1月27日発売予定の、ハンディ型ICレコーダーとしてもラジオとしても使える、予約機能付きラジオレコーダーです。
■外観
ICZ-R110本体(公式サイトから) |
型番変更とメモリースティックマイクロの表示が消えた(ICZ-R110はメモリースティックマイクロ使用不可)以外はICZ-R100と同じように見えます。スピーカークレードルとの接続端子も同じに見えました。
公式サイトの写真では分かりづらいですが、端子表記周辺の日本語表記が塗装の凹凸で波打っているように見えました。
ICZ-R110クレードル裏面(公式サイトから) |
ICZ-R100クレードル裏面 |
個体差かもしれませんが、ICZ-R110をスピーカークレードルとドッキングするとICZ-R110本体が若干左右にカタカタ揺れました。
ICZ-R100ではこのような症状はなかったはずです。恐らくICZ-R110スピーカークレードルから防振ゴムがなくなったためと思われます。
ICZ-R100クレードル(下)との接続端子と防振ゴム(上) |
ラジオ用外部アンテナやUSBケーブルなどの付属品もICZ-R100と同じように見えます。
■操作感と使い勝手
今回のファームウェアバージョンはVer.1.00です。操作体系を含め、基本的にICZ-R100と変わりません。
手持ちのICZ-R100をスピーカークレードル接続時 |
FMラジオ選局時のボタンの反応はそこそこ。ICレコーダーとしての録音再生のレスポンスはストレスを感じないレベルです。
AMラジオの選局時のもっさり感も変わりません。ビープ音を切にすると操作レスポンスは格段に上がります。
再生イコライザーが録音済みファイルの再生のみ有効な点もICZ-R100と変わりません。
予約録音にはほぼ必須の自動時刻補正機能がパソコン時刻同期とAMラジオの時報同期の2種類から選べるのもICZ-R100と変わりません。
液晶バックライトも入(オート)と切のみで、引き続き明るさ切り替えはありません。
ICZ-R100本体(外観はほぼICZ-R110と同じ) |
スピーカークレードルにAMラジオ受信用とFMラジオ受信用のアンテナ端子が独立している点、ACアダプター入力端子がある点もICZ-R100と同じです。
スピーカークレードル接続時はパソコンとの接続はできません。
■音質
FMとAMラジオの音質は、AMラジオも含めICZ-R100と変わらない印象でした。
■ラジオ受信機能
ラジオ部は安価な製品とは異なり、これまでのソニーのラジオレコーダー同様に初期設定の地域選択でお住まいの県を選ぶと自動的に周波数と放送局名が日本語でセットされます。もちろん使用中のラジオの地域変更も可能です。
ICZ-R100との機能的な違いはワイドFMに対応し、ワイドFM放送局がプリセットへ追加されたことです。
ICZ-R110では選ぶ地域によってはワイドFM放送局もプリセットされています。
ICZ-R100に引き続き、感度切り替え機能付きスキャン機能を搭載しています。
■ラジオの受信感度
手持ちのソニー製名刺サイズシンセサイザーチューナーラジオと感度を比べました。ICZ-R110受信には付属されるステレオヘッドホンを使用しました。
結果、AMは名刺サイズラジオと同じくらい、FMは名刺サイズラジオより少しだけ感度が良いという結果でした。
ICZ-R100 AMラジオ録音中 |
AMラジオ受信の雑音はNHK第2放送受信中、受信状況が悪くなると若干音の歪みが出ます。
PLLタイプの名刺サイズラジオと比べると、弱い電波の放送が雑音にかき消される場合が比較的ありました。
ソニーストアの環境ではACアダプターにつながったスピーカークレードルにAMラジオ受信中のICZ-R110を接続すると受信中の放送が雑音でかき消されました。
ICZ-R110本体だけでなくスピーカークレードルと付属ACアダプターもパソコンの近くなど、雑音の多い場所で使わない方が良いでしょう。
FMラジオ受信の雑音は状況によりPLLタイプの名刺サイズラジオと比べ良かったりよくなかったりがあり、一概には言えませんでしたが、付属ヘッドホンを使った場合の受信感度は全体的に良かったです。
ICZ-R100 FMラジオ受信中 |
■まとめ
ICZ-R110はICZ-R100からメモリースティックマイクロの使用ができなくなった代わりに内蔵メモリー8GB増量、ワイドFM放送受信機能とワイドFM放送局プリセット内容を追加したものという解釈でよいようです。
詳しくは長期間使用してみなければわかりませんが、よしおの感想としてはワイドFM放送が不要な場合は生産完了したICZ-R100でも十分と思います。
ICZ-R100再生中 |
これでソニーのラジオレコーダーはSDカード対応CDラジカセのCFD-RS501とCDラジオZS-RS81BTを含め、すべてワイドFMに対応しました(下記アマゾンリンクや関連記事参照)。
あとは中型機ICZ-R250TVの対抗馬と思われるパナソニックのラジオレコーダーRF-DR100の後継機の登場を待つだけでしょうか…。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・ラジオ放送番組の録音方法と録音機器の選び方2017 (2017/12/25)
・ソニー ラジオレコーダー ICZ-R110発表&ICZ-R100とのスペック比較 (2018/01/17)
・ソニー ワンセグラジオレコーダーICZ-R250TV発表&プチレビュー (2014/10/05)
・ソニー Bluetooth CDラジオZS-RS81BT発表&プチレビュー (2017/05/25)
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