・TY-CDW99:新製品情報:東芝エルイートレーディング株式会社
・TY-CDW99:CDラジオカセットレコーダー:東芝エルイートレーディング株式会社
東芝エルイートレーディング TY-CDW99(公式サイトから) |
TY-CDW99はCD再生とカセットテープの録音再生、カセット同士の倍速ダビング、オプションのマイクを使ったエコー付きカラオケ、CDとラジオや外部入力のカセットへの録音が可能な、CDラジカセです。
大きさは幅35×高さ14.1×奥行き20.3センチ。重さはオプションの電池込みで約3.1キログラムです。
電源はコンセントまたは単2乾電池6本です。
カセットの録音は左のデッキAのみ可能です。
2台のカセットデッキの同時再生動作だけは理屈上可能ですが、両デッキ同時再生時は右側のデッキBの音だけが出ます。
付属のリモコンはカセットテープ以外が操作できます。
肝心のラジオはAMが531~1710kHz、FMが76~108MHzの2バンド。一部地域ではAMラジオがFMで楽しめるワイドFMにも対応します。
このTY-CDW99はTY-CDW88の後継機という位置づけです。
そこでTY-CDW88をベースにTY-CDW99で変わったポイントをチェックします。
■外観
TY-CDW99は一見TY-CDW88と同じに見えますが使い勝手向上のため、ボタンなどの配置が随分異なります。
東芝エルイトレーディング TY-CDW88(従来機、公式サイトから) |
東芝エルイートレーディング TY-CDW99(公式サイトから) |
液晶表示はクールな反転表示から一般的な非反転となり見やすくなった感じがします。
従来のTY-CDW88では停止ボタンが機能ごとに固まって、どれを押せばよいか分かりづらいなどがありました。
TY-CDW99ではCD、カセット、ラジオのボタンが機能毎にまとまって配置され使いやすくなったようです。
加えてTY-CDW99では新たに動作の様子が見えるLEDランプが主要な操作ボタンの上に配置され、テープ、CD、ラジオの現在の動作がすぐ分かるようになりました。
録音中が分かるランプも本体正面に新たに配置され、カセットテープの録音状態が一目瞭然です。
ラジオ関係のボタンはCDトレー近くの正面に移動しまとまっています。
TY-CDW99 正面拡大(公式サイトから) |
ラジオのお好み選局(プリセット)ボタンが4個から5個に増え、AMラジオとFMラジオ計10局まで登録できます。
正面のCDトレーが黒からシルバーになり、CDトレーの位置がわかりやすくなりました。
これで機会に不慣れな方が不用意に取出しボタンを押し、飛び出すCDトレイに気づかずタックルされる心配が少なくなりそうです。
ハンドルの色は黒からサテンゴールドに変わりました。形状も直角のコの字タイプからアーチを描く形に変更されています。
右側面にはリモコンホルダーが追加され、リモコン探しの旅の機会が少なくなりそうです。
背面の電源端子はDCジャックからACケーブル接続用ジャックに変更されました。これにより付属品がACアダプターから電源コードに変わります。
付属のリモコンは幅広サイズから長細になり、幅広いユーザー層に対応しました。
TY-CDW88(従来)付属のリモコン(公式サイトから) |
TY-CDW99付属のリモコン(公式サイトから) |
このようにTY-CDW99の見た目は一見TY-CDW88と同じですが各部形状が変更になり、ほぼ全面刷新されている印象です。
■内部機能
現在市販されている通常のノーマルカセットテープに加え過去に市販されていたお手持ちのクロームテープとメタルテープの再生にも対応しています。テープセレクターの音質切り替えは手動です。
テープデッキ部のフルオートストップ機能の追加により録音と再生の自動停止だけでなく巻き戻しと早送りの自動停止にも対応しました。これがあれば巻き戻しや早送りが終わるまでCDラジカセの前で待つ必要がなくなります。
TY-CDW99のカセットデッキ部は単にフルオートストップ(フルオートシャットオフ)追加だけのように見えますが、これはTY-CDW88のカセットデッキをほぼ一新しなければできないことなので、カセット部はTY-CDW99用に新規開発されたものと予想します。
新たに追加されたレジューム再生とは、CDは再生を止めた曲の場所を電源を切ってもCDラジカセが再生を止めたCDの分数を覚え、電源を入れなおしCDを再生すると前回の場所から再生し始める、カセットテープ再生のような機能です。
これにより例えばCDをカセットへダビングする場合に従来TY-CDW88であった、録音開始直前に毎回CDの一番最初から再生されるような、使い勝手の問題が解消されているようです。
■スペック比較
TY-CDW88とTY-CDW99のスペック比較表を作りました(表クリックで拡大)
重さは約300グラム以上軽くなりました。これは電池の本数減少、本体奥行きとスピーカーの若干の小型化などによると考えられます。
最大使用カセット分数が100分未満から90分未満に減りました。
巻き戻しと早送りの速さが1.5倍アップしています。
スピーカーのサイズは10センチから8センチになりましたがスピーカー出力はTY-CDW88では2.5+2.5ワットから20%アップの3+3ワットに増加しました。
消費電力が3倍になっていますが、電池の本数が2本減った割には電池の持ちが良いので測り方の違いでしょう。
以上、TY-CDW99の外観と機能、スペック比較チェックでした。
このTY-CDW99の発売は2018年1月中旬頃、価格は2万円程度とのことです。
カセットがダビング可能なダブルデッキを持ち、高級機にあるフロントローディング式CDトレー、エコーとカラオケが楽しめるCDラジカセは本記事公開時点ではTY-CDW88と今回紹介したTY-CDW99だけでしょう。
従来機種TY-CDW88のカセット部は再生が不安定になる症状が発生する個体があったようですが、TY-CDW99では上記の通り外観も内部メカも刷新されている印象のため、このような不具合は解消されているはずと思いたいです。
ダイヤルをぐるぐる回さなくて済むデジタル選局方式ラジオのついたCDダブルラジカセで、場合によっては1万円台後半ですから、昔に比べるとずいぶん安くなったものです。
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