2018/07/22

朝日電器 短波ラジカセADK-RCR300発売中

ELPAブランドを持つ朝日電器からモノラル短波ラジカセが3月に発売されています。

ラジオカセットレコーダー(ADK-RCR300) 商品情報 ELPA 朝日電器株式会社

ELPA(朝日電器) ADK-RCR300(製品サイトから)

ADK-RCR300は付属電源コードまたは単1アルカリ乾電池4本でラジオ聴取時120時間以上、カセットテープ録音再生時50時間以上使えるラジオカセットレコーダーです。

レトロ感を出したかったのでしょう。ライン入力端子やマイク入力端子はおろか、期待通りUSB端子やBluetoothなどのハイテク装備は毛頭ありません。


大きさは幅30×高さ15.4×厚み11.8センチ、重さはオプションのアルカリ乾電池込みで約2キログラムです。

操作部はすべて本体上面に集約され、持ち運び用のハンドルを装備します。ラジオ選局ダイヤルも右側面ではなく本体スピーカー付近直上にあります(下図参照)。

本体上面の操作部にはカセット操作部の他、イヤホン出力端子、電源ランプ、音質つまみと音量つまみ、テープとラジオ切替スイッチ、バンド切り替えスイッチ、選局ダイヤル、短波&FM用ロッドアンテナがあります。
ADK-RCR300本体上面 (取扱説明書から)


各部をチェックします。

イヤホン出力端子へステレオヘッドホンをつなぐと両耳から音が出る設計です。

カセットは60分までのノーマルポジション対応です。

録音や再生中テープの端までくると自動で止まるオートストップに対応しています。オートリバースやフルオートシャットオフ(フルオートストップ)はありません。

カセットテープへの録音は内蔵マイクロホンとラジオに対応します。ミキシング機能はありません。

スピーカーの大きさは直径10センチ、3ワットタイプを使用しています。スピーカーの一部を占めている銀色のパーツはツィーターではなく内蔵マイクロホンです。

1.5メートルの付属電源コードは本体背面に差し込むタイプのため、電池駆動以外ではADK-RCR300自体を壁につけて使うことができません。
ADK-RCR300背面(取扱説明書から)


次は気になるラジオの機能をチェックします。

AMは522~1620kHz、FMは76~108MHz。短波は3~23MHzを13MHzで2分割しています。

カタログには「株価情報も聴ける」とあり、ラジオNIKKEIの周波数について取扱説明書に説明もありますから、空の開けた平地の屋外など受信環境の良い場所ならばラジオNIKKEIが受信できるかもしれません。

内蔵チューナーはデジタル方式のためDSPでしょう。デジタルとは言え周波数表示はありません。

ロッドアンテナの長さは最大に伸ばすと1メートルほどとなります。AMは内蔵バーアンテナです。

選局ダイヤルを回す際ラジオの電波を探す目安となる同調ランプはありません。



このADK-RCR300は現在発売中。価格は約6000円程度です。

短波放送の受信できるラジカセは90年代以降ほぼ絶滅したと思われますが、ここにきてとうしょうのTLS-8800も出現し、選択肢は増えてきているように見えます。

以前と比べると値段が極端に格安のため、かつての製品と造りや性能を比べるのは酷かもしれません。とは言え、個人的には銀色風のつまみ類が少し物欲をくすぐりますね。

DSPラジオ独特のクセはあるにせよ、細かい造りやフィーリングにはこだわらず、とにかく短波ラジオもエアチェック(死語?)してみたいと思われる方には適しているかもしれない製品でしょう。

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