2021/09/26

ポストICF-M780Nを考える

既報のとおりICF-M780Nは生産完了となりましたが後継機はまだ発表されていません(2021年9月現在)。そこで、このまま次期製品が登場しない場合、今後どんなラジオを選ぶべきか考えてみました。

SONY ICF-M780N(FM受信中)


■ICF-M780Nとは

その前にICF-M780Nについてあらためて振り返りましょう。

ICF-M780Nはソニーが2014年から発売していた据え置き型の3バンドラジオです。

1710kHzまでのAMワイド、ワイドFMを含む日本のFMとラジオNIKKEIをすべてモノラルで受信します。

時計やスリープタイマー、設定時刻にラジオが鳴るオンタイマーがあります。



■代替機種の候補

よしおはICF-M780Nを目覚ましと朝の情報収集目的で常用し続け、おそらく5年以上になります。

もしICF-M780Nを別のラジオに買い換える場合、下記を求めます。

  • AMとワイドFMを含む76〜108MHzのFMが比較的高感度で入る
  • 低音から高音まで大きくはっきり聞こえる内蔵スピーカー
  • 時計、スリープタイマー、オンタイマー
  • コンセントとつながる電源(電池駆動のみではないこと)
  • 操作中に倒れない据え置き型


上記を全部満たすラジオはソニーには今(2021年9月現在)のところないので、据え置き型ラジオ限定の枠を外すと、ソニー製品では下記が当てはまると考えています。


ICZ-R260TVは多機能故に日常で使う場合は操作が複雑なこと、AMラジオの音のこもり、遠くまで聞こえない焦点のぼやけた内蔵スピーカーの音質が及第点です。

ICZ-R260TVのプチレビューは下記関連記事を参照ください。

ICZ-R250TV/ICZ-R260TVのオンタイマー設定画面

 


CFD-S401ZS-RS81BTは奥行きのサイズが大きすぎることと、受信感度に少し不安があります(確証はありませんが)。

CFD-S401ZS-RS81BTのプチレビューは下記関連記事にあります。

  


SRF-V1BTは手元で使うコンセプトであるが故に、肘などが当たると倒れやすく、各ボタンと表示が日常用には少々小さい事、AMラジオの感度に不安があることが挙げられます。

SRF-V1BTのプチレビュー記事は下記関連記事を参照ください。



一方、パナソニック製品にはICF-M780Nに相当するリビングラジオが2機種あります。

どちらもプリセットボタンが10個で日本語対応の放送局名表示機能があり、ICF-M780Nより高機能です。

RF-300BTにはイコライザー調整と声を聞きやすい快調音機能、スマートフォンと接続できるブルートゥース機能、少しの水しぶきと濡れ手で触れても問題のない生活防滴機能があります。

RF-U180TVにもイコライザー調整と声を聞きやすくする快調音機能、そしてワンセグ音声受信中に時刻を自動補正する機能があります。




■ホームラジオICF-506の存在

ところでソニーには2バンドのホーム(据え置き型orポータブル型)ラジオICF-506があります。

ICF-M780N(左)とICF-506(右)

 ICF-506ICF-M780Nと大きさやスピーカーのサイズ、音質が割と似ています。

デザインに直線を多用しシンプルかつモダンで、よしおの満足度は高いです(AMのモゴモゴ音質はさておき)。

ただ、どうしても時計とオンタイマー機能だけは譲れないですから、選択肢からは外れてしまいます。

ちなみによしおのICF-506ラジオ受信バイブル2020の記事を参考に改造済みです。

ICF-506(ラジオ受信バイブル2020を参考に改造済)




■怪しい格安ラジオはどうか

最近は通販サイト上に出処不明の格安製品が溢れています。

選択肢の増加はありがたいですが、少なくとも発火や発煙トラブル等は避けたいです。

お楽しみで使う場合を除き、日用品として毎日使うラジオは不安の少ない製品をよしおは選びます。



■結局ポストICF-M780Nは

ICF-M780NでラジオNIKKEI受信中の様子
 

時代の流れでしょうか、ラジオNIKKEIの受信は短波ラジオや広帯域受信機に任せ、据え置き型(リビング)ラジオでは諦めるしかないと覚悟を決めています。

よしおが選ぶならば、やはりパナソニックのRF-300BTRF-U180TVでしょうか(2021年9月現在)。

ただRF-300BTは時計の精度が心配です。

ワンセグTV音声の電波で時計を補正できるRF-U180TVは機能面は良いものの、デザインがどうしても気になります。

時計の心配と見た目を天秤にかけるとRF-300BTに行き着くと思います。


 

理想に近いラジオはなかなかありませんが、どんなラジオを買うべきかあれこれ悩む時間もまた楽しいものです。

(関連記事はこの下です)







[関連記事]

【追記】ソニー、ラジオNIKKEIが聴けるホームラジオICFM780N(2014/01/22)

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