ふと、今年(2021年)はまだデジタル復調対応受信機の話をしていないことに気がつきました。そこで現行品(必ずしも店頭に在庫がある訳ではないですが)のデジタル復調対応ハンディ受信機4機種の特徴と、機種毎のよしおの使い方等について簡単にまとめ、最後に受信機の選び方を語ります。
これから語る4機種 |
■アイコム IC-R30(ファームウェアVer.1.11)
ICOM IC-R30(一部写真加工) |
2波同時受信と2波同時録音対応のデジタル復調ハンディ受信機です。
ただしデジタル波同士の2波同時受信は非対応でデジタル×アナログ、アナログ×アナログの組み合わせならば2波同時受信が可能です。
国内では主にD-STARデジタルアマチュア無線、秘話のない主要なデジタル簡易無線(登録局、免許局)が聞けます。
日本語表示とBluetoothに対応し、とにかく使いやすいです。
純正ヘッドセットオプションVS-3でスマートフォンの音楽を聴きながら受信待ち受けができます。
日本国内で聴けるデジタル波用の復調モードが少ないため、よしおは割当の決まった無線の受信に使っています。
■AOR AR-DV10(ファームウェアVer.2104A)
AOR AR-DV10(一部写真加工) |
恐らく世界最大クラスのデジタル復調モード数を誇るデジタル復調対応のハンディ受信機です。
IC-R30で聞ける全デジタルモードに加え、八重洲C4FM方式とアルインコ方式の一部デジタルアマチュア無線、日本だけでなく海外で多く使われるDMR、最近やっと日本でも使われ始めたテトラ(TETRA)等に対応しています。
有料ファームウェアを追加購入すると特定の通話相手だけを狙い受信できるテトラ用の機能が追加できます。
よしおはこの有料ファームウェアを購入し、関東の某大型空港でこの受信機を振り回し楽しんでいます。
最近はほとんど遠出できませんが、旅行にはほぼ必ず持ち歩く1台です。
Uniden America BCD436HP |
日本ではノーサポートの北米向けスキャナーです。
有料オプションの追加で、日本ではDMRとごくごく一部のNXDNが受信できます。
録音機能、トーンスケルチやデジタルコードスケルチの瞬時割り出し、付近の電波に同調し音声を受信するクロースコール(アルインコDJ-X11の瞬間同調に相当)など、とにかく機能は豊富です。
エアバンド(航空無線)がかなり聞きやすいです。
感度は低いと言われますが、よしおの使い方ではそれほどでも...と思います。
説明書は全部英語ですが、よしお個人としてはIC-R30よりも総合的に使いやすく、一番のお気に入りです。
Whistler TRX-1(写真一部加工) |
こちらも日本ではノーサポートの北米等向けスキャナーです。
写真はアウターケースを外した状態です。
日本ではDMRが受信できます。
録音機能など、BCD436HPに酷似する機能があります。
こちらも説明書は全部英語です。
そういえばグアムで使用して以来、当機種の出番があまりなかった事に気が付きました(下記関連記事参照)。
■結局どれが良いのか
よしおの個人的な意見として、このような趣味性の高い物は目的はさておき、まず見た目で選ぶべきと考えます。
上記で紹介したデジタル復調対応ハンディ受信機4機種は従来のアナログ専用受信機よりも操作がはるかに複雑で、説明書を読むだけで疲れてしまうことが少なくありません(特に外国語ならばなおさら)。
操作に慣れる前に挫折してしまうと、その後のモチベーションの維持が難しいものです。そんな挫折しそうな場合があっても、手に入れた製品の形が気に入っていれば「もう少し続けてみようか」となる可能性は高くなります。
ですから(無線機もラジオも同じですが)受信機は、気に入った見た目であること。それがよしおの持論です。
もちろん、最初気に入らなくとも、使い続けている間に良さの見えてくる製品があるのも事実です。
なんだか途中から何を話したいのか分からなくなってきました(笑)
今年(2021年)は主要部品の不足で、受信機自体の生産や購入が困難な状況です。
つまり一度タイミングを逃すといつ買えるか分かりません。
購入をせかすつもりはありませんが(笑)、少しでも気に入った製品を見つけた場合、なるべく早めに手に入れておくのがよい状況にあることは間違いないでしょう。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・2021年の無線受信の楽しみ方を考える(2021/01/01)
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