SRF-R356(公式サイトから) |
おさらいですが、SRF-R356は単4アルカリ乾電池1本でオプションのヘッドホン使用時78時間以上使えるデジタル選局方式の名刺サイズラジオです。
今回のレビュー品は発売前展示サンプルのため実際の製品と異なる場合があります。また本レビュー時点で取扱説明書は非公開です。
●見た目
まず、本体を持った感じは普通の名刺サイズラジオです。重さもマンガン乾電池込みで80グラムあると思えないほど軽量です。
液晶ディスプレイに表示される周波数と電源切時の数字はこれまでと同じ程度の大きさですが、フォントが7セグメントではなくなったため、ラジオに不慣れな方にはより見やすくなったと思います。
液晶バックライトの色は橙色です。
●操作感
上部の7個のプリセット用選局ボタンはICF-R354M、ICF-R354MKやSRF-R431、SRF-R433などと比べひと回り大きくなり、押しやすくなりました。
SRF-R356プリセット用選局ボタン(公式サイトから) |
右側面のジョグレバーはこれまでよりも操作の確実さがアップしたと思います。
メニュー設定後にメニューを終了する場合はジョグレバー上の小さいボタンをメニュー設定表示がなくなるまで何回か押す必要がありそうです。
●その他使い勝手
電池交換とオプションの充電キットの充電スタンドBCA-TRG3KITに取り付ける場合は付属のキャリングケースを外す必要があります。
液晶バックライトはオレンジ。操作の都度一定時間点灯します。電池駆動時の常時入/切は設定できないようです。
内蔵の巻取り式モノラルイヤホンは新型の形状です。滑り止め加工がされていないようなので、手で耳に着けようとすると掴みづらいです。
SRF-R356大きさ(公式サイトから) |
液晶ディスプレイ右のFM/AMバンド切替ボタンは凹んでいるので誤操作は少ないですが、強く押す必要があるのでボタン周囲の光沢面に指紋が派手に付きます。
時計表示は電源切で何かボタンを操作すると一定時間バックライトと同じタイミングで表示点灯し、その後消灯します。
●機能
SRF-R356には自動時刻補正機能はないので時計は初期設定またはメニュー設定から初期設定または変更します。
オプションのイヤホンまたはヘッドホンを接続する場合に使えるステレオ/モノラル音声出力切り替え設定があります。
メニュー設定を表示中、メニューを終了するまでラジオの音声が出なくなりました。
SRF-R356メニュー設定時(公式サイトから) |
これまで見たことのない、取扱説明書がないと設定方法の分からない設定カスタマイズ項目がありました。
●ラジオの選局
選局方式は地域設定で反映されるプリセットと、自由に周波数が選べるマニュアル選局があります。
スキャン機能は引き続きありません。
ワイドFM(FM補完放送)放送局名はある程度登録されているようです。
従来可能だった、マニュアル選局時に一定時間以上ジョグレバーを倒し続け動作する「手スキャン」はSRF-R356では無音となり、周波数表示だけが高速アップまたはダウンとなる動作に変わっています。
●音質
内蔵巻取り式イヤホンの音質はICF-R354M、ICF-R354MK、SRF-R431、SRF-R433などと変わらない印象です。
AMラジオのこもり具合は従来と変わりません。言い換えるとSRF-T355、SRF-T355K、XDR-64TVほどのクリアさはなさそうです。
●受信感度
手持ちのPLLシンセサイザー名刺サイズラジオICF-RN931(生産完了)と受信感度を比べました。
ソニーストア内ではAMラジオが同等レベル、FMラジオが若干劣る傾向でした。
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以上、発売前のSRF-R356のプチレビューでした。
個人的には日本語が表示され、ヘッドホンを使うと電池寿命が従来よりも30%以上長く持つラジオということで期待していました。
見た目と操作性の向上は歓迎しますが、手スキャンができなくなったこととFMラジオの受信感度が若干低めなことが気になりました。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・ソニー 100時間受信可能な名刺サイズラジオSRF-R356発表 (2018/04/04)
・ソニー ポケットワンセグラジオXDR-64TV発表&プチレビュー (2018/02/04)
・ソニー 名刺サイズラジオSRF-T355K発表&スペック分析 (2017/07/24)
以前T355の時に投稿したものです。久々の名刺サイズラジオということで買い替えを考えてます。T355はレスポンスの悪さ(機能切換や選局中の無音など)が気になって買うのをやめましたが、今回も同じなんですね。一般的な使用には問題ないですが(汗)。
返信削除正式なアナウンスはないですが、これもDSPラジオなのかな…。ソニーの今後が気になります。まずソニーストアで触ってみたいです。
いつもコメントありがとうございます。
削除展示サンプルはご指摘の通り、操作レスポンス自体は良いのですが機能設定中ラジオの音は出ず、選局操作直後~ラジオの音が出るまでの時間が従来の電池1本ラジオより倍近く長いです。
AMとFMともに弱い電波を受信中の雑音の出方がこれまでの電池1本タイプのラジオと同じ傾向なので推測ですが今回もPLLシンセサイザー方式の可能性が高く、今後はこのラジオの技術をベースにした長寿命電池駆動ラジオのラインナップ拡大への期待はできるかもしれません。
手に取った感じや見た目はプラスチッキー感が抑えられているので、満足度は比較的高いと個人的には思いました。
以上、検討のご参考になれば幸いです。