地域防災受信機の開発などで知られているCSRからwaveCSRブランドの全部入り車載用特定小電力トランシーバーGX100が7/5に発表されました。
・商品詳細 - GX100 | 株式会社CSR
CSR GX100特小無線機 (公式サイトから) |
GX100は12V車と24V車の両方で使用可能な全通話方式に対応した車載無線機です。GX100自身がリピーター(中継器)としても機能するリピーターモードにも対応します。
GX100は特定小電力無線機ですから、買って電源を入れ設置すればだれでもすぐに使い始められます。
付属品は取り付け金具と電源コードのみです。マイクやスピーカーは別途必要です。
アンテナは規則により取り外しできません。
ではGX100の外観をチェックしましょう。
CSR GX100 前後面(取扱説明書から) |
GX100本体正面には左から電源・音量ツマミとチャンネルセレクターとしても使える設定変更ツマミ、送受信LED、モニターやコール、機能など4種類のボタン、液晶表示、マイク端子があります。
電源はツマミ上部を長く押すタイプです。
裏面には伸縮不可ですがラジオについているような可倒式のアンテナと、車と接続する電源用、スピーカー用各ケーブルが出ています。
機能をチェックします。
前述のようにGX100はトランシーバーのみで通話する単信、中継器を使い通話距離を伸ばす半複信、GX100同士または同社製特定小電力無線機P2010と通話可能な複信(同時通話)に加え中継器モードがあります。
中継器モードではオプションのスピーカーとマイクをつなぎ子機の通話に割り込める基地局としても動作します。
1mW連続送信モードを搭載しているのでクレーンの玉掛作業などに最適です。送信出力切り替えは単信モード以外で設定できます。
トーンスケルチは38波。同時通話ではCSR独自の9通りの設定が可能です。
単信20チャンネルモードではVOX(音声起動送信)モードの使用が可能です。同時通話以外は受信専用とPTTボタンでの送信動作切り替え、呼び出し音入切設定ができます。
全通話モード共通機能としては秘話とマイク感度切り替えがあります。
本体には4段階の受信信号強度表示や通話モード表示などがあり、現在の状態が一目でわかるようになっています。
なおMCA方式という商品説明は製品サイトにはありますが、GX100の説明書にはP2010の"Aモード"のような具体的な説明が見当たりませんでした。
スペックをチェックすると、受信感度がアイコムやアルインコなどの特定小電力トランシーバーよりも低いように見えますが、同時通話使用時はどの機種も単信や半複信よりも通話距離が伸び悩む傾向があるので、同時通話や中継器として使用する場合は他機種と同等クラスと思います。単信と半複信では通話距離は他機種より若干短いかもしれません。
このCSRの車載用特小トランシーバーGX100の発売日と価格は不明ですが、恐らく2017年中には発売され、価格は8~9万円程度と予想します。
車載用特小は業務用として見かけてはいましたが全通話方式と自局中継器モードを装備した全部入りの製品はありそうで実際は見かけませんでした。
一般的な自動車へ取り付ける場合はダッシュボードなど電熱線のない窓の近くが良いでしょう。
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