2017/05/04

航空機内でのラジオ受信 on 新潟 2017

国内移動中に旅客機に乗る機会があったのでラジオを機内へ持ち込み、新潟県の上空で受信しました。
ELPA ER-C57WR 飛行機内受信のようす

なお、利用した航空会社は飛行中ラジオの使用が制限されていなかったことをあらかじめお断りしておきます。



ご存じのとおり電波は高い場所ほど遠くまで飛びますが、旅客機は全体がほぼ金属製であることに加え、航空機の各種機器から発せられるノイズも加わるためラジオの受信は非常に厳しいものです。

今回は諸般の事情から、コンパクトでコストパフォーマンスの高いELPAのER-C57WRを選び実験しました。ER-C57WRは航空無線も聞けますがラジオ本体のボタンのレスポンスとスキャンのもたつきのため、機内でのエアバンドの受信は試していません。

受信条件は機内中央部でテーブルの上にラジオを配置。ロッドアンテナを水平方向へ最大まで伸ばしました。アンテナを機内で伸ばす前に隣の方には一言断ってから実験しています。受信中の飛行高度はGPSのデータからおおよそ7000メートルです。





受信結果です。
まずAMから。フィルターはナローモードで挑戦しました。残念ながら全域でノイズレベルが高く、放送を受信しているようにも聞こえましたが、はっきりと雑音ではないと判る電波は1つもありませんでした。


FMラジオと補完放送について。
新潟県上空を通過中、77.1MHzの混信とFM山形と思われる80.4MHz、80.7MHzの混信、J-WAVEらしき81.3MHz、NHKFM仙台とNHKFM東京の混信と思われる82.5MHz、FM秋田と思われる82.8MHz、新潟放送の補完放送らしき92.7MHz、ニッポン放送と思われる補完放送 93MHz 、TBSラジオの補完放送らしき93.5MHz 1波、そして80.0MHzのFM東京を確認しました。

唯一放送内容から放送局を識別できたFM東京(TOKYO FM)は送信所から直線でおおよそ260キロ離れており、金属遮蔽された航空機内でよく入感したと思います。
新潟上空をER-C57WRでTOKYO FM受信中


長波、短波の受信も試そうとしましたが、やはりラジオのレスポンスが良くないため泣く泣く受信をあきらめました。





今回の、新潟県上空の旅客機内でのラジオ受信はFMのみという成果ながらまずまずの収穫でした。窓側に座っていたらAMも受信できたかもしれません。

航空機内での受信は時間が限られるので多少値が張り大きくても性能と操作レスポンスのよいラジオを持参するべきと痛感しています。

上空でのラジオ受信は陸上でのそれとは違う不思議な感覚が味わえ、短時間でしたがなかなか楽しめました。

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