グアムの周波数を受信機へ手入力する時間はもうありません。受信機の周波数を変更するためだけにパソコンを持参する荷物スペースもありません。どうしたものか...。
ふと、BCD436HPの代わりになりそうな、もうひとつのスキャナーが手元にあったのを思い出しました。
Whistler TRX-1 Digital Scanner+ダブルベントアンテナ |
米ウィスラーのハンディデジタルスキャナーTRX-1です。TRX-1については下記関連記事を参照ください。
TRX-1はしばらく前に入手していたものの、付属ソフトウェアが複雑で殆ど使っておらず、しばらく放置していました。
しかし米国で使う場合はBCD436HP同様、郵便番号を入力すればグアムの周波数がセットできるはずです。
ほぼ買ってすぐの初期状態でTRX-1にグアムの郵便番号を入力すると、なんとBCD436HPではできなかったグアムが選択できそうなことが分かりました!
ところが付属のソフトウェアで周波数データベースを更新したところ、BCD436HP同様にグアムの郵便番号を認識しなくなりました。
郵便番号選択以外に選べる州名選択からもGuamが消えているという...。
試しにハワイの郵便番号を入力すると地域設定できそうな表示が現れます。
これはBCD436HPと同じ症状です。
...TRX-1よ、お前もか(笑)
それにしても周波数データベース更新後にグアムが消えるのは解せません。
少し調べてみるとTRX-1の周波数データベースはBCD436HPと同じRadio Referenceの情報を利用していることが分かりました。
この状況から、Radio Referenceのデータベース自体がグアムを米国から除外したことになっているであろうことが推測できます。
きっと、グアムにはBCD436HPやTRX-1といった最近のスキャナーを使う酔狂なマニアがいないので、誰も"グアムが米国になっていないこと"に気が付いていないのでしょう(笑)
話を元に戻します。
TRX-1を周波数データベース更新前の状態へ戻せればよいのですが、バックアップしていなかったので地域設定でグアムを選ぶのは無理そうです。
出発時間が刻々と迫る中でTRX-1を触っていると、TRX-1本体にグアムの周波数リスト自体は登録されていることを確認できました。
周波数データベース(HPDB)がスキャナー本体で確認できないBCD436HPに対して、TRX-1は上記のように確認が可能なのですね。
引き続きTRX-1を色々触っていると、登録済周波数データベースの一部をTRX-1へインポートする機能がありそうなことを発見しました。
言い換えると、TRX-1本体に周波数帳が入っていてもスキャンできない現状は、周波数帳の一部を手動で切り出すことで解消する、つまりグアムでTRX-1が使えるかもしれないということです。
出発までほとんど時間がないので、よくわからないまま上記インポートらしき操作をすると、ひとまずグアムの周波数らしきものがとりあえず登録され、グアムの周波数をスキャンしていそうな動作を確認できました!
TRX-1がスキャンができるかもしれないようになったので、まったく使えないBCD436HPの代わりに急遽TRX-1をグアムへ連れていくことに決め、TRX-1用のアンテナとバッテリーシステムを大急ぎで準備しました。
この時点で飛行機の搭乗チェックインまで残り5時間(笑)
ということで、米ウィスラーのTRX-1はいざとなったとき、米ユニデンのBCD436HPよりも融通の利くスキャナーであろうことが分かりました。
TRX-1 Main Menu |
果たして、ほぼ未使用だったTRX-1でグアム現地の無線が受信できるのか!? その前に、よしおは寝過ごさず無事に飛行場へたどり着けるのか(笑)
次回へ続きます。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・グアムで無線を受信する1~BCD436HP準備編~ (2020/01/03)
・グアムで無線を受信する3~受信録音できない?~ (2020/02/15)
・米ウィスラー デジタル復調スキャナーTRX-1,TRX-2発表 (2016/07/08)
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