SANGEAN ATS-909X2の製品情報が公式のUSAウェブサイトで公開されました。
・ATS-909X2 The Ultimate FM/SW/MW/LW/Air Multi-Band Receiver - Sangean.com(英語)
欧州で発売されているホワイトは北米では発売されず、グラファイト1色が発売されるようです。
ATS-909X2グラファイト(sangean.comから) |
このUSA公式サイトの製品情報をひとまず信用することにして、早速ATS-909X2とATS-909Xのスペック比較をしてみます。スペック表に未記載の不足情報は特徴等の情報から拾い出し、追加しました。
表中の緑色はスペックアップ、橙色はスペックダウン(又はその疑いあり)、黄色の「?」は仕様不明を表しています。
いずれの表もクリックで拡大します。
仕様をざっと確認したところ大きさや重さに変更はないものの、エアバンドの追加とSSBステップの40Hz->20/10Hz化、LCDの拡大、LED輝度の3段階調整、メモリーの増強といった機能追加があります。
PLLシンセサイザー方式かは正直分かりませんが、ATS-909X2にそのように刻印されているので、たぶんそうなのでしょう。
ブザーの内蔵は不明です。
欧州版ATS-909X2にはリールアンテナが付属するので、この北米版も付属することでしょう。スピーカーが4Ωに変更された点は本当かどうか怪しいです。
何故なら、北米版ATS-909X2の取扱説明書は本記事作成時点で公開されていませんが、欧州版ATS-909X2の説明書には内蔵スピーカーが8Ωと記載されているためです。
機能追加の一方で、スピーカーやヘッドホンの音量低下と入力電流増加の可能性といったマイナス面が見受けられます。
ヘッドホン出力が左右最大1mW+1mWというのは到底実用とは思えないのですが...。
帯域幅の設定変更は「自動」のみと思い込んでいましたが、どうやら「自動」に加えて「手動」が追加されたようです。とりあえずひと安心です。
欧州版ATS-909X2の帯域幅切替一覧表が公開されていましたので転載します(クリックで拡大)。
ATS-909X2帯域幅一覧(sangean.euカタログより) |
長波とAMラジオは1.8~6kHz、短波は1~4kHzからそれぞれ選べるので、2段階切り替えのATS-909Xからすると、かなりのアップデートと思います。
FMの帯域幅は65kHzから選択できるので、かなりマニアックな使い方ができそうです。
上記の北米版ATS-909X2の製品情報には高解像度の写真もアップされていますので、各部詳細が確認できると思います。
やはり液晶を除き、ATS-909Xと外観はあまり変わらないようです。
ただし、ATS-909Xで本体操作ロックに割り当てられていたボタンがATS-909X2ではプリセットメモリーロック機能となったようです。
ATS-909X2のプリセットメモリーロック(左)と本体操作ロック(右) |
ATS-909XユーザーはATS-909X2の本体操作ロックがプッシュボタンから側面のメカニカルスイッチへ変更されたことに注意するとよいでしょう。
いよいよ欧州だけでなく北米でもATS-909X2の発売が秒読み段階に入っているようですね。日本の通販サイトに登場するのはいつ頃になるでしょう。
そういえばATS-909Xには多種多様なバージョンがあり、日本のFM放送をフルカバーしない製品が多々ありました。
このATS-909X2にも欧州版、北米版の他にロシア版が登場予定とのことです。
ATS-909X2が入手できるようになった暁にはFMバンドが国内のFMラジオをフルカバーするか、購入前に確認するのが無難と思います。
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