アイワから小型ポケットラジオとコンパクトラジカセが発売中です。
●ポケットラジオAR-AP35
・AR-AP35 アナログポケットラジオ - アイワジャパン株式会社
●ラジカセTR-A30
・TR-A30 ラジオカセットレコーダー - アイワジャパン株式会社
●ポケットラジオAR-AP35
アイワ AR-AP35(公式サイトから) |
AR-AP35は単4電池2本で約30時間動作する縦型の2バンドポケットラジオです。
本体の大きさは横5.5×縦9×薄さ1.9センチ、重さは電池込みで約85グラムです。
AR-AP35大きさイメージ(公式サイトから) |
色は黒とシルバーが選べます。本体色が黒の製品のアイワロゴは赤色です。
AMラジオは内蔵バーアンテナで受信し、FMラジオはロッドアンテナを伸ばして受信します。イヤホンはアンテナにはなりません。
受信範囲はAMが522-1620kHz、FMが76-108MHzで国内のFM放送とワイドFM(AMラジオをFMで聞けるサービスの電波)の受信に対応します。
スピーカーの音声出力は200mWなので家の中で使うとかなり大音量で鳴らせます。
ステレオイヤホンと着脱可能なストラップが付属します。ステレオイヤホンを使うとFMラジオがステレオで聞けます。
スイッチ類は本体上面と左右にあります。
AR-AP35各部名称(公式サイトから) |
上面には音量ダイヤルと収納されたロッドアンテナ、ステレオイヤホンジャック、ストラップ取り付け用の穴があります。
左側面には電源とバンド切替共用スイッチが、右側面には選局ダイヤルがあります。
正面には選局窓とFMステレオランプ、直径3.6センチのモノラルスピーカーがあります。
電波を受信できたことを示す同調ランプはありません。
裏面には電池を入れる蓋があります。
公開されたスペックからするとAR-AP35は故障の少ないDSP方式でしょう。
●ラジカセTR-A30
アイワ TR-A30カセット蓋展開(公式サイトから) |
TR-A30は単3電池2本で約15時間動作する、手のひらサイズのラジオカセットテープレコーダーです。
大きさは12×8.7×3.8センチ、重さは電池込みで約250グラムです。
色は黒と白、シルバーの3色から選べます。黒色の製品のアイワロゴは赤色です。
TR-A30(公式サイトから) |
付属品はUSB給電ケーブルと外部マイクロホン、マイクロホン用の風防(風除け)です。
TR-A30付属USB電源ケーブル(公式サイトから) |
TR-A30付属両耳イヤホン(公式サイトから) |
カセット操作ボタンを上面とすると、上面にはカセット用の録音再生ボタンと早送り巻き戻しボタン、停止ボタンがあります。また音量ダイヤルもあります。
TR-A30操作部(上)と右側面(下)(公式サイトから) |
FMラジオ受信用の折りたたみ式ロッドアンテナもあります。
左側面には付属USBケーブルを接続するDCジャックがあります。
右側面には両耳モノラルのイヤホンジャック、モノラル外部マイクロホンジャック、テープとラジオのバンド切替が共用のファンクションスイッチ、ラジオの選局ダイヤルがあります。
カセットの再生音とラジオを鳴らす内蔵スピーカーは450ミリワットと、単3電池を使う割にはかなりの大音量です。
雑踏の中でもそれなりに大きく聞こえると思います。
カセット部について。ステレオと明記されていないので録音と再生の音声は恐らくモノラルです。
外部マイクロホン端子はありますが内蔵マイクロホンはありません。
つまり、付属のマイクロホンを外してしまうとラジオ以外の録音はできません。
オートリバースと音声起動録音(VOR、VOS)、テープカウンターといった機能はありません。
再生しながら早送りや巻き戻しをしてキュルキュル鳴らすキュー&レビューはできません。
動作中を示すLEDランプもありません。
スピードコントロール機能やピッチコントロールはありません。
90分を超えるカセットテープは使用不可能で60分以下のテープの使用が推奨されています。
あくまでもカセットを本体で楽しむ製品ですので、パソコンへの取り込みを含むUSB端子での入出力やメモリーカードの使用には対応しませんが、パソコン側にオーディオ入出力端子があれば音声のやりとりは可能です。
パソコンからの音声をTR-A30のカセットで録音する場合は「抵抗入り」ケーブルが必須です。
ラジオ番組を受信しながらカセットへ録音することは可能です。
ラジオ部について。受信範囲は530-1605kHzのAMと76-108MHzのワイドFMを含むFM放送です。
AMラジオを受信する場合は本体の向きを変えて受信し、FMラジオを受信する場合はロッドアンテナを伸ばして受信します。イヤホンはアンテナになりません。
音声はモノラルです。ステレオイヤホン使用時は両耳でモノラル音声を楽しめます。
TR-A30はカセットとラジオ共に必要最低限の機能を持つ製品です。
質感や機能性能に全盛期の高性能は望めず、価格なりですので、カセットの回転ムラや録音再生ノイズ、音質は雰囲気と割り切るべきと思います。
音質の良いラジカセが必要ならばソニーのCDラジカセCFD-S401をおすすめします(プチレビュー記事が下にあります)。
このポケット2バンドラジオAR-AP35と小型ラジカセTR-A30は2020年12月現在、発売中です。
店頭価格はAR-AP35が税抜き1200円前後、TR-A30は税抜き4500円前後です。
アイワがこの時期に超低価格のラジオとラジカセを投入してきた事に少し驚いています。
今回投入されたアイワブランドの2製品は他社製品よりも付属品が充実しaiwaロゴが追加され、差別化が図られています。
他社製品との性能の差がどの程度かは買ってみなければわかりませんが、価格なりでしょう。
個人的には黒地に赤のaiwaロゴは結構雰囲気がいいなと思います。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・アイワ 4バンドステレオラジオAR-MDS25プチレビュー (2018/12/03)
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