AOR AR-DV10+ダブル屈曲アンテナ |
その前に、なぜアイコムのIC-R30ではなくAORのAR-DV10をヨーロッパへもっていくことに決めたか、経緯を簡単にお話ししましょう。
よしおは現在アイコムのIC-R30も入手していますがAR-DV10の製品情報を確認すると、ヨーロッパで受信可能なデジタル波はアマチュア無線を除きDMR、dPMR、TETRAダイレクトモードの3種類とのことです。
よってDMRとTETRAの受信ができないIC-R30では持って行ってもデジタル受信の旨味が極めて少ないと判断し、AR-DV10を今回持参した次第です。
それではヨーロッパでの受信活動の方法と成果を説明しましょう。
最初にヨーロッパ到着後、AR-DV10のオートモードで140~170MHz帯、350~470MHz帯を12.5kHzステップでサーチしました。
すると420MHz帯と440MHz帯、460MHz帯にDMRとTETRAのトランキング無線らしき電波の音を確認できました。
次に復調の可能性を探りました。
TETRAについて、AR-DV10は1805Aファームウェアではダイレクトモードのみ対応するため、いろいろ試してもトランキング無線はまったく復調できず。くやしいですが諦めました。
DMRの復調を試みるとオートモードではところどころ音声がぶつ切れになるのでAR-DV10でDMRモードに手動設定し、スロットを切り替えるなどしたところ、弱い電波でも安定して音声が復調できました。
AR-DV10で欧州のDMR受信中 |
dPMRは残念ながら電波そのものを受信できませんでした。しかしアナログのPMRは秘話ありの通話を確認できました。
このように受信結果はほぼAR-DV10の製品情報の説明通りでした。
今回滞在した地域で使用されていたデジタルモードの種類はDMRが圧倒的に多く、次いでTETRAのトランキング無線でした。P25やD-CRを含むNXDNは電波自体を確認できませんでした。
よしおがAR-DV10を持参したのは正解だったようです。
それにしてもデジタル復調時の音量を自動調節するAR-DV10のAGCは快適ですね。AR-DV10の特徴であるスピーカーの音質の良さもあってか、どのDMRの復調音声も比較的はっきり聞こえました。
ヨーロッパの都市部であればもっと結果が異なると思いますが、訪れた時期が時期だけに警備が手厚く、ただでさえ
加えて下調べ不足と突然現れるAR-DV10のメモリー異常が重なり、あまり受信できなかったのは残念でした。
AR-DV10で突然発生した内部メモリーエラー |
機会があれば次回もチャレンジしたいと思います。
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