2018/06/10

AR-DV10(1805Aファーム)で欧州にて無線を受信する

AORから発売されたAR-DV10を持ってヨーロッパ郊外で少しだけVHF~UHF無線の受信活動をしましたのでその様子を紹介します。AR-DV10に搭載のファームウェアは1805Aです。
AOR AR-DV10+ダブル屈曲アンテナ



その前に、なぜアイコムのIC-R30ではなくAORのAR-DV10をヨーロッパへもっていくことに決めたか、経緯を簡単にお話ししましょう。

よしおは現在アイコムのIC-R30も入手していますがAR-DV10の製品情報を確認すると、ヨーロッパで受信可能なデジタル波はアマチュア無線を除きDMR、dPMR、TETRAダイレクトモードの3種類とのことです。

よってDMRとTETRAの受信ができないIC-R30では持って行ってもデジタル受信の旨味が極めて少ないと判断し、AR-DV10を今回持参した次第です。



それではヨーロッパでの受信活動の方法と成果を説明しましょう。

最初にヨーロッパ到着後、AR-DV10のオートモードで140~170MHz帯、350~470MHz帯を12.5kHzステップでサーチしました。

すると420MHz帯と440MHz帯、460MHz帯にDMRとTETRAのトランキング無線らしき電波の音を確認できました。



次に復調の可能性を探りました。

TETRAについて、AR-DV10は1805Aファームウェアではダイレクトモードのみ対応するため、いろいろ試してもトランキング無線はまったく復調できず。くやしいですが諦めました。

DMRの復調を試みるとオートモードではところどころ音声がぶつ切れになるのでAR-DV10でDMRモードに手動設定し、スロットを切り替えるなどしたところ、弱い電波でも安定して音声が復調できました。
AR-DV10で欧州のDMR受信中


dPMRは残念ながら電波そのものを受信できませんでした。しかしアナログのPMRは秘話ありの通話を確認できました。



このように受信結果はほぼAR-DV10の製品情報の説明通りでした。

今回滞在した地域で使用されていたデジタルモードの種類はDMRが圧倒的に多く、次いでTETRAのトランキング無線でした。P25やD-CRを含むNXDNは電波自体を確認できませんでした。

よしおがAR-DV10を持参したのは正解だったようです。

それにしてもデジタル復調時の音量を自動調節するAR-DV10のAGCは快適ですね。AR-DV10の特徴であるスピーカーの音質の良さもあってか、どのDMRの復調音声も比較的はっきり聞こえました。


ヨーロッパの都市部であればもっと結果が異なると思いますが、訪れた時期が時期だけに警備が手厚く、ただでさえ変態不審者に見えるよしおが日本に帰れなくなる可能性もあるため派手な行動はなるべく避けることにし、泣く泣く都市部での受信活動を諦めました。

加えて下調べ不足と突然現れるAR-DV10のメモリー異常が重なり、あまり受信できなかったのは残念でした。
AR-DV10で突然発生した内部メモリーエラー
このような症状はいずれ改善されるでしょう。現時点ではバックアップ用に安定動作のAR-DV1も併用するべきですね。

機会があれば次回もチャレンジしたいと思います。

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