・複信 特定小電力トランシーバー DJ-P300|特定小電力トランシーバーと中継器 (ビジネス&レジャー)|電子事業部|ALINCO - アルインコ
DJ-P300 公式サイトから |
DJ-P300は同時通話機能に特化した、だれでも買ってすぐ免許などが不要で使える特定小電力トランシーバーです。
従来は2者までの同時通話に対応していましたが、DJ-P300では新たにアルインコ独自開発技術を使用した3者同時通話に対応しました。
3者同時通話時は、一般に必要と言われているオプションの中継器や音声ミキサー、コントローラーなど外部装置が一切不要となっており、携帯電話圏外地域でもDJ-P300がお互い通話範囲内にあれば3者までの同時通話が可能です。もちろん通話料は一切かかりません。
水没砂没に対応するIP67を搭載。単3アルカリ乾電池2本またはオプションのリチウムイオン充電池EBP-60で動作します。ニッケル水素充電池はサポートしませんがDJ-R200Dシリーズ同様、動作はすると思います(メーカーサポート外)。
3つのDJ-P300無線機での3者同時通話のほか、2つのDJ-P300で2者同時通話、台数無制限の単信通話、2台のDJ-P300を使った複信式レピーター、タイムアウトペナルティ短縮モード(半複信、複信)、フリーチャンネル同時通話をサポートします。
中継器を介した交互通話(半複信)モードと半複信用の自局中継器(自分がレピーターになる)モードには対応しません。
DJ-P300 左側面 |
3者同時通話は以下の手順で成立します;
1) 1人目が呼び出す(1人目のDJ-P300は親機として動作)
2) 2人目が応答する(2人目のDJ-P300は子機1として動作)
3) 3人目が応答する(3人目のDJ-P300は子機2として動作)
1人目のDJ-P300の電源を切ると恐らく他の通話が切れると予想します。
DJ-P300とオプションEDC-167A/R使用時 |
半複信モードと自局半複信中継器モード、フリーチャンネル同時通話モード以外の他の機能はDJ-R200Dと同じようです。外観もDJ-R200Dと同じです。DJ-R200Dのファーストインプレッション記事が下記の関連記事にありますのでよろしければご覧ください。
スペックから推測するとDJ-P300は複信式特定小電力トランシーバーDJ-P25の後継機と思われます。
なお、DJ-P300が4台あれば4台同時通話が可能では?という疑問を持つ方もいらっしゃるでしょうが、残念ながら4台のDJ-P300があっても同時通話できるのは3台までです。
さあ、ついに待望の異色の製品が登場しました。
3者間の同時通話が無線機3台だけで可能という製品は2017年2月現在DJ-P300が唯一と言いたいところですが、実は以前ニュース記事に取り上げたソニーのヘルメット着用型スノースポーツ専用BluetoothトランシーバーNYSNO-10も最大3人までの同時通話が可能で、3000台数量限定ながら選択肢としては存在します。
DJ-P300はアナログ方式ですからデジタル方式のNYSNO-10と比べ移動中に「ザッ」音はしますが、ブルートゥース機器を含む2.4GHzは都市部では過密状態のため、総合的な通話品質は恐らくDJ-P300のほうが上と思います。NYSNO-10がスノースポーツ専用なのはこの(人口密集地などでは性能が発揮できない)ためでしょう。
ということで使用場所を選ぶ必要のないDJ-P300の優位性は十分にあります。
DJ-P300の価格は税抜き49800円と、DJ-R200Dよりも1万円高くなっています。一部情報によると発売は今週末(2/24~25)頃とのことです。
(関連記事はこの下です)
[関連記事]
・ソニー ヘルメット装着トランシーバー NYSNO-10発表(2016/11/05)
・アルインコ DJ-R200D入手直後のファーストインプレッション(2016/12/17)
・アルインコ 全部入り特小無線機DJ-R200Dシリーズ発表(2016/12/07)
・アルインコ DMRハンディDJ-MD40発表(2016/09/27)
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