ほぼ毎日携帯しているよしおの八重洲無線製VR-160ですが、最近受信できていないような気がします。この感覚は本当なのか確認しました。
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YAESU VR-160とICOM IC-R30 |
■受信できないと思ったきっかけ
よしおは複数の受信機を使い分け、受信を楽しんでいます。
普段は薄く軽いVR-160を、それ以外ではBCD436HPやIC-R30等を持ち歩いています。
よしおがIC-R30に設定したアナログ波の受信ジャンルはVR-160とほぼ同じなので、いつか比較しようと思っていたものの、しばらく放置していました。
先日IC-R30の受信記録を見返した時、「VR-160のほうが受信できていないのでは?」とふと疑問に思いました。
そこでアナログ波の受信頻度がVR-160とIC-R30で違うのか確かめたくなりました。
■受信できないと思う原因を挙げてみる
VR-160で受信できないと思う理由をいくつか挙げてみます。
まず、受信機の性能の違いがありそうです。性能とは感度やスキャン&サーチ速度等があるでしょう。
他にVR-160がIC-R30と違う部分は、例えばデジタル波の復調機能の有無です。
よしおはIC-R30でVR-160と同じ受信ジャンルのアナログ波に加え、IC-R30で受信できるデジタル波も設定しています。
この、デジタル復調機能の有無が「VR-160で受信できない」と思えてしまう理由のひとつになりそうなので、アナログ波に限定したIC-R30の受信結果をVR-160の印象と比較する必要がありそうです。
ということで、次からはリストアップしたこれらの原因と思しき項目をチェックしていきます。
■感度低下が原因?
現在使用中のVR-160は少なくとも5年は経過しているので、もしかすると受信感度の低下はあるかもしれません。
そこで念のため今年購入した製品を含む受信機10台以上と感度を比較したところ、主要バンドで感度の低下は確認できませんでした。
どうやら受信機の性能低下の心配はなさそうです。
■スキャンやサーチ速度が原因?
電波の受信の程度はアンテナを含む受信感度とスキャンやサーチの速度に影響されます。
一般にスキャン&サーチ速度が速いと、理論上受信できる可能性は高くなります(それ以外は同一条件として)。
IC-R30のスキャンやサーチ速度はVR-160よりも爆速ですから「VR-160で受信できない」感覚と合っています。
これについてはより詳しく実験しなければなりませんが、ひとまずこのスキャンやサーチ速度の違いがVR-160で受信できないと思える原因のひとつになるだろうと言えます。
■アナログ波をIC-R30とVR-160で受信比較
最後に実際に2機種間で受信し、IC-R30のアナログ波の受信の感覚とVR-160の感覚を比べます。
"感覚"は比較しづらいので、ここでは電波の"受信回数"に置き換え比べることにします。
つまり「IC-R30のアナログ波の受信回数」>「VR-160の受信回数」ならば「VR-160で受信できない」というよしおの感覚は合っていると言えます。
早速受信回数を集計し比較したところ、結果的に2機種間の受信回数に大きな隔たりはなかったものの、ちょっとした別の問題にぶち当たりました。
アナログ波だけでなくデジタルも含め、そもそも電波自体が2年前に比べ明らかに飛んでいないことが分かったのです。
もちろん受信場所や時間で受信回数は変化するのですが、それを差し引いても通話量が激減していました。
電波が少なければ当然VR-160で受信できる回数も減ります。
■受信機の問題というよりも...
以上から、やや予想外の結果となったものの、よしおの感じていた「VR-160で受信できない」感覚は正しかったことを確認しました。
誤解を招かないように補足しますと先のように、他の受信機でも同様の「受信できない」現象が起きているので、VR-160だけが他の機種よりも劣っている訳ではありません。
ともかく2年前と比べ受信できる電波全体が明らかに少ないことに驚きました。電波が少なくなった原因はやはり、昨今の世界情勢による部分が大きいでしょう。
受信という趣味に不慣れな方にとって、この状況は受信機が故障したと勘違いしてもおかしくはないでしょう。昔をご存じの方ならば尚更です。
状況が落ち着けばアナログ波もそこそこ戻ると思いたいです。
(関連記事はこの下です)
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・八重洲無線 VR-160ミニレビュー(2017/07/15)
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